たひらのさだふむ
うきよにはかどさせりともみえなく
に などかわがみのいでがでにする
ありはてぬいのちまつまのほどだに
も うきことしげくおもはずもがな
古今和歌集 巻十八 雑歌下
964番
官(つかさ)解けて侍(はべ)りける時よめる
平貞文(たひらのさだふみ
うき世には 門させりとも 見えなくに などか我が身の出(い)でがてにする
官を免ぜられた時に
この世には門があって、それが閉ざされているとも思えないのに、なぜ自分は世の中に出て、才幹を発揮することができないのであろうか。
965番
ありはてぬ命待つ間の ほどばかり 憂きことしげく 思はずもがな
所詮まっとうできないこの命の、やがて尽きるのを待っている名残りの数時(すうとき)の間だけでも、あれこれとつらいことを思わずにすませたいものだ。
紙 高野切用練習用紙
筆 中 斎宮 玉川堂製
墨 かな用 金さくら 古梅園
うきよにはかどさせりともみえなく
に などかわがみのいでがでにする
ありはてぬいのちまつまのほどだに
も うきことしげくおもはずもがな
古今和歌集 巻十八 雑歌下
964番
官(つかさ)解けて侍(はべ)りける時よめる
平貞文(たひらのさだふみ
うき世には 門させりとも 見えなくに などか我が身の出(い)でがてにする
官を免ぜられた時に
この世には門があって、それが閉ざされているとも思えないのに、なぜ自分は世の中に出て、才幹を発揮することができないのであろうか。
965番
ありはてぬ命待つ間の ほどばかり 憂きことしげく 思はずもがな
所詮まっとうできないこの命の、やがて尽きるのを待っている名残りの数時(すうとき)の間だけでも、あれこれとつらいことを思わずにすませたいものだ。
紙 高野切用練習用紙
筆 中 斎宮 玉川堂製
墨 かな用 金さくら 古梅園
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