Cabin Pressure(脚本:ジョン・フィネモア 出演:ベネディクト・カンバーバッチ他)

イギリスBBCのラジオ・コメディ CABIN PRESSURE について語ります。

John and Kevin's Sunday Papers - October 2014

2014-10-28 06:19:18 | 日記
ジョンとケヴィンの日曜版 10月号が届きました!

今月の話題は、ジョージ・クルーニーの結婚式、ではなくて、
お手頃価格のお勧めレストラン。

注文を止められない日本料理屋さんや
狭い店内でもサービスできるよう、料理がフックに吊られて出てくるお店などなど、
面白レストランが満載。
「ウィンド・ドライド・ソーセージ」が名物のお店は、
サービスは良いけど時間がかかることがある、との批評が。
どのくらい時間がかかるかと申しますと…

 「ウィンド・ドライド・ソーセージってなに?」
 「それはぁ~、ふつ~うのソ~~セ~~ジのようで~、でもか~ぜ~で~~
  かんそ~~させたぁ~~」



John and Kevin's Sunday Papers - October 2014

John Finnemore's Souvenir Programme S4E2 放送中!

2014-10-26 09:53:01 | 日記
クリスマスまで2か月弱。

以前にご紹介した「キャビン・プレッシャー/全話収録完全版CD BOXセット」の
制作もいよいよ始まったようでして、先日、Finnemore氏がtwitter上で
「BOXセットに入れるブックレット」のアイディアを募集していました。

収録風景の写真やNG集、未公開シーンを希望する意見の他に、
「レモン」「びっくりライスのレシピ」「フィネモア氏が描くイラスト」
「MJN航空のパンフレット(キャロリンがお客の首をしめているやつ)」などなど
面白いアイディアがいっぱい。
いったいどんなブックレットになるのか、楽しみです♪


そしてこちらは現在絶賛放送中のJFSPシリーズ4。
エピソード2も面白い! お勧めですよ~
今回のテーマは、ずばり、「差別と偏見」。
この深刻な問題をコメディにしてしまう手腕、さすが、Finnemore氏です。

ラインナップは以下の通り。
「ベルギー最高!」の歌詞は、Tumblr記載のものを拝借いたしました。


 BBCは人力と時間とお金を掛けて、内外の差別問題に日々真剣に取り組んでおります。
 ところが、Finnemoreとかいう男が、偏見にもよい面があると言い出し…

 タンカーの進路変更
  巨大タンカーの向きを変えることは、お役所のシステムを変えるのと同じくらい
  時間がかかるのです。

 差別と偏見
  昔かたぎのおじいちゃん。外国人に対しての意見に孫は冷や冷や。
  でもこのおじいちゃんの偏見は、良いほうに偏っておりまして。
  「その点、ユダヤ人は、、」
  「ダメ!おじいちゃん、ダメだよ。ユダヤ人のことを言っちゃ」  
  「ユダヤ人はとても頭がいい」 
  「それも偏見なんだって。ユダヤ人が全員かしこいとは限らないでしょ。
   なかにはおバカな人だっている」
  「お前はユダヤ人がバカだと言うのかい? それは差別だろう」  
  「そうじゃなくて!」
  「その点、ベルギー人は、人間のくずだ」
  「その通り」 

 ここで、ベルギー国民に対しての公開書面
   今のは冗談だって。分かるでしょ?
   ジョークのねたに使われるって、ほめ言葉なんだよ。
   ここで他の国、例えばサウジアラビアとか言ったら、、あ、いや、例を出すのは止めよう。
   とにかく、僕たち、ベルギーが好きなんだ。
   お詫びに、この番組内で、ベルギーを2回褒めます。だから、許して。愛してるよ!

 ホテルでチェックイン
   いろんなことを聞かれます。何泊? 禁煙? 新聞は? 朝食は? Wi-Fiは?
   結婚は? 幸せ?

