南十字星☆

この道48年のフラメンコギタリスト青木敏郎のひとりごと

エトス

2013-10-29 21:17:54 | ・ボクの日記。
このことはもうすっかり忘れていました。ひょっこり3月6日の記事に辿りつきました。

3月6日
この表題で検索したところ、アリストテレスによる人を動かす(説得する)3要素について書かれていました。
「エトス」「バトス」「ロゴス」のことです。知らなかった。けれどごもっとも。
哲学者のアリストテレスは人を動かす為には
まず■「エトス」(品性・人格・精神・気風等 徳・信頼 みたいな認識)は
信頼関係が強ければ相手を説得できるが、信頼関係が弱いと相手を説得するのは難しい。
次に■「バトス」(熱意・情熱)は
熱い思いが人を動かす。情熱をもって接すれば人の心を動かす事ができる。
また■「ロゴス」(論理・説得)は
理論、理屈で人を説得する動きの事をいいます。人を動かそうというときは、理論立てて話す。言い負かそうとするのではなく、地道に信頼関係を築き、情熱をもって接する事が出来れば人は動く。といった内容です。

中略

私がこれから歩もうとする小さなできごとには、協力者が必要です。一人孤高の世界を旅した私が遠い記憶の故郷の我が家に戻るためにはどうしても通らねばならない小路です。人様の世界に小さな波紋を投げかけるやもしれません。ご協力を賜るみなさま、ありがとうございました。時間はかかるかもしれませんが、私の「バトス」とあつらえの編曲譜(これから書きます)を捧げます。

10月29日
あと10日あまりで、小さな出来事であるマンドリンコンサート「明星の夜明け」がやってきます。
今日、プログラムⅡ部♪城北物語 栄光と挫折の冒頭「シェルブールの雨傘」とコンサートのラストナンバー「南十字星」の編曲が完成してメンバーに発送しました。上記の「バトス」の出来栄えは当日会場で。

そして音楽上の準備が整ったことが伝わったのでしょうか、愛媛新聞さまからお電話が・・・これを「エトス」と言わずして何と。

すべては「♪南十字星」の瞬(またた)きです。

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ライブ情報

2013-10-29 09:27:12 | ♪ライブ情報
珈壇スペシャルライブ 思い出の街角

≪と き≫:11月2日(sat)時間14:00~16:00
≪ところ≫:「珈琲専科 珈壇」松山市一番町3-3-5 tel 089-973-0506
≪おかね≫:2000円(ドリンク・ケーキセット込) 
≪出 演≫:フラメンコギター/青木敏郎
  マンドリン・牧野麗子/マンドリン・住田貴子(メイプル・ハーモニー)
≪主催≫≪お申し込み/お問い合わせ≫:珈琲専科 珈壇tel 089-973-0506

曲目;映画音楽を中心に
企画;持ってる少年ギタリストの何か1曲コーナー
   ;亀岡隆之氏新作クラシックギターを3曲試奏コーナー

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オー・ジュテーム 行かないで

2013-10-29 02:50:22 | ・音楽雑記
10月29日
何と悲しい叫びでしょう。映画音楽「シェルブールの雨傘」の歌詞はこれで終わっています。
この曲は音楽を始めたばかりの春に出会いながら一度も演奏することなく今日に至りました。

が,編曲できました。
メロディーもオブリガードもオッケーですが、シンプルで美しく響くギターのアレンジに苦心しました。
ぽこぽこライブでは1曲目にこれをやりましたが、なんと本番前のわずかな時間のリハーサル中に突然霧が晴れたように閃いて完成しました。今清書ができて、これで「明星の夜明け」の完成です。

今回は、共演の方々に1曲づつお好きな曲をアレンジしてプレゼントさせていただきました。
マンドラの門田さんには、カッチーニの「アヴェ・マリア」を。マンドリンの牧野さんにはさだまさしの「秋桜」を。住田さんには天満俊秀さんの発売されたばかりの曲集から「ダニーボーイ」をマンドリン・デ゛ュオに。石河先輩には10月5日にリクエストをいただいた「シェルブールの雨傘」を。

共通して言えることは、全曲とも私の大好きな曲であったこと。どれも歌の曲でありギターソロでは表現できなかった曲であったこと。
ことばで語りつくし、叫びつくし、泣き明かした先に辿りつける音楽を求めた幸せな時間を送ることができました。

オー・ジュテーム (i love you) 行かないで・・・・か。青春の思い出は、つ、辛いのう。
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ボクのプロフィール

2013-10-26 12:03:08 | ・ボクの日記。
日常生活でこんなものは全く必要がない。が、
コンサートでは会場に足を運んでいただいたお客様に通常プログラムをお配りする。
そこには必ず出演者のプロフィールが記載されている。

緞帳つきホールでのプログラムが6冊ある。何か事を起こすときは勇気を奮い起こし、当時お世話になった方々と、いつも手伝ってくれた家族の成長を思い起こしてひたすら感謝する。

