横浜のカラーリストの今日もありがと

魅力アップ・心の安定応援セラピストK.H.Takahashi
「人生にカラーパワーを!」

小説 「カラーリスト マユミ」 3ー4

2009-04-29 14:39:00 | 小説 「カラーリスト マユミ」
 小説 「カラ-リスト マユミ」

                         フィクションです
 


 3-4 カラ-心理テスト

  「やはり今現在、抱えているストレスから早く
   逃れたい、解放されたいと願っていますね。
   そしてそれは、いずれ解決されるだろうと楽観的に
   考えてもいますね。」

  「そうですね。仕事や上司とも慣れてくれば何とかなるかな、と
   思っているので。」

  「ご自分では、尊敬されたいという欲求を満たすことで
   そういうようなストレスから解放される、自由になれる
   と思われているようです。
   今考えているストレスから解放されるには、周りにご自分の事を
   認めてもらわなければ、という思いが強くあるようですが
   いかがですか?」

  「確かに。。。周りはどちらかというと友好的というよりは、敵対心みたいな
   雰囲気があるので、自分の会社でのポジションがとても微妙です。
   自分のポジションを確立したい、しなければ、と。。。」

  今の彼のストレスの原因は、主に仕事にあるようだった。
  彼の話を聞いていると、彼の持つ欲求は当然の流れのように思えた。
  ただその欲求を無謀なやり方で押し通そうとしたり、または
  完全にあきらめて、無視してしまうことが良くないのだ。
  行過ぎた思いや行動、無視は心のバランスを狂わし
  人を破滅へと導いていく。

  これまでは、彼なりに心のバランスをとってきたのだろう。
  けれど、それは彼にとってはかなりの我慢であり
  もはやその状態に絶えられないところまで
  来てしまったようだ。
  

  「理性面でも同じように考えられているようですね。 
   なので感情と理性ではそれほど矛盾はないのですが
   ひとつだけ気になるとしたら。。。
   近しい人との間での満足感を、無視している状態
   つまり、見ない振りをしているような状態になっていることですね。
   それは感情面で現れています。」

  「あ~、それは。。。近しい人っていうのは家族っていうこと
   でしょうか。。。」

  「そうかもしれないし、会社の中でのことかもしれませんが
   何か思い当たることはありますか?」

  思い当たることがあったのか、彼は苦笑しながら
  小さく何度もうなずいた。
  
                                    続く   
   
   







  


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