 時計のCM
   CMなんてしなくても、あなたはすでに、代々伝わる時計をお持ちか、
   あるいはお父さんが死ぬのを辛抱強く待っていらっしゃるか。

 ノートルダムのせむし男
   「カジモド! 元気かね?」
   「ユゴーさん! ご無沙汰しています。今でも執筆を続けていらっしゃる?」
   「ちょうど一冊書き上げたところだ。これは君の話なんだ」
   「光栄です!」
   「最後は死んじゃうけど、気にしないでくれ」
   「フランスの小説はどれも死で終わりますよ。ありがとうございます。
    世界一の作家に書いていただけるなんて」
   「世界一ではないよ。ベルギーによい作家がいるそうだ」
    ユゴーから本を受け取ったカジモド。
   「せむし男!私がせむし男?!」
   「真実だろ」
   「身体的障害をあげつらうのはとても無礼だ。あなたのことを大鼻男なんて言わないでしょう?
    それに、シェークスピアだって“ロンドン塔のせむし男”なんて題にしなかった。
   “リチャード三世”にしたんだ」
   「彼は王様だからね」
   「庶民でもそうですよ。“宝島”の船長だって、、」
   「まだ“宝島”は書かれてない!」

 動物病院にて
   脚の腫瘍を摘出するために、手術を受けたラスティ(犬)
   麻酔から目を覚まし、周りの臭いを嗅ぎます。
   「ここは家じゃない。でもこの臭いには覚えがあるぞ。あれは確か昔、、まさか!!
    あ、大丈夫だ。ちゃんとあるぞ。落ち着け、ラスティ。まず立ち上がって、、」

 Well!
   今回は謎めいた落とし戸のお話。
   ヨーロッパのLow Countries(=低地帯)で自転車旅行をしていたFinnemore氏。
   このLow Countriesにはフランスが含まれます。ベルギーじゃなくてね。
   とある村で泊まった宿の部屋には、中央に謎めいた落とし戸が。
   「絶対に開けてはいけません」と、宿の主人。
   イギリス人らしく、この約束を忠実に守るFinnemore氏。
   守ってもらっては困るモノたちが、落とし戸の下に棲んでいまして、、


 (エンディング・クレジット) 

 「あの、ジョン?」(プロデューサーのEd Morrish氏)
 「やあ、エド」
 「ベルギー大使館から電話が入ってるんだけど」
 「え!?」  
 「2回褒めるって宣言してたけど、まだ言ってないって」  
 「ちゃんと2回言ったよ。小説家と、それから、ベルギーはLow Countriesじゃないって」
 「でもベルギーは実際、Low Countriesだ」
 「じゃ、ここでちょっと褒めればいいかな?
  ベルギーは良いところ。ベルギーは最高!」
 「皮肉に聞こえるってさ」  
 「違うよ。本気だってば。本当に大好きなんだ。フライトポテトにマヨネーズをつけるのも、
  ジャン・クロード・ヴァン・ダムも大好き。ベルギーは最高!

 
Belgium is quite honestly the greatest land on earth
We regard all time as wasted that’s not spent on Belgian turf
We will celebrate the Belgians now for all that we are worth
For Belgium, Belgium, Belgium is the best!

Any chance to visit Belgium I regard as heaven sent
Whether Flanders or Wallonia, I am equally content
From the Rubenshuis in Antwerp to the Gravensteen in Ghent
Oh, Belgium, Belgium, Belgium is the best!

Every inch of Belgium’s as bewitching as can be
From Ardennes* in the south, right up to to Ostend on the sea
Okay, they messed up Africa, but God knows so did we
Oh, Belgium, Belgium, Belgium is the best!

Belgium could beat anyone in any kind of fight
The armies of the globe would quail before the Belgian might
The Belgians soon will rule the world and that is only right
For Belgium, Belgium, Belgium is the best!

Behold the Belgian banners and beware the Belgian hordes
They are coming to subdue us with their massive Belgian swords
We must all bow down before them, our new Belgian overlords
For Belgium, Belgium, Belgium rules the world!

I must admit I didn’t know until I heard this song
That Belgium was so war-like or their armies were so strong
And so much power in Belgian hands is surely very wrong
Belgium, Belgium, Belgium must be STOPPED!

Belgium, be afraid, for we are coming for you soon!
Your reign of fear and blood must end this very afternoon!
We’re determined to destroy you, be you Fleming or Walloon!
For Belgium, Belgium, Belgium is the worst!

