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CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

極寒のパリ~ニース

2025-03-16 14:39:15 | プロ・ツール
 クルス・オ・ソレイユ(course au soleil)、「太陽へのレース」という愛称がジョークかと思わせるように、雨や雪に見舞われている今年のパリ~ニース。本来クイーンステージになるはずだった第7ステージは雪の影響でコースが短縮され、ヨルゲンソンの連覇が濃厚になっています。

 昨年と異なりヴィンゲゴーとヨルゲンソンのWエース体制で必勝を期して来たヴィスマ・リアースバイクが第3ステージのチームTTから全開モードで、他チームを圧倒します。荒天で一時中断した第4ステージでは満を持して飛び出したヴィンゲゴーをUAEチーム・エミュレーツのアルメイダがゴール前50mで交わすという驚きの展開になり、その負けを引きずったかのように集中力を欠いたヴィンゲゴーが翌日に落車リタイヤになってしまいます。

 UAEにチャンス到来かと思われたのですが、第6ステージでヴィスマの横風分断作戦にまんまと嵌り、ヨルゲンソンに大きなタイム差を与えてしまいます。ティレノとは異なり、ツールでポガチャルのアシストを担う中堅からベテランで組まれたメンバーには今回の寒さが予想以上に応えたのでしょう。

 兎に角今年のパリニースは寒さが厳しく、表彰台で防寒具を着用した選手が震えているほどなのです。特に体脂肪率が低いロードレーサーにとって寒さは大敵なのです。必要以上に体脂肪がある私でも雪が消え残る春先は寒くて仕方がありません。まして、体脂肪率が一桁の選手たちならなおさらでしょう。それでもヨーロッパのプロ選手は寒さに強いはずなのですが、今年のパリ~ニースは異常なようです。

 そんな中総合トップ3の年齢を見てみると、ヨルゲンソン25歳、リポヴィッツ24歳、アレンスマン25歳と若い選手の活躍が顕著です。トップ10を見渡しても最年長がこのステージの優勝者ストーラーの28歳です。UAEのアルメイダは老けて見えますが、ポガチャルと同じ26歳なのです。若い人は寒さに強いのでしょう。

 今回のUAEのメンバーはツールでのアシストを担う可能性が高く、暑さには強い選手が多かったことが今回の結果に繋がってしまったのではないでしょうか?逆にヨルゲンソンやマッズ・ピーダスンは寒さにはめっぽう強よそうな感じでした。彼らがこのまま真夏のツールでも活躍できるとは限らないのがロードレースの面白いところなのです。UAEは寒さを考慮して選手に無理をさせていない可能性もあるのです。

 雪の影響で距離が短縮された第7ステージはタイム差もあり、多人数の逃げからチューダー・プロサイクリングのマイケル・ストーラーが逃げ切る展開となりました。2位はジェイコ・アウルーラのマウロ・シュミット、3位に昨年のジロでステージ優勝を飾っているEFエデュケーション・イージーポストのゲオルグ・シュタインハウザーが入っています。
 今季、マルク・ヒルシやジュリアン・アラフィリップの加入で戦力アップしたチューダーですが、ワールドチームではないので今年のツールの出場がまだ決まっていないのです。A.S.O主催の大会でのステージ優勝はツールに向けての絶好のアピールになったはずですが、ツールは地元チームを優先する傾向が強いので、厳しい状況にあることは間違いないでしょう。

 

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アユソがクイーンステージを征し総合リーダー

2025-03-16 12:06:27 | プロ・ツール
 世界アワーレコードホルダーにシクロクロスの世界チャンピオン、MTBの金メダリストという超豪華メンバーが揃ったティレノ・アドレアティコはクイーンステージを迎え、UAEチーム・エミュレーツのフアン・アユソが勝利し、ようやくリーダージャージに袖を通すことになりました。UAEに新たなエースの誕生の予感が漂います。

 今年のティレノはイネオスのフィリッポ・ガンナが絶好調で、初日の個人TTからずっとリーダージャージを守り続けていたのです。登りもこなせる新ガンナの登場です。今季は身体も絞り、トラック競技ではなくロードレースにシフトしてきたのかもしれません。

 対するアユソは個人TTで好走を見せるも、新ガンナの強さの前に2位キープを強いられ、なかなかトップに出ることができませんでした。ただ、今年のアユソは調子も良く、余裕をもって走っている感じがしました。好調のデルトロやベテランのマイカ等のアシストも大きいのでしょう。

 最後のフォロンティニャーノの登りに入り、デルトロの牽引で集団がばらける中、アダム・イエーツのアシストを待つことなくアタックを開始したアユソに付いて行けたのはピドコックとヒンドレーだけで、ようやくガンナを振り切ることに成功します。残り3.3㎞地点でピドコック等を振り切り独走になり、クイーンステージを征しリーダージャージを手にすることに成功しました。

 今季はここまでワンデーレースで3戦2勝と好調さを見せていたのですが、個人TTでガンナに敗れた後も落ち着いてチャンスを伺うような冷静さも見せていたので、ポスト・ポガチャルの最有力候補がようやく一皮むけた感があります。昨年は初日のTTでリーダーに立ちながら第5ステージでヴィンゲゴーに独走を許し、総合優勝を逃していたのです。

 ヴィンゲゴーがヨルゲンソンと共にパリ~ニースを選んだことで、一躍優勝候補の筆頭に名前が挙がったアユソでしたが、実力があることも十分証明できたのではないでしょうか?今日のステージは集団スプリントになりそうなので、横風分断や落車などのアクシデントが無い限りアユソの総合リーダーは変わらないはずです。ただ、今年はポガチャルやヴィンゲゴーにも落車があるので、油断は禁物です。チームにはアダム・イエーツやラファウ・マイカといったベテランが脇を固めているので、万全な位置取りでエースを守るはず。そこはポガチャルで培ったノウハウがあるチームなのですから。

 昨年まではツール・ド・フランスへの拘りが強くあったようですが、今年はおそらくジロ・デ・イタリアでエースを担うことになるはずです。スペイン人のアユソですが、春先の成績を見る限り寒さにも強い印象があるのです。今年パリ~ニース組が寒さに苦戦していることを考えると、チームを入れ替えていても面白かったのかもしれませんが、そもそも今年のジロはアユソがエースと決まっていたからこそのスケジュールだと思っています。

 今年はストラーデビアンケでポガチャルが、パリ~ニースではヴィンゲゴーが落車し、レムコ・エヴェネプールも昨年の大怪我から回復中なので、今後の勢力図が大きく変わる年になるかもしれません。これまではログリッジとヴィンゲゴーのWエースで3大グランツール完全制覇で最強時代を築いたユンボ・ヴィスマの黄金時代を超えるUAE時代が到来する予感がしています。
 




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