地下鉄で撮影現場へ向かう途中、車内広告を見て
いたら、昔よく見た写真家の写真が目に入ってきまし
た。アンリ・カルティエ=ブレッッソン の写真です。
写真学校の学生時代、アシスタントとして働き出した
頃、写真展、写真集で幾度となく好んで見た写真です。
デジタル化が進んだ今だからこそ強くひかれるので
しょうか?
合成もない、トリミングもない。
これが本当の写真のあり方なのかもしれません。
今の時代、デジタル上ならできないことはないというぐ
らい技術向上しております(私も毎日のように修正・合成
をしております)が、中吊り広告を見て、今一度基本に立
ち返ろうと、ブレッッソンの特集が掲載されている雑誌
“Pen”を買いました。残念ながら私の大好きな一枚は
載っていませんでしたが、どれも穴が開くほど見た写真が
並べられており、写真を始めた頃のことを少し思い出しま
した。友達とふたりで行ったブレッッソンの写真展、なけな
しの金をはたいて買った写真集のことなどなど、、、
そして、自分も二十代最後の年に旅に出て、スナップ写真
をはじめたこともね。
これがあって今の私があるんですから、今一度初心を
取り戻さないと。
一日中パソコンに向き合っててはいけませんね。
ハンセーイ!