Cabin Pressure(脚本:ジョン・フィネモア 出演:ベネディクト・カンバーバッチ他)

イギリスBBCのラジオ・コメディ CABIN PRESSURE について語ります。

WOKINGHAM あらすじ(後) 

2013-02-03 06:38:45 | 日記
続きです。

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サイモンの、「Up he goes,and he's flying」の場面。
公開録音の時、実際に持ち上げていたとか!

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ジグソーパズルで遊んでいる3人。
そこに、マーティンの兄、サイモンがやってきます。
サイモン「ママ!」
ウェンディ「サイモン、来なくてもよかったのに」
サイモン「来るのが当然さ。お、マーティン、こっちにこい。ビッグ・ハグ!」
と、ハグしながらマーティンを持ち上げます。
サイモン「高い、たかーい。ほーら、飛行機だ!」
マーティン「おろしてよ!」
兄弟が仲良しでうれしいお母さん。
そんなお母さんを、かかりつけの医者に診てもらうというサイモン。
マーティン「かかりつけの医者がいるの?」
サイモン「スマイリー先生さ、もちろん」
マーティン「それって、学校のときの?彼は足痛が専門だろう?」
ウェンディ「マーティン。サイモンに任せておきなさい」


兄のことをダグラスに話すマーティン。
ダグラス「はっきり言ってやればいいじゃないか」
マーティン「ヒゲをはやした人にさからうのは苦手なんだ」
ダグラス「私なら言うがね」
マーティン「きみやキャロリンなら大丈夫だろうけど、僕は僕なんだ」
ダグラス「ああ。でもきみは私とキャロリンを知っている」
マーティン「だから?」
ダグラス「日曜は時間がとれるから、お母様のお見舞いに行こう。全クルーが。制服姿で」
マーティン「いいね!」


玄関のベル。
アーサー「やあ、ウェンディ。僕だよ」
ウェンディ「いらっしゃい。アーサー」
アーサー「こちらは僕の母さんで、こちらはマーティンの母さんで、そしてこちらがマーティン。もう知ってるよね」
家に入るみんな。
ウェンディ「マーティン、制服姿がスマートね。それに帽子も」
キャロリン「いい眺めでしょう?」
中にはケイトリン。そしてサイモンもやってきますが、彼は制服には無頓着。
やっぱりマーティンを持ち上げます。
サイモン「高い、たかーい」
そこへ玄関のベルの音。ダグラスです。
ダグラス「家を間違えたかな?」
サイモン「ほーら、飛行機だ!」
ダグラス「間違いないようだ」
ここでみんなとご挨拶。でも、キャロリンとダグラスの様子がおかしい。
“機長(キャプテン)”って言葉も使わない2人をキッチンに呼び出すマーティン。

マーティン「まだゲームやってるんだね!」
キャロリン「いいえ」
ダグラス「なんのゲーム?」
マーティン「“ソーセージ”って言ってごらん」
沈黙。
マーティン「一度でいいから兄の前でいいところを見せたいのに、これじゃ意味ないよ。僕が恩赦を与えよう。うちにいる間は、ゲームは中断。いいね?」
キャロリン「いいわ」
ダグラス「こちらも」
マーティン「ありがとう」
ダグラス「では戻るとするか」
キャロリン「ええ。ぜひ」
マーティン「ちょっと待った。“ソーセージ”って言って」
沈黙。
マーティン「お願いだから!二人一緒に、1,2,3」
キャロリン&ダグラス「ソーセージ!」
マーティン「感謝する」
急に2音節以上の言葉を連発する2人と一緒に部屋に戻ります。
マーティン「ごめんね、ちょっと仕事の話で」
サイモン「ソーセージって叫んでいたように聞こえたぞ」
キャロリン「ええ。機内食の件で問題が。でもマーティンが解決してくれました」
マーティン「ソーセージを出すことに決めたんだ」
サイモン「でも肉は宗教上、ダメな人もいるだろう」
マーティン「大丈夫だよ!」
ウェンディ「そうでしょうけど、サイモンの言うことも聞いてみたら?」
ダグラスに助けを求めるマーティン。
ダグラス「ところで、サイモン。あなたは町議会のお仕事を?」
キャロリン「きっとそこでいろいろ経験をなさっているんでしょうね」
ダグラス「是非、聞かせてほしいですね」
サイモン「その、あまり話してはいけないので、」
キャロリン「そうなんですか?この前モンテカルロに行った時にマーティンからあなたのことをうかがって、」
ダグラス「あれはウガンダだろう?」
と、ここからMJNの話に、そしてサンクトペテルブルグでのマーティンの武勇伝の話になります。
アーサー「あの時のマーティン、最高だったよ」
ダグラス「私は怖くてね」
キャロリン「子供みたいに泣いちゃったのよね」
ダグラス「うん。でもマーティンは違った。私の頬をたたいて、しっかりしろと言い、そして見事に機を着陸させたんだ」
感心するウェンディとケイトリン。サイモンは何も言えなくなってしまいます。


お別れの時間。みんなと挨拶したあと、マーティンに「もうひとつの仕事」のことを話すウェンディ。
お母さんも、兄妹も、実は知っていたのです。
知っていたけどマーティンの気持ちを思って言わずにいた家族。
少し気が咎めるマーティン。みなのところに向かいます。
ダグラス「どうだった?」
マーティン「サイモンに悪かったかな」
キャロリン「どうかしら。あなたはどう思うの?」
マーティン「うん。ちょっとね。でも、、素晴らしかったよ!心が狭いと思われるけど、でも、素晴らしかった!本当にありがとう」
キャロリン「私も姉がいるからよく分かるわ。彼女、いつまでも私を5歳児あつかいするの」
マーティン「僕は、あのヒゲさえなければきっと」
ダグラス「きみはヒゲを気にしすぎだよ」
キャロリン「やった!Moustaches!」
マーティン「え?」
キャロリン「三音節。私の勝ちよ。ここは家の外だもの」
マーティンもアーサーもこのゲームに参加したいと言います。
ダグラス「きみがやるのか、アーサー?」
アーサー「もちろん」
ダグラス「いいだろう。では、スタート」
アーサー「最高(Brilliant)!」
ダグラス「簡潔だが的を得てるな」


(エンド・クレジット)