ボクのプロフィールを読み返してみた。やっぱりだ。全部「1969年上京し、フラメンコギターを・・・」ではじまり、短くまとめた中にマンドリンは一度も出てこない。集大成を終えて3年間を生きる中で初めて人生を振り返って「最初に歩いた道」を求めた。

今回は出演者全員にご理解いただいて、いわゆる略歴はすべて印刷せずに空白をいただいた。座右の銘「音楽は言葉の尽きたところから始まる」を貫いてステージでは一言も肉声を発していないが、今回は本職のMCを頼んでいない。どうなることやら。


祝・母校創立90周年

2013-10-21 23:48:46 | ♪コンサート日記
10月21日
母校松山大学は今年創立90周年を迎えている。記念行事が多々開催されているが同窓会組織である温山会でも今日記念行事がある。
その二次会として22日午後6時からいよてつ島屋ローズホールでライブパーティーがある。マンドリン倶楽部はOBOG会員が18名出演する。舞台末席に座ります。

栄光の記憶

写真は大学時代のラストコンサート。1968年11月撮影。大ホールにて。「アルルの女第2組曲」指揮。

挫折・・・重い十字架
1995年OBOG会が発足した。初代会長の故池内義直氏の命によって翌1996年から私はギタリストとしての活動に封印をして現役の指導に入った。、大学開学以来の伝統クラブの灯が次々と消えるなかで武運つたなくマンドリンクラブも2005年3月に灯が消えた。

写真は部室閉鎖2005年に中野写真館で撮影。現在は温山会館に寄贈し保存されています。

復活
8年前、還暦を迎えた私は小さなアオノホールでこの道40周年記念コンサート「南十字星」をした。妻と旅したNZのクイーンズタウンで遭遇した南十字星に思いを託した10年ぶりのコンサートはそれまで続いた1000人収容のキャメリアホールからわずか150人収容のホールへ。しかも準備期間中に父の看病と死が重なった中で、池内氏は温山会の後援を付けて下さり全面的に応援してくださった。その時のひとこと「君がこんな小さなところで・・・」と、松山東高校の同級生がみんなの還暦記念にと大挙詰めかけてくれ、薔薇60本の花束で祝ってくれた。コンサートはホール半分まで立ち見で225人が入り、これが翌年11年ぶりのキャメリアホール復活につながった。

私の演奏活動は苦労はしたが、取り立てた才能があるわけでもない中で結果的には光に恵まれてきた。恩人の方々との出会いによるものが大きかった。2月にそのお一人である池内氏が亡くなられた。ご自宅のご霊前で11月10日のマンドリンコンサートの決行を誓った。

2010年10月に市民会館でギタリストとしての集大成/この道45周年記念コンサート「私の辿った愛の道」を終えてはいたが、このマンドリン倶楽部での挫折を忘れることができなかった。昨年12月に、後輩のマンドリニスト牧野麗子さんと家内の3人で相談してコンサート実行は決めていた。思いは内に秘めて「哀愁のマンドリンコンサート」として「メイプルハーモニー」を表面に出そうと。

追憶・・・明星の夜明け

写真は2010年 プラハの聖ヴィート教会にて 祈ります コンサートのイメージに使いました

2003年11月に大学カルフールホールでのクラブ最終演奏会で指揮を執り、2005年にも「南十字星」で舞台監督をやってくれ、2006年に急逝した愛すべき後輩 故東矢邦彦氏に鎮魂を捧げ、長年に亘ってギタリスト・指導者としての私の活動を全面的に支援してくださった故池内先輩に感謝をささげて「明星の夜明け」を開催します。音楽家としての集大成としてほぼ全曲を丹精込めて編曲いたしました。


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ぽこぽこライブ

2013-10-20 00:46:52 | ♪ライブ情報
見出し写真を2回クリックしてください。嫌になるほど拡大します。
異例ですがプログラムを発表します。

<第一部>マンドリン・牧野麗子/ギター・青木敏郎
♪哀愁のマンドリン
①シェルブールの雨傘
②クレーマーvsクレイマー
③グスタボ・モンテサーノのカノン
 以上新アレンジによる意欲作です
④赤いサラファン⑤山のロザリオ⑥ともしび⑦黒い瞳

休憩(ティータイム)
<第二部>
♪郷愁のギター
①鐘のひびき
②枯葉③禁じられた遊び④ロミオとジュリエット
⑤鳥の歌⑥ラ・パロマ⑦月の砂漠
♪マンドリンとともに
⑧荒城の月⑨秋桜⑩いい日旅立ち

