森のなかまと楽しい10Holes

手のひらにすっぽり隠れてしまう小さい楽器10Holesについてボチボチと

ようこそ

まとめ:ハーモニカのお手入れについて
まとめ:ハーモニカの調整について

申し訳ありませんが現在ハーモニカ調整に関する技術的な質問にはお答えしておりません。質問して頂いても無視することもありますので予めご了承ください。

消しゴム(そして宝の山へのリンク!リンク!リンク!)

2010-05-26 23:20:25 | ハーモニカに関連した話題

全国300万のハーモニカファンのみなさん今週は更新ありません(いないし、みてないし)。

調整方法を備忘録もかねて書こうと思い既に写真撮影は済ませているのですが。。
土日は遊びたい
練習が面白くて平日時間が無い
いきなりやり方のみを書いても何のためにするのか分からないので順番を考えている

という訳で欲求不満になりそうな全国300万のみなさんにはリンクだけを紹介(これを見たら私のブログなどいらんですね)。。。

いずれも体系立てての紹介ではありませんが内容はピカx5イチです(作るの大変だったろうなぁ。本当に感謝です)。
英語ばかりですが書く方も苦労されていますので(結構楽しんでいるのかもしれませんが)、熱い情熱があれば読めます(オンライン辞書もありますしね)。

The Tao of Harmonica Customizing by Kinya Pollard
MELBAY社のハーモニカのページ(Topはこちら)です、隔月更新されるのですが、David Barrettさんの講座も無茶苦茶ためになるものです。
リンクにはKinya Pollardさんによる丁寧なリード調整方法が紹介されています。シリーズになっていてBack Issuesから全ての記事にアクセスできます。夢のような情報が無料で読めてしまうのです。読み過ぎて夜更かしし過ぎてもしりませんです。本当に宝の山です!

overblow.com
凄いドットコムです(笑)but really serious!!
OverBlow/Drawというテクニックで10Holesでこれまで出せなかった音が出せるらしい。。。
これを知ってから色々しらべたところ、そのものズバリのサイトを見つけた時は小躍り、大踊り状態でした。
以前は写真と文章だけでしたが(おっとオーディオファイルはありました)、最近ではYouTubeの動画でHarpModification(改造)方法を説明されていました。
私も文章だけでは分かり難かったので自分なりに方法を確立してきましたが、改めて映像で魅せてられると「おーっこういう事だったんだ」と感心させられっぱなしです。

時々、自分ならこうしないよなぁと生意気にも思ってみたりしますが、なるほどやってみると実に利にかなっていると思い反省しています。

また、多くの教則本で「OverBlowは強く息をいれて行います」「キーンという嫌な音がするので使いどころは制限されます」と紹介ていますが、あっさり否定しています。きちんとOBのスキルと、それなりに調整されたハープであればソフトに音を立ち上げ、ロングトーンでビブラートだってかけられるんです!
おまけに半音上げるだけじゃなくて3-4半音もあげられるんですヨォBent Over Overbends by Allen Holmes(私はぶっタマゲましたね、これを見た時は)
#私は念入りに調整したC-Harpで#6の穴でDb(4step)までは何とか出せませたがとてもフレーズに入れるまでには至っていません。。でも凄い可能性がありますよね。JasonRicciさんは2stepを軽々入れられています。。。
ハープってこんな可能性があるんだぁと思うと不思議で嬉しくなってしまいます。

さて話をもどして。。

Tinusさんのいう「H-spot」はOverBlowを理解、習得するにはとても参考になりますのでModificationばかりではなく、そちらも参考にされると良いでしょう。

さて(またかい)。。。表題の消しゴム。。

本日一本調整したのですが、サージカルテープをリードに貼ってガシガシやっていたのですが手際が良かったのか水分が十分行き渡る前にテープを剥がしたところ糊がプレートに残ってしまいました。
お湯で洗ってもなかなか剥がれません。
で、思い出したのが以前陥没式にガスケットをした時にやはり糊が残ったのを消しゴムで落としたのを思い出しました(ガスケットの威力は凄いよぉー、でも常用はしていませんが)。

