星を聞くもの2 の続き・・・
私は、壊れる悲しみと絶望に打ちのめされるこ星を、どうして切り捨てることができたろう?
私と星が同じ気持ちなら、同じ悲しみを持っているなら、何が、なぜ、悲しいのだろう?
転生を見て行く時に大切なことがある。
起こった出来事に執着してはならない。
振り回されてはならない。
出来事は映画と同じ、問題はその時感じたこと、考えたこと、思ったこと。
その奥にこそ、「私の真実」がある。
その想いのさらに奥に潜って行く。
「やっとここに来たね。あなたはみんな忘れてしまうから。私がここで待っていた。」
星の声が聞こえる。。。
「なぜあんなことが・・・どうして?」
「変化の時だから、進化するために、みんなで決めたことだったんだよ。」
「何かを破壊して、命を奪って、進化って・・・!?」
「そうだね。あなた達は、いつも素晴らしい星を創ったね。私もとても満足のいく素晴らしい星になった。きっとこれからも素晴らしい星を作り続けていったと思う。『素晴らしい星』を・・・」
星は、ちょっと困ったような声になり、寂しそうに笑った気もした。
「それでは何の変化もないんだよ。私達の宇宙(そら)は、止まったままなってしまうのがわかる?」
そうだ、私達はなんだかんだ言っても、いつも完璧に仕事をこなし、結果に満足して満たされていた。
それが続くことが、止まることになる?
「完全に一石を投じられるのが、不完全なんだ。変化をするためには、進化をするためには、自分達の中に不完全を見て、知って、体験する必要があったんだよ。それが新たな完全の種になるのさ。その完璧な不完全の種を、持ってきてもらう必要があったんだよ。」
「・・・えぇぇ~っ?!あの、この話だけじゃなくて、今となっては私、完全なところがあるとは思えないくらい、自分が不完全な気がしますが・・・。」
「はははっ。私もあなた達が、ここまで転がってくるとは思わなかったけど、地球ですごくいっぱい不完全を体験したみたいだね。ご苦労様。」
「完全な宇宙では、不完全な要素って大切なんだ?私達は、宇宙の進化のために大切な存在なんだ?」
「そう。地球にいる人達はみんなそう。みんなどこかの宇宙(そら)で、完璧にいろいろなことをやっていて、新たな進化を求めて『とてつもなく勤勉に』不完全を体験してる人達だよ。」
もともと完全だった存在が、地球に来た途端「不完全だ!」を連呼して、のたうち回っている光景は、星にとってかなり滑稽に見えるらしい。
「そろそろ帰ってきていい頃だから、声をかけたんだよ。地球もね、不完全過ぎを支えきれなくなって来ているし。じゃあ、行くね!」
「ち・ちょっと!! あなたは恨んでないの?怒ってないの?私達のこと?」
「・・・恨む?怒る?・・・皇己、覚えておいて、絶望や悲しみ、怒りの感情は、それ自体が悪いわけじゃないんだよ。それはね、新たな変化に自分が向かう、自分が進化する刹那の狼煙のようなものなんだよ。雄叫び?の方が分かりやすい?
悲しいのはね、辛いのはね、自分があるべき方向へ変わっていく兆しだと思ってほしい。」
「強いんだね。」
「うん、みんないたからね。私はいるのを知ってたからね。喜びは倍に、悲しみは等分にすることができたんだよ。ありがとう。
それに、誰も皆、そんなに弱くできていないよ。
じゃあ行くよ!私は
クリアしたからね!今度はあなた達が、地球のみんなが
クリアする番だよ。私もいろんな人の中で語りかけて行くから。」
うまく書けないけれど、星と私の話を言葉で表すとこんな感じ?
クリアという言葉には、「乗り越えて行く」という意味合いもある。
あなたの中で、あなたの星がささやいたら、耳を傾けてあげてほしい。
それはきっと、あなたを宇宙(そら)へ還す、ささやきだから・・・
皇己のセッションルーム
Angel's smail です。