Cabin Pressure(脚本:ジョン・フィネモア 出演:ベネディクト・カンバーバッチ他)

イギリスBBCのラジオ・コメディ CABIN PRESSURE について語ります。

CABIN PRESSUREの豪華なゲスト陣

2013-01-30 05:53:26 | 日記
キャビン・プレッシャーでは、レギュラー陣のほかにも
ゲストで登場する素晴らしい役者さんたちも魅力です。

現在放送中の「VADUZ」では、
もはや準レギュラーと言える Anthony Head氏が出演。
TVドラマ「マーリン」の、ドラゴンも棲むお城の王様役でも有名な方です。

もう一人のスペシャル・ゲスト、
リヒテンシュタインのテレサ役はMatilda Zieglerさん。
(キャビン・プレッシャー・ファンのみなさまには、
シリーズ1「BOSTON」での緊急救命隊の役ですでにおなじみですね)
この方は、「ミスター・ビーン」シリーズに何度か出演していて、
ミスター・ビーンのガールフレンドの役も演じています。
(余談ですが、この番組をプロデュースしたのは、
現在、「SHERLOCK/シャーロック」も手がけている Sue Vertueさんです)



今週のキャビン・プレッシャー「WOKINGHAM(=マーティンの出身地)」には
どんなゲストが登場するのか、これまた楽しみのひとつです。


VADUZ あらすじ(後)

2013-01-27 07:58:04 | 日記
昨日の続きです。

  ↓


お城の扉をノックすると、テレサ王女がお出迎え。
緊張しきりのマーティンがみなを紹介します。
マーティン「キャロリンは空港で出迎えの準備を、、」
テレサ「あら、そんなこと必要ないのに」
マーティン「でも歓迎の準備とか、暗殺者の排除とか」
テレサ「あなたの空港には暗殺者がいるの?」
ダグラス「冬にはね。冷気が忍び込んできて、、」
早く王様に会いたいアーサー。
テレサが呼びます。「マキシー、いらっしゃい。ニンジンを残さず食べたらね」
やってきたのは、お子様。
びっくりしているマーティン。
ダグラス「マーティン。きみは王様を直接見てるぞ」


空港へ向かう車中。
YELLOW CAR(=アーサーが大好きなゲーム。ルールは簡単。
黄色い車を見つけたら、“YELLOW CAR”と言います。以上。
簡単だけど、永遠に終わらないゲームなのです)の
リヒテンシュタイン版で遊んでいるマクシミリアン王、通称マキシー。
マキシー「グリーン・トラック!」
アーサー「それはダメだよ」
マキシー「僕は王様だからいいんだ」
今回のフライトで、マキシーは英国の学校に戻ります。
でも学校が嫌いなマキシー。回りは僕より格下だという彼。
そんな弟をたしなめるテレサ。
テレサ「いつも自分の地位を持ち出すから友達ができないのよ」
「それは確かだね」とマーティン機長。
そんなマーティンの勲章をからかうテレサとダグラス。


空港に到着した一行。キャロリンから電話がかかってきます。
キャロリンとハークのフライトは3時間ほど遅れるので
フィットン空港で出迎えができなくなりました。
大丈夫だよ、とマーティン。
そこへ空港からの請求書。追加燃料が3千リットル。
空港係員「そうおっしゃったでしょう?」
マーティン「違うよ、合計で3千だ」
ダグラス「この重量でも離陸は可能だが、着陸ができない。我々はニュートンの悪夢だな」


フィットン空港へ向かう機中のキャロリンとハーク。
キャロリン「乗客になるって楽しいわ。あの人たちが私を嫌っていることを、私が知っているとは思ってないでしょうから」
ハーク「乗務員がみなお客を嫌っているわけじゃないよ」
キャロリン「あなたは夢想家ね」
ここでハークが重要な話を始めます。彼の会社がスイスの航空会社に買収されて、
彼がパイロットを続けるためにはスイスで働かなくてはいけないことに。
ハーク「きみはどう思う?」
キャロリン「行くべきよ」
ハーク「本当に?」
キャロリン「私のせいで仕事をなくしてほしくないの」


