加奈のdiary

ソプラノ歌手 根來加奈 の
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伊藤野笛 in かつしか

2010年04月05日 | music
今日は、かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホールへ
ドイツ在住の友人、伊藤野笛さんのピアノリサイタルを聞きに行きました。

以前仕事で伴奏して頂き、その音色に一目ぼれ(一聞きぼれ?)したピアニスト。

今、ハンブルク在住ですが、毎年日本へ演奏しに帰国しています。
伴奏もされているのですが、本人のみのリサイタルを久しぶりに聞きました。

うん、彼は私の期待を絶対に裏切らない。素晴らしい。

演奏後、舞台袖へ行ったら本人的には不本意な演奏だったと
なぜかテンションは落ちていましたが、もちろんそんな事は全然ない。

終演後、舞台袖で伊藤君とのツーショット


ちなみに 本日のプログラム

・モーツアルト
「女ほどすばらしいものはない」による 8つの変奏曲 へ長調 K.613

・シューマン  フモレスケ 変ロ長調 op.20

・ヤナーチェク ピアノ・ソナタ 変ホ長調「1905年10月1日、街頭にて」

・プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第8番 変ロ長調 op.84「戦争ソナタ」

ドイツで生活をしてドイツの空気を吸って生きている人の音でした。
特に、シューマン・・・ドイツの風景が目に浮かんでくる音楽空間。
なぜか涙がこぼれて来ました。

もちろん他の3曲も、どう表現したらいいのか言葉が探せないのですが、
良かったです。
どうしたらあんな音色が出せるんだろう・・・
どうしたらあぁいう演奏が出来るんだろう・・・
あんなふうに弾けるら、私もピアニストになりたい・・・

良い演奏には、下手なパフォーマンスや照明は必要ない。
必要なのは 静寂 のみ。それを久々実感しました。
本物の演奏には純粋以外必要ない。

客席の衣擦れの音さえ邪魔になる、静寂な演奏空間。
本来の音楽の楽しみ方ってこうだよね、という原点を思い起こしました。

ピアノと歌の違いはありますが、
歌において、今日の野笛君のような演奏がしたいな~と思わされました。

もちろん野笛君は、人間的にも素晴らしい人です。
何より音楽に取り組む姿勢が、私は好きです。
(つい、「君」と書いてしまいました。ごめんなさい!(><))

伊藤野笛HP http://www.geocities.jp/itobaku0905/