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Supersix EVOの山岳賞の意味(3)

2024-07-31 13:05:30 | ツーリング
 以前cannondaleはCAADシリーズやSupersixは軽量でヒルクライム向きのバイクを生み出し、リクイガス時代にはジロを中心に多くの選手が活躍し、ヴィンチェンツォ・ニバリがブエルタで総合優勝をしていますが、翌年のジロと翌々年のツールはアスタナ移籍後でバイクはスペシャライズドに替わっていたのです。
 2014年以降cannondaleは不遇の時代に突入します。ガーミンやシャープといったメインスポンサーが相次いで撤退し、一時期はcannondale単独でチームを維持していたのですが。資金力不足は否めず、有力な選手を失って行きました。

 今のEFエデュケーションがメインスポンサーになり、経営基盤が安定し、今は有望な若手も育ってきていますが、結局は資金力のあるチームに引き抜かれて行ってしまうのです。そんな中イネオスから金メダリストのカラパスが移籍すると知り、正直、驚きました。1993年生まれのカラパスはモビスター時代の2021年にヴィンチェンツォ・ニバリやプリモシュ・ログリッチという強敵相手にジロで総合優勝を挙げ、翌年、イネオスへ移籍していたのです。2021年にはツールの3位表彰台も経験しているビッグネームだったのですから。

 Cannondaleとしてはカラパスに山岳で活躍しSupersix EVO LAB71の宣伝効果を期待したのでしょう。ただ、万を持して送り出した昨年のツールでは初日の落車でリタイヤ、その後もほとんど結果を残せずシーズンを終えていたのです。今年も早々にタイムを失い、総合争いから脱落していましたが、最後のアルプスでの山岳賞は狙っていたのだと思います。
 過去に3位表彰台の経験があるとはいえ、ビッグ4を相手にするにはチーム力が弱すぎるのです。昨年のジャパンカップを勝ったルイ・コスタが加わったものの、カラパスとアルベルト・ベッティオルの3人以外は25歳以下の若手選手ばかり。ただ、その若手のベン・ヒーリーやニールソン・パウレス、ショーン・クイン等が活躍し、カラパスの山岳賞のアシストとして良く働いたのは大きかったと思います。
 エアロ系のオールラウンドバイクとしてのSupersix EVO LAB71は平地の性能ではCANYON AEROAD CFRには適いませんが、登りなら明らかにこちらが上だと思います。登りでポガチャルやヴィンゲゴーと勝負が出来るバイクなのです。
 




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