気付いたのですが消しゴムでこすると、結構ブラスの汚れが落ちるのです。ラッカーフィニッシュした管楽器と違いハープのブラスはむき出しなので空気に触れているだけで結構酸化します。これが結構とれるのです。得した気分。
また、以前から困っていたコンパウンドの汚れもあっさり落ちるのです(一応アルコール等で予め拭いて、最後にやると良いみたいです)。
錆びてシミになったような所はコンパウンドでやらないとだめですが、うっすらくすんだ所は結構いけます。黒いカスが垢のようにポロポロと出るんで気持ちよいです。
リードだっていけちゃいますが、セッティングを変えてしまう程ゴシゴシはやらないほうが良いでしょう。軽くて良いのです。

満足するまでやったら事故防止のためにも水洗いをお奨めします。
#やっぱりハープの「お掃除」ネタが好きなんです。。

写真はうちの「森のなかま」の二人です。
何を囁いているのでしょうか。。

追記。。
何か大切な事を忘れているなぁと、ここ3日後ろ髪を引かれるような気分が。。
大御所のリンクを紹介するのを忘れていました。

www.patmissin.com
ハーモニカに関する構造、歴史、特許、演奏スタイルや貴重な資料が揃ったとてつもないサイトです。
特にチューニングや調整をディープにされたい方(特に純正律チューニング)は"Tuning"コーナーにある"as23.zip"は必読というか「こんなのが読みたかったんだ」というものですので是非ご覧になってみて下さい。
ハーモニカという楽器について少し詳しく知ってみたい方は既にご存知かと思いますが、もしご存知ないようでしたら是非x10!

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Hering!

2010-05-16 18:53:50 | ハーモニカの機種

HERING 70120 FREE BLUES 6KIT
にはは。chuya-onlineさんから注文していた FreeBluesのキットが届きました。
別にHering党というわけではないのですが、最近好きになっています。

ハープを持ち運ぶときはどうされているでしょうか?
昼休みに川原で練習するのであれば1-2本、人と合わせてみようかとうと12本はいらないにしても6本ぐらい持ち出したいところです。
でも鞄にスッと入るようなケースが無いのですよ。


鞄に入ると言えばHohner HC-Deluxeなんですが本格的なんですよ。

一応以前から64系のクロマくらいの黒いプラケースに入っていたFreeBluesのキットは知ってはいましたが、実用的といえば実用的なのですが何故か触手がのびませんでした。

なんかトレンディでアーバンでスマートかつヤングなスタイリッシュ、カジュアルなものは無いかと思っていたら、サンバの国にゴキゲンなケースがあったのでした(全部死語って否定しないでね)。


見て!(笑)

見て見て!(はいはい)

外寸は 205 x 135 x 35 で、MarineBand, ManjiはOKですが、FireBreathはギリギリで、Tombo製は入りませんでした。
CrossOverのような芯材に布張りのしっかりしたケースですので安心して持ち運びできそうです。
以前電子辞書のケースが利用できなかな?と思っていた口なのでニーズにピッタリです。こんなケースを革張りで出してもらえないですかね?

本国ではMasterBluesの紺色6本キットもあるそうです。いいなぁ。
ちなみに、1本ものは谷口楽器にキー限定で入っていたのを以前購入しました。

多分CrossOverの後だと思うですがHeringは直ぐにこういうのを出してくるのが面白い。


VintageHarpのはベージュ地に縁取りが濃い茶色と凝っています。しかし既に持っているキーだったので購入せず(確かCA)。

どんどん脱線します(笑)。

MasterBluesといえば、昔は黒いプラスティックでした。ちょうどFreeBluesのコームが黒くなったようなもんですね。


上が古いタイプ、下がナウでコームがVintageHarpと同じ木になりました。


この木の匂いが実は苦手(それでも使いたくなるって事ですぞォ)で暫くバラして、ここには書けないような事をして暫く放置しています。すると結構匂いが和らぎます。知人は全然気にならないそうなので個人差ですね。

一応、MasterBluesが純正律、Super20(名前がモロで潔いくらい)が平均律だったかと思いますが、説明がないとなんで同じような製品がラインナップされているのか不思議でした。一応木製になって違いが打ち出せたわけです(そうなの?)。

また、カバーのメッキも何故かCのみ分厚いクローム?(クロマのTootsモデルみたいな感じ)で、他のキーは落ち着いたコンベンショナルなニッケル?メッキというのもありました。現在どうなってるのだろう?
多分Cが売れるので特別で、他は普通になのかな?個人的には普通のが落ち着いていてカックいいです。

