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ADHDと薬物治療

2006年05月29日 | Weblog

NEW YORK (Reuters Health)-ここ20年の間で、ADHDの治療のオプションとして急速に薬物治療が取り入られるようになりました。一般的には80%の子供が何からの効果を得ていると感じているのですが、残りの20%は何の効果も得られません。しかし、合う合わない関係なく幼い頃から投薬され続けているADHDの子供が多いのが現状です。

あまり問題にはなりませんが、薬にはADHDを治す作用はありません。単純にADHDによって起きる行動や心の問題を一時的に抑えるのみです。医者側は勿論この事実を理解していますが、クライエント側でこのことを気にかける人はまだ少ないようです。

そして、今一番問題視されているのが服用による副作用です。自殺衝動やうつの増加が目立ち、ADHDのみではなく全ケースで子供への安易な投与が社会的問題になるつつあります。

しかし、薬物療法を止めセラピーだけで改善を期待するのも容易ではないことは確かです。薬物治療と異なり即効性の目に見える変化は期待出来ませんし、親としてはやはり薬物治療に頼るのが一番と言う結論に達しています。