この仕事に従事しだしておおよそ40年。
長いといえば長いんだが、そんなに年数を
感じていないというのが正直な実感。
フィルムからデジタルに大大変化しても
あまり感じていない。
理由は、いつの時代も大変であることに
変わりないということかもしれない。
一つの仕事でかなり稼いだ経験もあるけれど
それも何かと他人に言えない苦労が多々あっ
て、変換効率でいえば同じと言える。
昔、３０年以上前だが、会社案内の冊子を
丸ごと請け負い撮影するという案件があった。
まだバブル期であって予算も潤沢。
だから人も機材もガンガン投入して
やく３週間かけて撮影した。
で、１５０万円ほど支払われた。
が、そこで人件費、機材費、感材費を
差し引いて関わった日数で１日の儲けを計算
したら、ひとり頭４万円弱だったかな。
「こんなんだったら、一人で多能工ですべて
こなして一から十までやったほうがええんと
ちゃうやろか？」
と考えて今のスタイルとなった。
勿論、多種多様なことに着手せんとあかんが
気分的にはずっと楽やね。
といっても予想外のヘンテコ仕事が
舞い込んでくる。
これが厄介なんよな～～～～
ようは、今の健康食品をはじめ医薬部外品など
のターゲットは４０～６０代。
これにあうモデルを用意するというのが難しい。
こればかりはクライアントさんやスポンサー
さんも難しい。
なら私自身を取って欲しいと要望が来る。
ほんでもって一度撮ると、ずーーーーーと
自分を撮ることとなる。
今はウェブ上での広告が多くなりスピード
と精度はもちろん、安全性も求められる。
自分を出しときゃ問題ないから、安易にそうなる。
とにかく最近自撮りが多くて困る。
なんせカメラマンと言えど、自分を正確に撮る
というのが現段階では不可能に等しい。
近い将来できるだろう。
手法はある程度頭ン中にあるから。
でもあんましやりとーないね。