さて、FreeBluesに戻ります(笑)。

さて肝心の中身ですが、以前も書きましたが中々どうして良いのです。
調整をせずに全部吹いてみました。さすがにOverBlowは出し難いですがバンプの反応もよくベンドもよく効きます(Eのみ低域ですこーし詰まり気味)。調整すればOB/ODできるのは既に分かっていますので楽しみです(HeringとHohnerのClassicタイプのリードはSquealingし難いので調整が楽です)。

音量が多少小さいのは材質等が微妙に上位機種よりおとしているのかと思いますが、同じ価格帯のものに比べしっかりしたプレート、リードを使っていると思います。音量が小さいのは家での練習用と考えると好都合です。


相変わらず可愛い♪こんなのが6本ワイワイ入っているのが嬉しいです。

しかし、ちょっぴり残念な話。。

以前谷口楽器に寄ったところ張り紙にYAMAHAトレーディングがHerinngの取り扱いを止めるらしいのでHeringは在庫分です。みたいな事が書いてありました。
YAMAHAトレーディングのページを見ても書いていませんが、売れ行きからするとそうなっても仕方ないのかなぁと思いました。
#次はSeydelを取り扱う?ないよなー。

国内で買えるハープの種類が減ってしまうのは残念であります。
思えばBlackBluesのAが吹き易くて「どんな秘密が。。」とリードの形を真似たのが調整沼への入り口でした。
時々、へんてこりんな味がしたり、汚れているのもありました(他メーカでもありますが)が、そんなもんは洗ったり拭けばよいんです。
純正律、ブリリアントピッチなどのバリエーションをもち(人によってはピッチが狂ってると誤解する可能性もありますが)色々な事を教えてくれたメーカでした。
本国ではMadCat様、RodPiazza様のモデル(カックいいー)RK-20(使ってみたい)を出す等元気です(一時期北米に物が無いときもありました)。売れ筋のVelvetVoiceなんかも独特の雰囲気がありますね。
Hering本家


BlackBlues-A キー毎にカバーデザインの刻印を変えているのですよ。。お金がかかりそうです。

というわけで私はSuzuki(田中光栄さんのブログをみるとわかります)もそうですが時々何考えてるのかわかんないけど「作ったから売るよ」みたいな所が結構好きなようです。

お金は大切ですが、出来れば心意気を魅せてくれるメーカの製品を買って応援できればと思います。
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「当たり」とか「ハズレ」のハーモニカって何さ?

2010-05-15 23:30:14 | ハーモニカに関連した話題

「このマリンバンドは当たり!」とか「ハズレ」という言葉をよく聞いたり、みたりします。
個人的には慣らしをしてもコームが飛び出てくるMarineBandClassicはハズレと思っています(製造時の木目の選び方次第だと思うんだけど、それだけじゃないんだろうなぁ。外見からではあまりわかりません)。

「ベンドしやすい」「ベンドのつながりが良い」「鳴りが良い」等といった事もよく聞きます。
評判のモデルを買ってみても人によっては「デカイ音が出せない」「小さな音では鳴らせない」「プラスティックなのに息漏れがひどい」「ベンドのコントロールがし難い」「固い」と意見がバラバラ。。。

また、同じモデルなのにキーによっても違うし(Ebって何故か固いものが多い気が)、同じキーでも違ったりと結構ブルー入ります。
なので、息の合うハープと出会うと大切に使いたいと思いながらも、出番も多くなります。
当たりハープの感触に味をしめ当たりを引くまで同じモデルを買い続けるとか、「付合ってられっかー、ハープなんか辞めちゃえー」と思う人もいるかもしれません。

まぁ、色々要因があるのかと思います。

■製品としてのバラつき

工業製品だからどうしても、バラつきはでます。不良品だってありますが製品管理が進んだ現在では不良品は殆ど無いでしょう。
ハーモニカをばらしてリードプレートをみてみれば分かりますが、凄く単純な構造です。しかしリードは微妙な円弧を描いていたりします。
ハーモニカは、このリードの反り方ひとつで吹いた感じが全然ちがってくるのです。しかも凄く微妙な調整で、一度ぴしゃりと調整したつもりでも時間がたつと結構かわったりするものなんです。
工場で調整をされている方はそういった事を見越した調整をされているのかと思いますが仕様として許容される範囲のバラつきが人によってはハズレに感じるのかもしれません。
#まぁ、気になるから私も調整するのですが。。。

■吹き方がなっとらん(ぷんぷん)!

