Crystal Heart ・・☆

私はどこから来てどこへ行くのか・・・光の世界を追いかけて

新潟の風景 未来への記録

2013年06月27日 | ちょっとお茶にしましょ♪
先日、新潟出身の写真家、天野尚氏の写真展「新潟の風景 未来への記録/天野尚の視点」に行ってきた。

2007年、「誰も知らない佐渡 海底から原始の森へ」という彼の写真展で出会った 「金剛杉」 の大パネルに感動して以来のファン!(※以下リンクはすべて天野尚HP、PC推奨)

彼のためだけに作られる大判のフィルムを使って撮る写真は、まさに 「視力6.0の世界」
展示作品はすべてパネルで、大きいものは3m×2m弱。
山の頂上から田園風景を写しても、パネルに近づくと早苗の一本一本がちゃんと見えるという、克明な写真が特徴。

「命(私)が生命(風景)を観ている」
その雄大さと繊細さは、そんな感動を与えてくれる写真。

朝起きたら「あ、今日行くと天野さんに会える」とピン!ときて出かけたが、ビンゴ!!
彼の「ギャラリートークー」に遭遇!
天野さんが自分の作品を解説してくれるというのだ。

お偉いさんからの無茶振り写真注文秘話とか、百発百中の天気予報とか、朝起きると夕日の状態がわかる話とか、森は雨の日が写真日よりとか、波は引き波の方が素敵に写るとか、中国の大気汚染のせいで写真が撮れない話とか、とか・・・
いっぱい質問したりされたりの、お客さん参加型トークは楽しかった!

心に残った話が二つ。

一つは、写真の世界がデジタル化からフィルム化に戻っている話。
一時、映像をデジタル化して保存するのが主流になったが、今、その保存年数が疑わしくなっているのだとか。

「未知数なんだよ、100年もたないかもしれない。今のフィルムだと200年は確実にもつ!」んだって。

もう一つは、新潟出身の彼が見つめ続けてきた、新潟の自然と食。
平野部の水田で、生き物が生きられなくなっている話。
除草剤と水路のコンクリート化などで、水と土がヤバくなってる。

「TPPなんかおそるるに足らん。日本の米は美味いよ。世界の人が買う!
だけどね、心配なんだよ。
平野部の水田に手を突っ込んでごらん。泥が臭いんだよ。水が肌にピリピリ痛いから。
昔は甘い土の香りがしたんだよ。こんなに変わったんだよね。」と。

彼の写真の中には、天災などですでに違う風景になっているものがあるそうだ。
だからこそ、克明に撮り続け記録しておきたいと語ってくれた。

素晴らしい写真と、そのバックボーンたる意思の力。
その両方を堪能した時間だったよ。(*^▽^*)♪


皇心のセッションルーム Angel's smail です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