お申し込みは 089-905-1230

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明星の夜明け

2013-10-16 01:24:35 | ♪コンサート日記
哀愁のマンドリンコンサート
明星の夜明け

≪と き≫:11月10日(sun)開場13:30/開演14:00
≪ところ≫:アオノホール 松山市千舟町
≪おかね≫:入場料1500円(全席自由)販売100席
≪主 催≫:松山スペイン音楽協会  090-8974-7168
≪後 援≫:愛媛新聞社
≪出 演≫:南十字星☆マンドリン合奏団 2013

  マンドリン・牧野麗子/マンドリン・住田貴子  (メイプル・ハーモニー)
  マンドリン・石河 甫/マンドラ・門田勝彦/ギター・青木敏郎
  (松山商大マンドリンクラブ 60年代OB有志)
≪チケットのお求めは≫:下記プレイガイドへ
◆ヤマハミュージックリティング松山店2F
◆いよてつ島屋南館3F  ◆フジグラン松山4F
曲目;シェルブールの雨傘・カッチーニのアヴェマリア・坂の上の雲・雨とコスモス他

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最初に歩いた道

2013-10-16 00:21:27 | ♪ライブ情報
ぽこぽこライブVol.45
最初に歩いた道 
哀愁のマンドリン、郷愁のギター♪

≪と き≫:10月27日(sun)開演14:00~15:30
≪ところ≫:「Cafe Poco a poco」松山市北井門3丁目8-12 
≪おかね≫:2500円(ドリンク・ケーキセット込) 中学・高校生 1500円  小学生以下 1000円
≪主 催≫≪お申し込み/お問い合わせ≫:Cafe Poco a poco tel 089-905-1230
≪出 演≫:フラメンコギター/青木敏郎 マンドリン/牧野麗子

曲目;
クレイマー・クレイマ- カノン ともしび 黒い瞳 秋桜 荒城の月 月の砂漠フラメンコ 悲しみの礼拝堂他


シェルブールの雨傘

2013-10-14 14:36:40 | ♪コンサート日記
10月14日
コンサードであと1ヶ月を切った。孫たちに瑞々しい心を取り戻させて貰ったところで最後に1曲編曲している。1964年のフランス映画「シェルブールの雨傘」のテーマ。
禁じられた遊び、愛の夢、枯葉、マリア・エレーナ・・・1965年の春ギターを始めてこれらの名曲は私のレパートリーとして愛奏してきたが、「シェルブールの雨傘」だけは封印してきた。

今回、共演の方々には一人1曲だけはアレンジのリクエストをいただきそれを弾いてもらう演出がある。石河甫先輩には広島から参加していただくが、10月5日にこの曲のご指名があった。今は便利な時代でyoutubeでサントラを見聴きできる。音楽の友社の世界の名歌集②に原調で収録されている。歌とオケとピアノの原曲をマンドリン2本とギターにアレンジしている。3度高く移調して弦が美しく響くキーにした。甘く切なく激情に揺さぶられるヴァイオリンの調べに涙が出る。
この曲だけはフラメンコギターが似合う。

これなんです

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10才おめでとう

2013-10-10 00:02:08 | ☆浩ちゃん情報
10月10日10歳 おめでとう浩ちゃん
どんな夢見てるのかな君が生まれた日のことはよく覚えているよ。あれは15時だった。
朝のジェットスターに乗ってお昼に成田、そこから遠いけど15時には会えるよ。じゃ、またね。

午前9時に我が家を出発して11時33分には成田空港に。ジェットスターは飛行もお値段も快適な旅だった。12時発のバスに乗って55分後には八重洲着。

浩ちゃんは学校から走って帰った。お誕生祝のケーキは本人の希望で31で選んだ。



松山スペイン音楽協会

2013-10-07 20:59:54 | ・音楽雑記
10月7日
音楽演奏団体・松山スペイン音楽協会は1990年夏の暑い日に結成した。クラシックギターの青木一男さんのご師匠さんの貞本昌規先生のお墨付きをいただくまでの数年間に共演を重ねて、二度目のジョイント・ギターコンサートを初めてキャメリアホールで開催にあたってのことだった。

1982年ごろから2年間のスペイン留学帰りの彼と、12年間の東京演奏活動帰りの私が面識もなく、よく間違えられるので共通の知人だった故東矢邦彦氏の仲立ちで同じ舞台に立とうかということだった。当時クラシックギタリストとフラメンコギタリストの共演は珍しかった。その後はお互いのスタンスとペースで共同代表であるこの会の名のもとにそれぞれ数回のリサイタルを繰り広げた。盟友である。

ギタリストが平穏であるべき生活の中であえてことを起こすエネルギーの内面的な動機は大きいものがある。火山の噴火のように。そしてコンサートギタリストは決して本心を明かさず黙って弾く。

一男氏は短い文面からすべてを読み取ってすぐに電話をくれた。
板一枚下の地獄を知る人ならではある。「思いは言葉にしてもいい」と言ってくれた。
私の思いは「音楽は言葉の尽きたところから始まる」。今度はことばは必要かも。