火葬を予約していたので、城東方面まで。
最近は「移動火葬車」っていうのがあって、うちの近くまで来てくれて焼いてお骨を返してくれるんだけど、
なんか、そういうのいやで、ちゃんとした(っておかしいけど)ところでお別れして火葬にしてもらいたくて。
悲しいくらい、いい天気の秋の空
火葬炉のある建物に案内されて、遺体を見た係の方、「きれいですね、5歳か6歳くらいですか」
「いえ、もう12歳です」
「えー、最近、10歳を越えたうさぎさんってあまりなかったもので」
「えー、最近、寿命が長くなって、10歳のこもけっこういるみたいですけど?」
「飼い方じゃないですかね」
遺体の周りに、チモシーと、好きだったりんごのざぶとんと、ほんもののりんご
、
それから紙皿に入れたプレミアムフードとペレット牧草を置いて。
「それでは、ごゆっくりご焼香してください」
当たり前といえば当たり前でしょうが、毛皮の手触りは遺体でも変わらないわけで
頭から背中をなでなでして、焼香。キリがないですからね。
さすがに、火葬炉に入るときには見られませんでしたけど。
待つこと30分ほどで呼ばれてみると、話には聞いていましたけど、ほんっとにうさぎさんの骨って華奢なんですね。
なので、通常の火力(?)だと、うさぎさんはほとんど骨が残らないとかなんとか。
普通なら、骨になっちゃった・・・と泣くところなんでしょうが、俄然、理系魂に火が付いて詳細に骨格を検分する飼い主(違)
それでも「12歳にしては、しっかりしていますね」
「お母さんが、大女でしたから」
なんでも、うさぎ用の骨壺に入らず、大きいのを持ってきてもらったとか
前歯と、爪2本を「お守りですから」と分骨カプセルに入れていただきました。
さすがうさぎで、後肢はりっぱでした。
「いくつか、好きなだけ拾ってください、あとは私がしますので」
というので、箸の使い方ヘタだし、大腿骨とか脛骨とか、骨盤とか拾い上げて、あとはお任せしました。
「顔もきれいですよ」
頭蓋骨と、喉仏の骨を最後に入れ、それから、りんごとペレットの残骸も入れてくれました。
「これで、食べるものも入れましたし、ね」
骨壺覆いをかけ、名前を書いたシールを貼って、ご返骨。
「病気知らずだったんですか」
「いえ、眼振はありましたし、5年くらい前(記憶違いで、正確には7年前)に尿管結石も出ましたし、
両目は白内障で、、、、人間と同じですよ。」
「じゃあ、尿管結石が出た時点で亡くなっていたかもしれないのですね。
でも、きちんと飼えば、10年以上は生きるということですね」
リップサービス、セールズトーク、お世辞、もありましょうが、
サービス業は、客を気分よくさせてなんぼですから、ありだとおもいます。
かなり、気分が楽になりました。
おもしろかった(というと語弊がありますが)のは、
「うさぎさんのごはんって、熱を加えると固まるみたいなんですよ」
腸が、あの形で黒々と固まって横たわっていました。
亡くなる8時間前くらいに最後のご飯を食べてますからね