南十字星☆

この道48年のフラメンコギタリスト青木敏郎のひとりごと

松山スペイン音楽協会

2013-10-07 20:59:54 | ・音楽雑記
10月7日
音楽演奏団体・松山スペイン音楽協会は1990年夏の暑い日に結成した。クラシックギターの青木一男さんのご師匠さんの貞本昌規先生のお墨付きをいただくまでの数年間に共演を重ねて、二度目のジョイント・ギターコンサートを初めてキャメリアホールで開催にあたってのことだった。

1982年ごろから2年間のスペイン留学帰りの彼と、12年間の東京演奏活動帰りの私が面識もなく、よく間違えられるので共通の知人だった故東矢邦彦氏の仲立ちで同じ舞台に立とうかということだった。当時クラシックギタリストとフラメンコギタリストの共演は珍しかった。その後はお互いのスタンスとペースで共同代表であるこの会の名のもとにそれぞれ数回のリサイタルを繰り広げた。盟友である。

ギタリストが平穏であるべき生活の中であえてことを起こすエネルギーの内面的な動機は大きいものがある。火山の噴火のように。そしてコンサートギタリストは決して本心を明かさず黙って弾く。

一男氏は短い文面からすべてを読み取ってすぐに電話をくれた。
板一枚下の地獄を知る人ならではある。「思いは言葉にしてもいい」と言ってくれた。
私の思いは「音楽は言葉の尽きたところから始まる」。今度はことばは必要かも。