一方、フィットン空港上空にやってきたGERTI(=MJNの飛行機のコールサイン)。
上空で旋回することを希望します。
空港管制官のカール「え?」
マーティン「20回は旋回したい。いいかい?」
カール「お好きにどうぞ。目を回さなければいいけど。景色を楽しんでくれ」
機内ではマキシーとアーサーが遊んでいます。
テレサにしばらく旋回することを伝えるマーティン。
テレサ「余分に燃料を積んだのね?」
マーティン「ええ、まあ、」
テレサ「どのくらい?」
マーティン「1,600くらい」
アーサー「スキップ、母さんに殺されるよ」
マーティン「ありがとう、アーサー」
テレサ「彼女がドラゴンなの?」
マーティン「絶対に彼女に言わないで。でも、うん」
マキシー「彼女のことが怖いの?」
たしなめるテレサ。
テレサ「あなたも学校の友達を怖がっているでしょう?」
マキシー「怖くないよ。首をはねてやる」
テレサ「そんなこと出来るわけがないでしょ」
マキシー「反逆罪ならできるよ」
テレサ「誰も反逆罪なんておかしません」
アーサー「そうだ、いいアイディアがあるよ。その人に首を切るように命令して、その人が従ったらいいし、従わなかったら、反逆罪で首をはねればいいんだ」
マキシー「そうだね!」
テレサ「ありがとう、アーサー。でもマキシーに子分は要らないわ」
ここでマーティンからマキシーに助言。
マーティン「もし友達にからかわれたら、首をはねるんじゃなくて、2000年に生きてたぞって勲章をつけている人間のようにふるまえばいい」

そして飛行機はまだ旋回中。
カール「そろそろ降りてくる気になった?」
ダグラス「あと5回は旋回しないと」
カール「了解。アーデン上空で待機。もっと早く回りたいなら叫んでくれ」
操縦席にテレサが入ってきて、マーティンに先ほどのお礼を述べます。
マーティン「1つ聞いてもいいかな。どうして燃料のことを知っていたの?」
テレサ「小さい頃、パイロットになりたかったの」
マーティン「僕もだよ!」
テレサ「夢を実現できて、あなたはラッキーな人ね」
マーティン「今まで、ラッキーって言われたことはなかったよ」
そこへ無線が入ります。
ダグラス「これがその理由だな」
すでにフィットン空港に着いているキャロリンから怒りの無線です。
キャロリン「いったいなにしているの、マーティン!」
テレサ「私に代わって」
マーティン「え?ああ、、」
テレサ「私はリヒテンシュタインの王女テレサよ。これはいったいどういうこと?」
キャロリン「申し訳ありません。今、機長に詰問して、」
テレサ「どうして機長が関係あるの?」
キャロリン「ずっと旋回を、、」
テレサ「そうです。私の命令でね」
キャロリン「あなたの?」
テレサ「そうよ。そちらが遅れていたから待っていたの。歓迎式の準備も、暗殺者の排除もまだなんでしょう?」
キャロリン「申し訳ありません。それは、、暗殺者ですって?」
テレサ「そうよ。暗殺者がいないことを確認できたら、連絡しなさい!」
無線を切るテレサ。
関心するダグラスとマーティン。
テレサ「母のまねをしただけよ」
マーティン「ありがとう。命の恩人だ」
テレサ「そのお礼は?」
マーティン「えっと、考えてることはあるんだけど」
テレサ「言ってみて」
マーティン、深く息を吸い込んで、「僕と一緒に航空博物館に行きませんか?」
テレサ「私が考えていたこととは違うわね」
マーティン「ごめんなさい!僕、、」
テレサ「でも、ええ、いいわ。明日はいかが?」
王に呼ばれて操縦室を出るテレサ。

ダグラス「おめでとう、マーティン。ボブスレー・チームの完成だ」


(エンド・クレジット)


VADUZ あらすじ(前)

2013-01-26 09:16:30 | 日記
現在放送中の最新作 VADUZは、ちょっと早いけど、
「CABIN PRESSURE ヴァレンタイン・スペシャル」と名付けたくなるお話。


今回も、シリーズ4から初めて聞く方に向けて、番組について紹介します。
登場人物については、1月18日付の私の拙文をご覧くださいませ。


 ↓

以下、ネタバレです。 ご注意を!

