TULIP業務日誌

アパレル縫製工場で培っ技術で楽しみながら 型紙・パターン作成 らくらく簡単なスローソーイングを公開

ループ(ベルト通し)作成方法

2006-05-01 20:12:23 | 13】 縫製便利技・小技集

手作りなので、じっくり時間をかけて作るのもいいのですが、縫製工場の技術を使えば、早くきれいに出来上がります。洋裁の常識を蹴とばして、早くてきれいな作品づくりが出来るように蓄積している秘密情報を暴露いたします。特殊ミシンに頼らずに直線縫いとオーバーロックミシンで作り上げていきます。

今回ちょうど、ベルト通しを撮影していましたので、きれいな作り方のワンポイント情報をお教えいたします。

Rupu6050115 一番上が縫いあがったベルト通しの裏側です。縫い目が真ん中で均等に割れています。その下が表側からコバステッチをかけたものです。

下の2本の棒を使うときれいに作れます。青い棒はクリーニングについてくる針金ハンガーです。真っすぐなところを40cmほどにカットします。

一番下の棒は中に青い針金を挿入できるように筒になっています。

【1.2cm巾のベルト通しの作り方】

出来上がりが1.2cm巾で長さが断ち切り8cmのベルト通しを5本作る場合・・・1本1本作っていたのでは時間がかかってきれいに出来ません。

まず8cm×5本=40cmに余裕を10cmほど付けて50cm長さで巾は1.2cm×2+(0.5cm+0.5cm)=3.4cmになります。長さは適当でいいのですが、巾はきちっとカットします。(均等に裁断する方法は後記します)

縦に中表で2つ折して縫代を5mmで縫います。(これも均等に縫える裏技は後記します)

片方の端を縫代を真ん中で割ってミシンで仮止めします。

開いてる方から筒状の棒(直径7mm程)を入れて、縫代を割りアイロンします。(きれいに割ることがポイントです。バキュームアイロン推奨)

そのままの状態で仮止めした方から青い針金を筒の中に押し込むようにして青い針金の方へひっくり返します。

ひっくり返ったら青い針金を出してベルト通しにアイロンをかけて整えます。この時に裏側から縫代が真ん中になるように指先でなぞりながらかけていきます。

両端にステッチをします。アタッチメントを使うときれいな巾で縫えます。

もう一度アイロンで整えて8cmの長さで5本カットします。

均等できれいなベルト通しができると思います。

【備考】多くの工場ではループ縫い専用ミシンを使用しています。裁目の始末とステッチが同時にできます。数多く作るときには巾にカットしたものを長く繋ぎ合わせて続けて縫っていきます。

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