
今回のコースは7回の周回で6度登場するチューリッヒベルク通りの丘がポイントになると予想しています。距離は1.1kmと短いのですが平均勾配8%で最大勾配が15%という激坂です。ただ、登りが短いので奪ったリードもアシストが残っていれば下りと平坦で追いつかれる可能性が高く、勝負のポイントはウィティコンの丘(距離2.3km/平均5.7%/最大9%)になるでしょう。

ただ、獲得標高があるとはいえ、こうしたアップダウンがある周回コースは必ずしもポガチャル向きとはいえません。頂上ゴールなら確実にポガチャルと言えるのですが、今年のミラノ〜サンレモでもポッジオ(距離3.7km/平均3.7%/最大8%)を5分39秒という驚異的なスピードで登坂記録を塗り替えながら、一拍おいてから猛スピードでチェイスし始めたファンデルプールに追いつかれゴールスプリントととなり、フリップセンの後塵を拝することになってしまったのです。

確かに春先のファンデルプールの強さは別格で、この後はロンド・ファン・フラーデレンとパリ~ルーベとモニュメントを制覇しているのです。ただ、ツール・ド・フランスでもオリンピックでも良いところが見られずにいます。ポッジオでファンデルプールに追いつかれなければ、結果は変わっていたかもしれません。いかにポガチャルと言えどもスプリントで純粋なスプリンターに勝つのは難しいのです。
ストラーデビアンケを独走で勝利した後のレースでしたから、ポガチャルの調子は悪く無かったと思っています。その後のポガチャルはヴォルタ・カタルーニャで圧巻の走りで総合優勝、4月に入るとリエージュ・バストーニュ・リエージュを勝ち、ジロは区間6勝でマリア・ローザを獲得すると、ツールでも区間6勝で3度目のマイヨジョーヌを獲得しています。
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