 ↓

今回のお話では、いつものメンバーに加えて、準レギュラー(?)も登場します。

冒頭から出てくるのは、キャロリンの「ボーイフレンドでもなくパートナーでもなく、知人」の
Hercules Shipwright 通称 Herc
 ヘラクレスという名前のこの男性は、シーズン3から登場する、エア・カレドニアのベテランパイロット。
 キャロリンと意気投合して、お付き合いがはじまっています。
 演じているのは、TVドラマ「マーリン」のウーサー王でもおなじみのアンソニー・ヘッド氏。

そして、MJN航空が拠点とするFITTON(これは架空の地名です)空港の管制官Karl。
シーズン1から登場している彼が、MJNのおんぼろ飛行機GERTIを見送り/出迎えしてくれます。
(この役は複数の人が演じています)

 ↓

それでは、どうぞ!

 ↓

キャロリンがハークと旅行に行くことになり、業務を他のメンバーに引き継いでいます。
キャロリン「電話がなったら応答して。メールがきたら返信して、、」
ダグラス「ちょっと待った。書き留めておかないと」
アーサー「FAXは任せてね。母さんが、FAXは僕が担当していいって」
マーティン「キャロリン、彼に任せて本当に大丈夫かい?まだFAX機を持っている人もいるんだよ」
キャロリン「そうでしょうね。でもここにはFAX機はないの」
何かあったらすぐ電話して、とキャロリン。
何があっても絶対に電話しないで、とハーク。
ダグラス「楽しい休暇になりそうだ」
ハークにもキャロリンにも、そしてダグラスにも元・配偶者が複数いるので
サッカーチームが作れるね、とダグラス。


事務所で留守番をしているダグラスとマーティン。
そこへ金曜日のフライトを希望する女性から電話がかかってきます。
マーティン「お名前は?」
女性「リヒテンシュタインの王女、テレサです」
これはダグラスのいたずらだと思いこんでいるマーティン。
マーティン「なにかお役にたてますか?ドラゴン退治とか?」
この手の応対に慣れているらしいテレサは、グーグルで検索することを勧めます。
本当に王女からの依頼!
MJN機で「王様と私をファドゥーツからフィットンへ」乗せることになりました。


この話を電話で聞いたキャロリン。
そこへハークがやってきて、キャロリンにウインドサーフィンのレッスンを申し込んだ、と伝えると
キャロリン「ダメよ。リヒテンシュタインに行くわ」
ハーク「そこまで過剰反応しなくても」
仕事を説明して、すぐにこの旅行を切り上げようとするキャロリン。
キャロリン「相手は王様なのよ」
でも、せっかくの休暇なのに、とハークが説得します。
ハーク「一緒に過ごす時間が大切なんだ。だって愛しているから」
キャロリン「もう何度もその言葉を聞いたわ。まるでディズニーのおもちゃみたい」


王様と王女を迎えに行く機内で、アーサーはお辞儀の練習中。
王族に接する際の礼儀を勉強してきたというマーティン。
ダグラス「もちろん、そうだろうな」
マーティン「王様を直接見てはいけないんだ」
ダグラス「それって、お日様と勘違いしてないか?」
引き続きお辞儀を練習する、と操縦室から出るアーサー。
ダグラス「で、マーティン。きみの“元”は何人いるんだい?」
マーティン「僕は結婚したことはないよ。知っているだろう?」
ダグラス「元彼女さ。それでチームを作るとしたら、どんなスポーツができる?」
マーティン「ボ、ボブスレーって何人?」
ダグラス「4人だ」
マーティン「そう、、」
ダグラス「バスケは5人だよ。これが役に立つなら」
マーティン「役に立たない」
ダグラス「ああ」
ここで検索するダグラス。3人のスポーツチームは、、
ダグラス「ペタンク!」

