↑撮影の舞台になっている新潟県十日町情報館。(2013年4月末に撮影)
図書館戦争 THE LAST MISSION を観てきました。(図書館戦争HP)
漫画、TVアニメ、劇場アニメ、TVドラマになっていて、第39回星雲賞日本長編作品部門受賞した有川浩の小説の実写化映画第2弾。
アクションあり、胸キュンのラブストーリーありのエンターテイメント作品。
2019年の架空の日本。
公序良俗に反したり人権侵害対する表現を、検閲・規制するための「メディア良化法」が制定されていて、それによる武力制圧も行われるという行き過ぎた情報規制により、表現の自由が侵されつつあるなか、弾圧に対抗した存在が図書館。
検閲の強行に対し、「図書館の自由に関する宣言」を元に「図書館の自由法」を制定して、本の自由を守るために自ら武装した図書隊による防衛制度を確立。
そこから本の表現の自由を許す許さないで、図書館舞台に銃火器をぶっ放す武力衝突が延々と続くわけだが・・・
確かに奇想天外な映画の話ではあるけれど、今の世の中に通じる大切なメッセージが隠れている気がするの。
まず本が読めるっていうことが、どれだけ平和かってことを知る必要がある。
内戦の国や難民の子供達が、口をそろえて「勉強したい」っていう言葉を思い出す。
いろんなことを自由に学べて、読めて、知ることができる今の日本。
その根底にある『平和』の有り様を、大切さを、考えさせられました。
その次に、知る権利と表現の自由。
最近、特定秘密の保護に関する法律が施行されましたよね。
ダイレクトに雑誌書籍の内容を規制しているわけじゃないですが、私達は大事なことを知らされないうちに、行く末を決められている可能性があるわけですよね?
そして、その特定という範囲をわかっているんだろうか?
知らぬ間に、映画の中の規制範囲のように、歯止めなく広がって行かないだろうか?
最後に、それら全てに対する無関心の恐ろしさ。
映画の中で、メディア良化隊と図書隊が武力衝突しても、一般人は「たかが本」「戦争ごっこ」と完全無関心。
確かに自分に火の粉がかかるまで、本や雑誌、メディアの文字や発言を規制されても、痛くも痒くもない。
その無関心さが、さらなる武力衝突を生み、無関心を生み・・・
正直、ここが一番ハートに響いた!
関心を持つということの姿勢と生き様。
関心を持つだけで、世界を変えるすごい力になるかもしれない。
もしも、自分が自由な平和の中に居続けたいならば、今、平和の中にいることをしっかり自覚し、それに関心を持ち続けなければならない責任がある。
そう、一人一人が人任せでなく、自分任せで生きる。
そう生きたいと思わせられた作品でした。
観てみたい方は、ぜひ。(*^^*)
皇心のセッションルーム Angel's smaile です。