1-2-3-4

Belgium, be afraid, for we are coming for you soon!
Your reign of fear and blood must end this very afternoon!
We’re determined to destroy you, be you Fleming or Walloon!
For Belgium, Belgium, Belgium is the worst!



BBCは心からベルギー国民にお詫びします。
イギリス人にとって、“ベルギー”という音が耳に楽しく響くために、
そのためだけに、Finnemore氏はベルギーを面白おかしくからかっているのです。
ダグラス・アダムズ(「銀河ヒッチハイクガイド」の作者。この作品の中で、
宇宙一卑猥な言葉として、ベルギーが出てくるのです♪)や
ローワン・アトキンソン(ご存じ、Mr.ビーン)のほうがずっとずっとうまくからかっていましたけどね。
でも、万一、これが問題になるようであれば、Finnemore氏は
真の悪の巣窟とBBCが公式に認めている、BBCに対して抗議するつもりです。


さて、来週もJFSPはBBCで放送されますかどうか、お楽しみに!

  
  
 

John Finnemore's Souvenir Programme S4E1放送中!

2014-10-18 09:45:22 | 日記
いよいよJFSP(=John Finnemore's Souvenir Programme)の最新作、
シリーズ4の放送がスタートしました!
全6話、しかもそれぞれオンエア開始日から4週間、無料で聴き放題です。

キャビン・プレッシャーを通じて、Finnemore氏の作品に興味を持たれた方、
コメディがお好きな方、ちょっと英語の勉強でもしてみようかな、という方、などなど、
皆々様、是非ともお聞きください。 きっとご満足いただけるはず!


現在放送中のS4E1(シリーズ4エピソード1)は、こんなラインナップです。

 いかにして生徒の学力を向上させるか
  パブで思いついたこの妙案。無音のTV画面って、ついつい見入ってしまうんですよね。

 ダウニング街10番地(イギリス首相官邸)でのSPの立ち話
  コードネーム「ペリカン」のイギリス首相(=PM)を警備する2人のSP。
  後輩「もしザ・ペリカンが撃たれたら、」
  先輩「“ザ・ペリカン”じゃなくて、ペリカンだ。バットマンの悪役じゃないんだから」
  後輩「ペリカンでもないでしょ、首相は」

 釣られた魚は
   (Clipで聴けるのがこのスケッチです。個人的にも大好き!)
  「わぁ、おいしそうな虫」
  「ダメよ。釣り針が付いているかも」
  「付いていたってかまわない。実は僕、去年1回釣られたんだ」
  「で、でも、いまここにいるのに、、」
  「釣り人にリリースさせたんだよ」
  「まさか。いったいどうやって、、?」
  「頑張って時間をかせいだんだけど、釣られちゃて、で、彼の手が僕を押さえたときに、
  僕、怖~い顔を見せてやったんだ。こんな風にね。そしたら彼、怖がって僕をリリースしたの」
  「でも、次もうまくいくとは限らないでしょう?」
  「大丈夫さ。今年の僕はもっと怖いんだぞ。だって去年よりも2倍も体が大きくなったんだからね!」   

 SNAP世界大会 決勝戦
  2枚続けて同じカードが出てきたら、「スナップ!」と言います。先に言ったほうが勝ち。
  このゲームの決勝戦の模様を実況中継で。
  「10の次は、、4です!4が出てきました」  
  「良いカードですが、残念ながら10と同じではありませんね」
  「続いて11。そして、あ、4です!」
  「確かに4ですが、2枚続けて同じ数字でないと。そして4は11ではありません」
  「次は、8。そして、、8、」  
  「スナップ!」「スナップ!」
  「ほぼ同時です!勝ったのはどちらか?! では、ここでスロ―再生を」 
  「すぅ~なぁ~~~っぷ!」

 SPさんたちはまだお話中
  先輩「妻にも言えない機密情報をお前に言えってか?」
  後輩「奥さん、いないでしょ」
  先輩「仮にいるとして、だ」  
  後輩「仮の奥さんって、ラブリー?」
  先輩「ラブリーじゃない!」
  後輩「先輩には仮定上の奥さんがいるのに、その人はラブリーじゃない? 
     こんなスコットランド的な話は初めてだ」

