先日、仕事で撮影のため商品の中へ飾る
ための写真を貸してほしいと言われて
久しぶりに書庫から昔のプリントを
出してセレクトしていた。
そしたらいろいろと出土したんで
「そういやこんなんがあったんや~~
これはもう20年以上前かぁ~~」
なんて感慨深くしばし見ていた。
そして本日、別の仕事でモノクロプリ
ントのアナログデータを検証すべく、
30年近く前にモノクロフィルム6×6で
撮影してバライタ紙に焼き付けた作品を
ほんま久しぶりに出して確認をした。
20年前に家族を連れて登って以来、
ご無沙汰している大台ケ原。
ここへは元気なうちに今一度行ってみた
いものだが、コロナ禍が一向に収まらない
ことと、仕事の状況からして5~6日休む
ということもできないから、今はふせて
おきたい。それにしても時間が経つのは早い。
光陰矢の如し。
まさにその通りだ。
何もせず死を迎えたくはない。
写真屋である以上、撮るのが仕事だから
ひたすらシャッターを切り続けてきたような
気がする。
大台ケ原へは日航機が墜落した日に登った
のが最初だ。この時はまだ大阪にいたから
簡単に行けたが、その後、東京へと拠点を移し
7年ほどご無沙汰していた。
その頃は「何を撮ればええんやろか?」
のゆるくゆるく悩んでいた。
その時、昔の写真を引っ張り出し、あまりの
あまりの未熟な写真が目についた。
「まずはこれからやり直せば?」
って思い遠い大台ケ原へ夜行バスで行くこ
ととなった。
それがこれ。
これを撮り直してなかったらどうなってたんや
ろうかと、また暫し考えた盆明けの午後の
ひと時。