これが一番の要因かと思います。自分がそうでしたので。
「俺様はベンドできるぜぇ~、なのにベンドできないのは、このハーモニカが駄目なんだろぉ」なーんて思い上がってしまうのも人間です。

田中光栄さんの「初歩の初歩 入門」には正しいベンドの判断基準として「~楽に軽々とできること」とあります。
この教則本は大変良く出来ていて教則本フェチの私としてはベンドが出来ている人にもお奨めしたいです。
各穴毎のベンドの仕方や、音色を良くするための様々な工夫が書かれているので時々見返しては「あーっ、おーっ」と振り返ってみたりしています。

「フーッ」と冷ます息ではなく「ハーッ」と熱い息で!という表現をしている教則本は他にはあまりありません(あったり。。ちょっと弱気です)。

話が逸れましたが、ハーモニカを吹けているようで実は楽器を鳴らせていないという事は多々あります。実際アルバム中でプアな音色の演奏が商品として通っています(まぁ味と言えば味ですし、音楽はそれだけじゃないもんね)。

そんなカリスマやタレント性の無いアマチュアはリッチな音色で吹けるにこしたぁことは無いんです。プアな音は直ぐにでも出せますので。因にどうやるかって?リキめば良いんです。

ここでは説明しませんので、カッコいいと思う音を沢山聞いて、気に入った教本、YouTube(JasonRicci様がお奨め)等をみつけて腰を据えて吹き方、音色を研究してみては如何でしょうか。

音は研究すれば必ず今より良い音になります!そんでもって今より吹き易くなります。

■メーカが想定しているスタイルと自分の吹き方がマッチしていない

FireBreathが出た時は「ベンドがムチャクチャし易い!」と思いましたが、TomboのFolkBlues2は「スーカ、スーカ、シテマース、シテマース」と思わず連呼してしまいました(音色は好きです)。

FolkBluesが悪い訳ではありません。FireBreathはOverBlowをし易くするため「あげみ」というリードとプレートの距離を低くしているので、少ない息の量でリードコントロールをし易い製品です。それが、その時の私のスタイルと合っていたのだと思います(今でも良いと思いますよ)。
FolkBluesは調律が純正律(しかもちょっと変わっている)ということからOverBlowは殆ど考えず、強くブローする事を想定しているようです。
FolkBluesが吹き易いと感じる人にはFireBreathは「デカい音が出し難い」「音が詰まりがち」と感じるかもしれません。

意外ですが、MeisterMSは結構スカスカ(悪くいっているのでは無いのです。大好きな機種です)。MarineBandClassicやOldStandbyeは何もせずにOverBlowできたりするものがあったり、見た目のイメージと一致しない個体もたまにあります(HohnerのClassicシリーズとHeringのリードはOverBlowの時にキーッという音が出難いです。出ない訳ではないです)。

またOverBlowが出来るから良い機種でもないのです(良い機種が多いには違わないが)。。自分のやりたい事と楽器が一致しているかが重要なわけです。多分。

さぁ、疲れてきました(笑)。

疲れたので極論します(おいおい)。

吹き方は別として「ハーモニカの吹き易さ」はリード調整でどうにでもできます。
自分のスタイルに合うように調整してしまえば、ハズレのハープも当たりにできますし、スタイルが変わったら調整すれば良いのです。
楽器のコンディションはなんとか出来るのです。あとはそれを吹く人間様の問題。

「スタイル~?そんなのまだないよー」イエス!