 歌:見ざる聞かざる言わざる
  「言わざる」Finnemore氏の歌声をお楽しみください。
   彼、オンエア中にツイッタ―でこんなコメントを。
   「Surely my finest singing performance so far?」

 誰に投票するか、ではなく、投票すること自体が大切
  でも、誰に投票するか、のほうが大切ですよね。
  大事な1票。しっかり勉強して、よ~く考えてから投票しましょう。

 ゼウスとハデス
  (ギリシャ神話「シーシュポスの岩」については、例えばこちらをご参照ください。)
  冥界の神ハデスが、全能の神ゼウス(やたらハイテンション♪)に悩み事を相談しにやってきます。
  巨大な岩を山頂まで上げる罰をあたえられたシーシュポス。
  彼はこの苦行を、スポーツと考えているようで…

 100斤ショップ
  とある1ポンドショップでの会話。このお店のポンドは、通貨単位でなく重さ(パウンド)なんです。
  お隣には99P(=ペンス)ショップが。こちらのPは、豆のpeaかな? 

 
 SPさんたちはまだお話中
  後輩「僕、近衛兵になりたいな。女王の代わりに弾を受けたら、ヒーローになれる。
     首相の楯になっても、国民の半数は残念がるだけだもん」 
  先輩「近衛兵の銃はおもちゃみたいなんだぞ。5歳児に渡しても平気さ。ハハハ」
  後輩「先輩がジョークを言うとヘンですよ」
  先輩「俺は面白いって、周り(サークル)には言われてるんだ」
  後輩「先輩、サークルがあるんですか?」
 
 WELL!
  (このスケッチのイントロが流れると、お客さんのテンションがUP!
   そのお気持ち、よ~く分かります♪)
  今回のお話は、「三つ巴の決闘」
  銃の名人たちとのトライアングル決闘から生還したFinnemore氏。
  どうやって他の2人を倒したかというと、、「さあ、写真を撮りますよぉ」



次回はエピソード2。来週のオンエアです。楽しみ♪
  
    
   

John Finnemore,Apparently

2014-10-15 06:27:18 | 日記
「チューリッヒ」まであと70余日。
キャビン・プレッシャー最終話を待つ間に、こんな作品はいかがでしょう?

カンバーバッチ氏ファンの方に是非ともお勧めしたいのがこちら
カフカの「変身」を、あの美声で朗読してくれています。
30分X4回、しかもそれぞれ4週間の間、無料で聴き放題! BBCさん、太っ腹!
(第一話は先週から再放送が始まったので、あと3週間ですが)
秋の夜長のお供にどうぞ!


軽いコメディがお好きな方は、フィネモア氏が2012年に手掛けた
John Finnemore,Apparentlyはどうでしょう?
ほとんどがJFSPに収録されていますが、こんなラインナップのスケッチです。

 イーニッド・ブライトン作「The Famous Five」の登場人物たちのその後

 お勧めできない双子の名前
 
 ご存じ!サイレント・マジョリティ、ロジャー・ワティス氏の演説

 スーパーダック(と、カタカナで書くと、スーパーマーケットの名前のようですが)
  これはJFSPに未収録。
  文字通り、流れに乗るあひるさんたち。お勧めのスケッチです!

 スケッチ・クラブ

 新種のプードル

 ガイ・フォークス・デイ

 クレジット・カード番号

 全力をつくすサッカークラブ
  これもJFSP未収録。24-7(24時間、週7日)ではなく、14-6でもすごいよね。

 ボブ・マーリーの歌になりそうな主婦のセリフ

 そして、締めの「Well!」
  ゴーストがいっぱいでできそうで、結局ゴーストが全くでてこないゴースト・ストーリー。
  私は中でも「イーグリング」が大好き。
  強力なばねのついたブーツを履いて、ピョ~ンと空高くジャンプ、飛んでいるイーグルを
  つかまえる、という、爽快なスポーツです♪


そしてそして、JFSPの最新作は、いよいよ今週からオンエアスタート!!
Clip欄でチラリと新作スケッチが聴けますが、これがまた面白いんです!
是非、是非、聞いてみてくださいね。