CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

ポガチャルのトリプルクラウンを考える(3)

2024-09-20 12:51:29 | プロ・ツール
 今年の世界選手権はスイス開催で、ロードレースのコースは総距離273.9kmで獲得標高差4,470mとタフなレイアウトになっています。前半の69.4kmまではラインレースですが、そこから27kmコースを約7周半するクラシックレーサー向きのコースですが、ポガチャルはツール・ド・フランスを3度、ジロ・デ・イタリアを1度征しているのですが、クラシックレースのモニュメントも3つ征しているクラシックレーサーでもあるのです。ただ、ここまで距離が長いレースではアシストの力も必要なのですが、スロベニアはポガチャルとログリッジというスター選手がいる一方で、人口が200万人の小国でどうしても選手層の薄さが出てしまうのも致し方のないところでしょう。

 世界ランク的にみてもバーレーンのモホリッチとヴィスマのトラトニックがポガチャルの脇を固めることになるのでしょうが、いささか頼りないのも事実です。ただ、ログリッジの参戦が決まり、ポガチャル本人はツールの後に「次の目標は世界選手権」と口にしているので、ログリッジをプロトンに残し独走勝利を考えているのかもしれません。

 問題はベルギーやオランダ、オリンピックで銀と銅の2つのメダルを獲得しているフランス、ペデルセンやスケルモースといった有力選手の居るデンマークなどがポガチャル封じに動いた場合です。特に序盤に大きな逃げを許してしまうと取り返しがつきません。このあたりは優勝を狙うエヴェネプールやファンデルプールも同じなので、ある程度は強調して追う展開にはなるはずですが、ポガチャルの独走力は皆の知るところなので、ポガチャル自身はどこかで自ら動く必要が出てくるはずです。
 ポガチャルのアタックが面白いように決まるのは、最初のポガチャルのアタックに反応すると自滅することが分かって来たからでしょう。ポガチャルがアタックしてもあくまでもマイペースで追うのが賢明な作戦なのです。ツール・ド・フランスではヴィンゲゴーがこのスタイルでポガチャルに勝っているのですから。
 




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