8月20日見知らぬ方からメールをいただいた。
青木様はじめまして。福島県に住むMKと申します。
「伊藤日出夫」さんでインターネットを検索していたところ青木様のブログに出会いましてメールを差し上げました。
実は昔（４０年ほど前）伊藤日出夫さんの演奏する「禁じられた遊び」が入っているソノシートが家にありまして聞いておりました。
フラメンコ風の前奏と間奏の入った情緒ある演奏で子供ながらに大変気に入っておりました。
しかし他の人の演奏ではこの編曲を耳にしたことがありませんので伊藤さんのオリジナルかとも思います。
その後自分もギターを弾くようになって一度この編曲の「禁じられた遊び」が入っている楽譜の冊子（曲集）を目にしましたが、そのときは買いそびれてしまい、今になって探しております。
青木様は伊藤日出夫さんのお弟子さんということで、もしかしたらご自身もこの編曲の「禁じられた遊び」を演奏されているかもと思いメールいたしました。
この楽譜について心当たりがありましたら教えていただけませんか。
突然のメールで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
MK様こんばんは、メールをいただきありがとうございます。
来年が上京40周年になります。ということで私も40年前にソノシートを聴いてフラメンコギターに伊藤日出夫にあこがれた世代です。
ソノシートは手元に残っていません。
長年師とともに舞台をご一緒してその演奏は耳に残っていますが残念ながらお探しの楽譜はありません。
師の愛のロマンスはヴィセンテ・ゴメスの「血と砂」に感銘を受けたと自ら言っておられ、イエペスの「禁じられた遊び」ではありません。
イントロはゴメスの有名なフレーズと異なり、オリジナルなものです。
間奏は、自作のグラナディーナス「グラナダの夢」からその日の気分（演目の関係）で長さを調節して弾きわけられていました。ということで
お気づきの通り誰も弾いていないオリジナルな曲です。
「グラナダの夢」の出版譜は２つありました。コピーを差し上げます。
またソノシートを聴かせてくださればレコードコピーは可能です。
楽譜からお好きな組み立てで編曲されるのもいいかと思います。
私は残念ながら最初に聴いたイエペスの間奏つきの「禁じられた遊び」を弾いています。