昔に比べて私も随分マシになりましたが、音色は未だ発展途上!
昔吹き易いと調整したハープが、急に息詰りを感じたりだってします。

「明日はもう少し良い音色になっているかも」とポジティブに考えるなら、現時点で吹き易いようにリードを調整し、楽器に胸を借りつつも互いで一つになって上を目指していくのも一つの手かと思います。

もちろん「吹き方」がきちんとしていないのに、リードばかりいぢっても仕方ありませんので、調整をすすめられるのは中級以上の方になるかと思いますが、ある程度きちっとしてきたら、考えてみるのも悪くないかと思います。

ということで、ぼちぼちリードの調整編へと進みます(予定)。

写真は山下公園の遊歩道から見える一般人出入り禁止のところで仲良く丸まっているネコです。たまにじゃれてパンチ合戦していたりします。
楽器も人間も互いに支え合い、ほのぼのいきたいもんです。
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カスタマイズ-1 プレートのエッジ磨き

2010-05-15 18:52:02 | ハーモニカのカスタマイズ
やる事は簡単です。

唇があたるリードプレートのエッジを耐水ペーパーで磨いて、なんならコンパウンドで磨くだけです。
手先の器用さはさほどいりません。ゆっくりとやればむせ返る程の情熱(?)を受け止めてくれる楽器になるでしょう。

例によって作業は自己責任にてお願いします。

■■■準備するもの

■耐水ペーパー
 ホームセンター等にあります。番号が小さい程荒く、大きいと細かいです。
 磨く相手に深い傷があるときは、小さい番号で磨き徐々に番号を大きくすると短時間に綺麗にしあがります。
 私は#800から始めて、#1500,#2000までやります。#800だけでも十分です。

ブロックに耐水ペーパーを貼ったもの。ペーパーが駄目になるまで使えます。
プラモデルを売っているお店(最近少なくなったよなぁ)であればTAMIYAのペーパーもあります。結構お気に入りです。

■耐水ペーパーと固定する適当なブロック
 耐水ペーパーはそのまま使わず、プレートよりも長めに切ってブロックに固定します。その方が作業し易いですし、変に力が偏ってまっすぐなところを削り過ぎたりしません。
 100均でネイルファイル(つめ磨きの固いスポンジ)などありますので、お好きなものをどうぞ。
 私はハンズで50円くらいの固いスポンジの端材を各色買ってペーパーの番号毎に色分けして使っています。

■両面テープ
 耐水ペーパーとブロックを固定します。これまた100均。
 昔は両面テープは高くて買えませんでしたが、今は良い時代ですね。

■粘着力の弱いテープ
 作業中リードに指や耐水ペーパーを引っ掛けてリードを曲げないように保護するための物です。サージカルテープ?幅は15-20mmくらいあれば良いでしょう。いわずもがなの100均です。

■コンパウンド(ポリッシュ、研磨剤)
 #800で磨くだけでも十分ツルリんしますが、やるならマニアックに。
 ピカール等の金属磨きでもよいのです。

かつてはYAMAHAのブラス磨きを使っていましたが最近はSIMICHROMEがお気に入りです(バイクのハーレーを磨くのに使われるとか)。

■ウエス(ぼろ布)
 Tシャツの着古しなどでどうぞ。コンパウンドを付けてエッジを磨いたり、余計なコンパウンドを拭取ります。

■■■さぁやってみよう

■リードの保護
リード先端を覆うように粘着力の弱いテープを貼ります。
これは最近やりだしました。昔はこのひと手間をかけなかったため、リード先端を引っ掛けないようにいらない注意を払いながら作業をしていたため結構難儀な作業でした。。
段取りをきちんとしておくと、失敗しないし、楽出来て仕上がりも綺麗という良い例ですね。

リードの先端がブラブラしないように吹吸両方のプレートをテープで覆います。話は逸れますがHeringのリベット頭は結構ガビガビなのでこの時点でリベット頭にヤスリをかけておくとお掃除の邪魔になりません。

■ペーパーで磨く
耐水ペーパーは水をつけながら使うと目詰まりしません。
力を入れずに番号の小さいものからシャカシャカやりましょう。特にルールはありません。気が済むまで滑らかにすればよいのです(尖っているところをまるくする等)。
なんなら、口が当たるところ以外のエッジもやると演奏上の効果はありませんがカッコ良いですよ(手に優しいという理由はあるか。。)。

ただし次の事だけ注意して下さい。
・コームがと接する側のエッジを丸めすぎるとコーム先端に微妙に隙間ができるので程々に(唇を噛む程隙間をつくらない)。カバープレート側は気が済むまでドーゾ(ただしカバーがかみ合う溝が無くならない程度に)。

