新・仏像ワンダフル!

千年の時を超えて仏像との新しい出会い
いやいや街を見渡せばよく似た人がいたような・・

持国天立像 京都・東寺 平安時代

2011-09-22 22:05:16 | 旧仏像ワンダフル
憤怒、怒りを赤裸々に表現する持国天。
私の仏像への興味を引き出してくれた元祖ともいえます。

ちょうど向かい側にあるソファに腰掛けて、その表情を
覗き込むように観ていました。
暗闇に浮かび上がる姿がなまめかしく
腰の入ったポーズは迫力満点。

触れることは出来ませんが、ガッチリ視線を
合わせてきました。

まだまだ全然足りませんが、こうして名残惜しくも
空海の仏像たちとお別れです。

貴重で贅沢な時間。

実物の仏像を前に見下ろされると、
感情移入が起こり、その訴えている意義を探りたくなる。
しかしもろもろの前置きをすべて取り払い
ただ「こういう奴もいるよな~」とか
  「こんな心境の事あるある」と眺めてみると
人に対して許容範囲が広くなったような気が
なんとなくしてくるわけで。

なによりも自分のふがいなさに対しても
寛容になれるような気がする今日この頃。