ここ数日続けておりますフィルムスキャニングが
ひと段落しました。昨夜はほとんど徹夜でした。
この手の作業はどうしても環境光操作ができて、
静かな夜が最適です。そういえば暗室作業があっ
たころも昼に暗室作業するより夜の方が、どういう
わけか仕事がはかどりました。以前茶筅作りの
職人さんにインタビューした際、仕事は夜やっている
ということを言われたのを思い出しました。理由は
デリケートな仕事なので来客も物音も激しい昼より、
夜の方が仕事し易いとのことでした。
とにかく目標の百枚スキャニングを今朝方終えて
ほっと一息ついております。
ところで、フィルムスキャニングをしていて気付くこと
がいくつかあります。デジタルに比べて光る物体（夕焼
け空やライト）を撮影するとフィルムのほうがトーンジャ
ンプも少なく滑らかで美しいということです。こういうも
のは、やはりフィルムのほうがいいですね。
午前1時を過ぎておりますが、せっせとフィルムを
スキャニング作業中であります。今やっているの
は6年前に撮影したものです。もっと早くやっとか
なければならなかったものなんですが、諸般の事
情で今やっております。とにかく何がめんどくさい
かというと、ポジを一枚一枚丁寧に機械にセットし
ホコリをはらって、さらにはらってとれなかったホコリ
をソフトウェアで取り除き、印刷データに変換する。
というのが、なんでめんどくさいの？って思う方々が
多々いらっしゃると思いますが、一枚仕上げるのに
10～15分ぐらいかかるし、目も疲れるので老体には
こたえます。以前は外注していたのですが、経費削減
のため全て自分でやっております。難しい話になり
ますけど、今はデジタルカメラのほうが解像度は上です。
でもまだまだフィルムでないとダメなものも多々あります。
写真に携わる者としましては、なんとかフィルムも残って
欲しいという気持ちがあるんです。
ところでスキャニングをしていたら、海外で撮影した子供
の写真が幾つかでてきました。子供の目って、どこの
国の子の目も素晴らしいですね。キラキラしています。
フィルムのホコリをはらい、ルーペで見ていたら癒しを
感じます。