磨きについて細かい事を書き出すと色々あるので、興味のある方は金属磨きを取り扱ったページを参考にしてみて下さい。

■コンパウンドで磨く
ペーパーをかけ終えて納得したら、軽く水ですすぎます。金属の粉が残っていると折角コンパウンドで磨いても傷がついてしまうからです。

ウエスにコンパウンドを少量とりペーパーで磨いたところを更に磨きます。
最初は抵抗を感じますがそのうち、軽くなってきます。
ウエスは真っ黒になってきますが、エッジはピッカピッカ。嬉しくなる瞬間です。
気が済むまで磨いて下さい。

■コンパウンドを拭取り洗浄
ウエスで乾拭きして残ったコンパウンドを拭取ります(磨き上げる感じです)。
ところで、このコンパウンド綺麗に拭取ったつもりでも結構残ります。
で、中性洗剤を付けて歯ブラシでゴシゴシやってもなかなか取りきれません。

そこで、ハーモニカ用のクリーナをウエスにとり力を入れずに拭きます。
アルコールやアルコールタイプのものであれば、なお良いです。
ひと通り汚れがとれたらリードを保護していたテープを外します。
ペーパーをかけていた時に水をすっているので糊は柔らかくなっていると思いますが、取り難ければ水を湿してゆっくりと外しましょう。

テープの隙間も結構よごれていますので、これも丁寧に拭取りましょう。
後はプレートを水洗い、乾燥してから組上げます。


ピッカピッカになったエッジのプレートを組上げる時はなかなか嬉しいものです。愛しい楽器がまた一つ増えてしまいました。。

実際吹いてみれば分かりますが非常に滑らかになります。
これをやるようになってからは、冬場でもリップクリームが不要になりました。
トリルばかり2時間やってもOKで~す♪
オクターブでのトリルなんかも唇の端っこが痛くなり難いです♪

また見た印象もかなりよくなり、楽器としての愛着も湧いてきます。
なお、CrossOverは最初からかなり磨かれています(さらにやってしまいましたが)ので、CrossOverの演奏感(エッジ以外にも色々な工夫があるので一概に言えませんが)が気に入ったかたもドーゾ。


銀色一色のFabulousもプレートのエッジをメッキを落とすぐらい磨くと地金の金色が出てきます。写真はちと分かり難いですが銀を基調に金色のラインが入るとなかなか素敵です。Mesiterなんかも同じ雰囲気ですね。

ちょっとした時間と手間をかけるだけで、練習時間や演奏上の自由度が手にはいるのであればやってみる価値があると思いませんか?
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痛みを乗り越えて

2010-05-15 17:25:24 | ハーモニカのカスタマイズ
ハーモニカの構造には大きく2つのタイプがあります。

MarineBand、FireBreath等リードプレートのエッジが露出しているタイプ。人によってはサンドイッチ構造等と呼んでいます。
Special20やTombo(LeeOscar)等は樹脂ボディにリードプレートが陥没するようなタイプ。

陥没タイプは(一般に)息漏れが少ないとされており、プレートのエッジが露出していないので唇に優しいのです。
一般にリードプレートのエッジは軽く磨かれている程度で結構ザラザラしています(CrossOverや最近のManjiは除く)。

HeringMasterBluesのプレートは結構優しい部類ですが。。これで唇さんをゴシゴシすれば痛いよね。ましてトリルなんて。。。

「唇に優しい。。。」
私にとっては結構大事なことで昔は早いフレーズ、長時間練習をしていると唇がヒリヒリとしてきて痛さの限界がくると練習を止めてリップクリームを塗っていました。
痛くなるくらい練習すれば上手くなるという昭和体質があったのでそれでも頑張ってみましたが痛いもんは痛い。
#しかも、リップを拭わないで吹くと唇がカバーと密着してさらに痛い。。

次の日になれば唇は元に戻りますが練習したいのにできないのは結構もどかしいものです。

陥没タイプが人気なのはこういった理由もあるのではないでしょうか。
でも、ちょっと手を入れればサンドイッチ型でも「優しく」なってくれます。

お掃除マニアックも一段落したので、まずは軽目のカスタマイズということでリードプレートのエッジ磨きを紹介します。


背景違ってゴメンよ。。他の作業やっていたら夕方になってしまい撮影条件がかわってしまいました。唇が当たるところがツルリんとシャインしてるでしょ?
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