音楽とアートと詩と……。 いつか見た懐かしい世界へ

忙しく過ぎる時間の中で貴方のそして私の
心のやすらぎとなりますように……。 空野くらし

詩人「 倉田良成 」その1

2016年03月10日 | 詩人
詩人「倉田良成」

 と云ってもほとんどの方はご存知ないと思いますが、
私にとっては大きな影響を受けた人物なので紹介させて頂きます。
彼との出逢いがなければ、私は詩の世界に目覚める事も
美術や音楽の深さに気づくこともなかったと思います。

中学3年生の時に彼は横浜から転校して来ました。
転入して来たクラスは隣のクラスだったのに、
なぜか彼の「シュッとしたその風貌」に何かを感じたのだと思います。
気がついたら教室に貼られていたゴッホの「ひまわり」について話をしていました。

彼は今でこそ俳句の世界や美術エッセイの分野で知る人ぞ知る人物になっていますが、
中学生の頃から「創作詩」を自作する詩人の卵でした。
その証拠に彼が20歳の時でした、詩評誌「ユリイカ」の新人賞にノミネートされました。
再会を果たした時に渡されたのが写真の「ゼノン、あなたは正しい」
自費出版の詩集でしたが詩の世界では話題になっていました。

今でも時々思い出すのは彼の家で見せられた佐伯祐三の画集です。
当時の私は美術の教科書に掲載されているような有名な画家のことも
おぼろげな中学生でしたから、若くして独自の画風に目覚め、
そして早逝した「洋画家・佐伯祐三」の話はとても新鮮で特に私を魅きつけました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。