なぜ著作権を行使しないの？

先日から掘り出しているフィルムや
プリントなどの作品を眺めていたら
いろいろと思いだし、考えたので
忘れないうちにブログに書いとこっ
ということになり、仕事始める前に。

写真家である以上、よく受ける質問
ですが、著作権についての私の考え方
は口頭ではよくお伝えしているつもり
でもなかなかご理解はしていただけな
いので、ここに記しておくことに。

まず私の撮った写真で著作権を行使す
るのはどなたの意見も指導も受けず
考え構成し一から取り組みフィニッシュ
までもっていったものと決めています。

それ以外の特に広告写真は、一から
自分で作るものもたまにありますけど
そのほとんどはスポンサーの意向が
あってプロデューサーやデザイナー、
コピーライターなど複数の方々の言葉
や手がかかっており、とても個人の作品
とは言えないからです。

それは今も昔も同じです。

昔を知らない若いカメラマンにはこんな例を
　↓
スタジオでも外でも大型カメラを使って
の撮影はすべての方がファインダーをのぞき
書きこみ、ディレクターによってはブツを
動かし、ライティングにまで手を入れる方も
いました。下手をするとライティングができ
ない、まともなフレーミングも出来ないと
いう写真家も多く存在していました。
これでシャッターきって「私の作品です」
と平気でのたまう写真家を見てどう思う？

そして今↓
デジタル撮影が100％ですから、撮ったものを
モニターで確認し、指示出すぐらいならまだ
いいほうで、写真家ではなくレタッチャー
が仕上げて、写真家が考えていたものとは
違う物ができあがる。
「こんなものに写真家一人の著作権があって
いいのか？」

そしてそして私のやってきた事実をいくつか
披露すると
　↓
あるスタジオを辞めることが決まっていた一か月前
物撮りができないカメラマンのアシスタントにつき
貸しスタジオで百貨店折り込みチラシ用の高級家具
撮影をしたのですが、大型カメラを扱えもしないのに
不正確にカメラを構え、ライティングもめちゃくちゃ。
それでも意見せず、言うとおりセッティングして
あげましたが息詰まるのは当たり前。何枚もポラ
(アナログ時代はインスタント写真で確認)をきり
まくり一人悩む。
プライドの高いお方なので好きにさせて
疲れ切ったであろうところで
「○○さん、どうしました？」
とうかがって
「ここにある映り込みがきえないんだ」
ということで
「これ消せばいいですか？」
と聞いてからスタジオアシスタントを呼び
ライティングを修正し撮影。
ついでにカメラも水平だししてネ。
これはその写真家の作品ですか？？？
違うでしょ！

続きはまた別の機会に。
仕事に戻りましょ～～～

何がどう違うのか

昨日も朝早ようからいろいろとやって
るけんどもなんともならへん。
仕事は勿論のこと、家族からの頼まれ
ごとやら各種お問い合わせをこなして
いたら、あれよあれよと時間が経って、
もう24時で時間切れよ～～～
とにかく自分のことが後々まわし状態。
止まっているホームページをなんとか
更新しようと空いてる時間で少しずつ
書いてはいるけれど、時間がないから
最後にリライトしてまとめることがで
きない。
そして空いた時間だと別のことも考え
たりして脱線してしまいます。
今回はフィルムについてのことを書こ
うと、チョイ古い画像を出してきたら
別のことを思い出してしまい、頭の中が
そのことでいっぱい。
一昨日掘り出してきた画像は5年前に
単行本のために撮ったものですが、
この単行本の企画・撮影・監修を
担当しましたが、書いている人は
写真について深い知識があるわけでは
ないので間違っている知識については
赤入れします。あのとき数十か所の
なおしを入れているにもかかわらず
修正されず発売されてしまいました。
1年以上かけて作ったものがこのざまでは
泣けてしまうのです。
とにかくこの本で使った画像を見るたび
思い出してしまうのであります。
まっ、人間ですから仕方ございません。
ところで本題のフィルムについてですが
5年前でもデジタルカメラはかなりの
完成域に達しており、よほど究極の目的
がない限りフィルムを使う余地は
無いように思います。
写真の比較を見て何がどう違うのか
分かる人はどれぐらいいるんんでしょうか？