☆今日も生きているで書☆

すずりん(硯夢)の毎日の血圧と、書道を中心に記録しています。今日も元気に筆を持っていられることに感謝して。

競書1月号臨書仮名

2009年01月30日 15時50分04秒 | Weblog
たひらのさだふむ
うきよにはかどさせりともみえなく
に などかわがみのいでがでにする
ありはてぬいのちまつまのほどだに
も うきことしげくおもはずもがな


古今和歌集 巻十八 雑歌下 
964番
官(つかさ)解けて侍(はべ)りける時よめる
平貞文(たひらのさだふみ
うき世には 門させりとも 見えなくに などか我が身の出(い)でがてにする

官を免ぜられた時に
この世には門があって、それが閉ざされているとも思えないのに、なぜ自分は世の中に出て、才幹を発揮することができないのであろうか。


965番
ありはてぬ命待つ間の ほどばかり 憂きことしげく 思はずもがな


所詮まっとうできないこの命の、やがて尽きるのを待っている名残りの数時(すうとき)の間だけでも、あれこれとつらいことを思わずにすませたいものだ。


紙 高野切用練習用紙
筆 中 斎宮 玉川堂製
墨 かな用 金さくら 古梅園

最新の画像もっと見る

コメントを投稿