マーティン「じゃあ、きみは?」
ダグラス「ん?」
マーティン「仕方ない。聞いてあげるよ。きみの元彼女だと、どんなスポーツができるの?」
ダグラス「ふむ。ロンドンマラソンのスタート地点、、」
マーティン「分かったよ!」

飛行機は無事到着。空港のグランド係員がやってきます。
係員「なにか必要なものはありまか?掃除、ケータリング、、」
早くお城に行きたいマーティンはそれどころではありません。
マーティン「大丈夫だ。これから王様を迎えにいかないと」
係員「燃料はどうです?」
マーティン「ああ、そう。この機は3千リットルあれば」
係員「了解」

ファドゥーツへ向かう車内。なにやらガシャガシャ音がしています。
ダグラス「マーティン、なにしてるんだ?」
マーティン「笑うかもしれないけど、王族に対する礼儀なんだ」
ダグラス「勲章?いつ勲章なんてもらったんだ?」
マーティン「どうせからかう気だろ」
ダグラス「マーティン。はっきりさせておこう。きみが勲章をつけることを決めた時点で、“ダグラスがマーティンの勲章をからかう”号が港を出港したんだ。航海はスムーズ。だからきみもくつろいで旅を楽しみたまえ。で、その勲章は?」
軍事教練隊(AirCadet)になるともらえる勲章と、もうひとつ、
2000年に、女王から空軍や軍事教練隊の全員に贈られたという勲章をつけているマーティン。
ダグラス「つまり、2000年に生きていたことを証明する勲章をつけて、リヒテンシュタインの王族に会う気か」


休暇中のキャロリンとハーク。
ハークは結婚の話を持ち出します。まだ早いわ、とキャロリン。
キャロリン「第一、ナップ=シャッピーという名前でもおかしいのに、これが、ナップ=シャッピー=シップライトになるなんて」


ファドゥーツのお城に到着した3人。「お城って、ノックするのかな?」
3人を出迎えてくれたのは、、

(続く)



ファドゥーツ

2013-01-25 06:13:04 | 日記
リヒテンシュタインのファドゥーツが舞台となる、現在放送中のCABIN PRESSURE
もうお聞きになりましたか?
OH、マーティン♪♪ な、エピソードです。是非、聞いてみてくださいね。

なお、次週も、マーティン・ファン必聴のお話になるはず。
こちらも待ちきれません!

(と、書きつつも、アルファベットの最後に近づいているのがちょっと不安で。。
今後の展開が気になります。
いったい、どうなるんだろう? 「Z」までやってくれるかな?)



ファドゥーツについては、
なるべく早く、「簡単なあらすじ」をアップしたいと思います。



グースは鵞鳥です/USKERTYのカットされたラストシーン

2013-01-21 06:04:40 | 日記
続きの続きの続きです。


まずはお詫び。

グースはあひるではなく鵞鳥です!
あまりに恥ずかしい初歩的ミス。こめんなさい!

シャーロック・ホームズの小説でも、鵞鳥だったのに…。
(余談ですが、あのお話、TV版「SHERLOCK/シャーロック」で映像化してほしい)

昨日の文章の「あひる」の箇所は「鵞鳥」として読んでいただけると幸いです。



そしてもう1つ。

「USKERTY」には、放送時間の都合上、カットされたラストシーンがあるそうで、
脚本家のJohn Finnemore氏が自身のブログにその箇所をアップしてくれています。
興味のある方は、是非、どうぞ。

 FORGET WHAT DID

このUSKERTYのページの絵(ホッパー作「ナイトホークス」)のカウンターに、
ダグラスとアーサーが座っていたら、と考えると、思わず笑ってしまいます。