カラス

カラスと共に生き物の世界を覗き見る

2007・巣立ち15

2007-12-22 21:07:06 | 繁殖

 こんな雪が積もっているのに巣立ち?? と思う人も少なくはないだろう。最近巣立ったのではない。巣立ったのは6月の事である。今回記事にしようと思ったのはこのボソにちょっとした災難が降りかかってしまったからである。

 このボソが営巣しているのはとても小さな公園である。回りを建物が覆っているので目立たないかもしれない。そんな小さな公園のとても小さな木にこのボソはこじんまりとした巣を造り雛を育てた。雛の声は2羽聞こえていたのだが結局1羽しか巣立たなかったのである。

 何度見てもカラスの巣立ち雛は可愛いの一言に尽きる。

 この親子は本当に仲が良い。親はとても子煩悩でいつもこうして雛を見守っていた。

 近くに川があり親子で地面採食に出掛ける事が多かった。

 電線に止まる時もこうして雛は真ん中にいる事が多い。いつも親に守られてこの雛は本当に幸せである。

 親の愛情をたっぷりと貰い、雛はどんどんと成長して行った。

 秋になる頃にはもう立派なボソの風貌である。

 電線に巻かれているビニールが気になるのか覗き込んでいた。この顔がとても可愛い!!

 最近はナナカマドを啄ばんでいる事が多い。真下から失礼して写真を撮った。(^^;

 時々こうして一粒くわえて地面に落とすのが好きみたい。(^^)

 しかし先月、このボソの営巣木が何物かによって切られてしまった。最初は業者が剪定したのかと思ったのだが、そうだとしたらこんなみっともない切り方はしないだろう。念の為に問い合わせをしてみたら剪定は行っていなかった。誰かが巣がある事を分かっていて切ったとしか思えない。実に悪質な犯行である。

 このボソは営巣している事さえ気が付かない程静かだった。雛が巣立った後だって人が側に来たら鳴くだけで後は何もなかった。この公園は小さい割りにはドバトの数が凄いのである。つまり「餌付け」が盛んに行われているのである。ドバトに餌付けをすればカラスは必ず集まって来る。

 この公園にはボソの他にブトが一組いるのだが、このブトは巣立ち寸前に巣を撤去されてしまい実に可愛そうだった。餌付け人が木を切ったのかは分からないが、巣のある木を切ったからといってカラスがいなくなる訳ではないのだけど・・・・・。このボソにとっては数少ない営巣木が使い物にならなくなってしまったのである。(^^;

コメント (8)
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