音楽とアートと詩と……。 いつか見た懐かしい世界へ

忙しく過ぎる時間の中で貴方のそして私の
心のやすらぎとなりますように……。 空野くらし

詩人 三好 達治 ( みよし たつじ ) 1900年(明治33年)生まれ

2020年03月17日 | 詩人
詩人 三好 達治 ( みよし たつじ ) 1900年(明治33年)8月23日 - 1964年(昭和39年)4月5日没  詩人 三好 達治さんは大阪府大阪市出身の詩人です。 翻訳家であり、文芸評論家でもありました。 私の勝手なイメージで北国出身の生真面目な教師の方だと思い違いしていましたが、 いろいろ調べているうちに、 とても情熱的で行動的な方である事が分かりました。 本当に自分の無知を恥 . . . 本文を読む

歌人 寺山修司「チェホフ祭」1935年-1983年

2019年03月13日 | 詩人
歌人 寺山修司「チェホフ祭」1935年-1983年 寺山 修司(てらやま しゅうじ)さんは 日本の歌人で劇作家、作詞家でもありました。 演劇実験室「天井桟敷」を主宰。 早稲田大学では山田太一さんと同級。 中城ふみ子さんの影響で短歌を作り始め、 在学中から早稲田大学短歌会などで歌人として活動します。 「チェホフ祭」で第2回「短歌研究」新人賞を受賞すると 人生がワルイ方に一変します。 まずは混合性腎 . . . 本文を読む

青幻社刊「 画家の詩、詩人の絵 」2015年

2018年11月19日 | 詩人
青幻社刊「 画家の詩、詩人の絵 」2015年  3年前にこの本を見つけた時には、興味津々で とても心が惹きつけられました。 もうすでに読まれた方も多いでしょうが、 今でも少し大きな本屋さんの美術書コーナーになら 並んでいるこの本の内容は、タイトル通り 「 画家の詩、詩人の絵 」なのです。 この本を読んでつくづく思いました。 「人間はひとつの事だけで、自分を表現するのは とても難しい(もどかしい? . . . 本文を読む

立原 道造「 風が…… 」1933年

2017年09月12日 | 詩人
立原 道造「 風が…… 」1933年  私が詩に目覚めたのは、 小学5年の国語の時間でした。 宮沢賢治さんの余りに有名な 「雨ニモ負ケズ」は自分にとっては 衝撃的でした。 「世の中にはこんなに優しいことを 言える人がいるんだ。自分もこんなことを 言える人になりたい」と思ったものでした。 今でこそ、仏教思想に裏打ちされた インテリジェンスな人が書いたからと解るものの 当時は詳細も経歴もツユほども知 . . . 本文を読む

詩集 山村新一「まっすぐないのち」2017年

2017年08月11日 | 詩人
詩集 山村新一「まっすぐないのち」2017年 とYouTubeにupされている「ハートの形の水たまり」2013年  命の誕生は人間の営みの中で 一番の喜びかもしれません。 長い間、山村新一さんがあたためていた作品が 小さな詩集になりました。 「 まっすぐないのちは 抱きしめるしかないじゃないか 」 と帯で呼びかけています。 山村さんとはお互いが 20代の頃 今ほど賑やかではなかった六本木の と . . . 本文を読む

詩人 川崎 洋「こちら側と向こう側」

2017年03月20日 | 詩人
詩人 川崎 洋「こちら側と向こう側」 私に 川崎 洋さんと云う詩人が居ることを教えてくれたのは 友人で詩人の山村新一さんでした。 「こちら側と向こう側」 柵っていったい何ですか 柵のこちら側と向こう側だなんて ああ可笑しい 棒杭の一本一本に どんな意味があるんですか 並べて土に打ち込めばいいと思ってる そうすりや つながったような感じがするんですか どうかしてやしませんか 何かのおまじない . . . 本文を読む

茨木のり子「 梅酒 」

2016年11月05日 | 詩人
茨木のり子「 梅酒
 」  11年前の10月1日に妻が亡くなりました。 甲状腺癌でした。その時に妻を見ながら思いました。 ( 二人の娘を授かったが、これから私の力だけではたして育てて行けるのか?と) 実際には親族や友人たくさんの力添えがあって、やっと娘二人を育てることが出来たのですが、 この詩を読むとあの時に感じた情けない感情が思い返される茨木のり子さんの一編です。 梅酒
 
梅酒を漬ける . . . 本文を読む

詩人「 倉田良成 」その1

2016年03月10日 | 詩人
詩人「倉田良成」  と云ってもほとんどの方はご存知ないと思いますが、 私にとっては大きな影響を受けた人物なので紹介させて頂きます。 彼との出逢いがなければ、私は詩の世界に目覚める事も 美術や音楽の深さに気づくこともなかったと思います。 中学3年生の時に彼は横浜から転校して来ました。 転入して来たクラスは隣のクラスだったのに、 なぜか彼の「シュッとしたその風貌」に何かを感じたのだと思います。 気 . . . 本文を読む