加奈のdiary

ソプラノ歌手 根來加奈 の
ホームページ連動ブログです。

2月10日Lessson日記

2012年02月11日 | Lesson 日記
今日は、明後日が卒業試験の
大学4年生の声楽科の生徒のレッスンがありました。

卒試のシーズンですよね。

彼女が歌うのは、シューベルトの歌曲3曲
「Im Fruhling」「Ganymed」「Du bist die Ruh」

今までも細かくレッスンしてきました。
今日は彼女が不安なところを重点的にやりました。

まずは、Im Fruhling の歌いだし。
無意識に緊張しているせいか、全く息が吸えなくなっていました。

また、どうしても前に前に姿勢が傾き、アゴで歌う結果になります。
するとお腹が使えなくなり、息も流れなくなります。

同じく、Du bist die Ruh の最後。
静かに静かに段々と上昇していく音型は大変です。

お腹の支えと息の流れがなければ、首絞め状態の声になってしまいます。
でもうまく行くと、この上ない美しい曲です!

結構うまく行っていた時期もあるのですが、今日は体が使えず
最初苦しそうでした。

ので、姿勢を矯正?(笑)して、身体を楽にしたら
とっても素敵に歌えました。

是非是非明後日の卒試本番は、体が硬くならずにうまく歌えますように!(^0^)

2月9日のLesson日記

2012年02月09日 | Lesson 日記
今日は、ミュージカルの専門学校に通っているAさんのレッスンがありました。

彼女は先月はダンスの本番で忙しく、お休みしていたので
今日が今年の初レッスン。 あけましておめでとう。(笑)

まずは発声から。
久しぶりだったけど、以前ほど悪くなっていませんでした。
少しずつレッスンの成果が体に染み込んで来たせいでしょうか。
だと嬉しいけれど。(^^;

どうしても以前は、喉だけで、口だけで、声を出していましたが、
今日は最初から体の軸を通した、ひとつ筋の通った声が出ていました。

でもやはり声を出す瞬間、いったん息を止めて、
体を止めてタイミングを計ってから声を出します。

そうすると歌い出しのタイミングがずれてしまうし
息が流れた声になりません。

しかも声を出し始めるとお腹を凹ませながら胸を上にあげて
かつ体をうしろに逃がして歌ってしまっていました。

そうするとお腹が抜けて使えなくなるので下半身が抜けた声になります。

今日はそれを自覚してお腹が逃げないようにレッスンしました。

かつ、リズムと体と声のつながりを自覚する必要があるので、
簡単なリズム練習を取り入れました。

左右の手と口、それぞれ違う事をして、基本リズムがずれないように
リズムを取る稽古です。

ダンスやバレエが上手な生徒なので基本のリズム感はOKでした。

今日の曲は 「レ・ミゼラブル」の中の一曲。

なんとこの曲は、ほとんどの歌いだしが休符から始まります。

休符の意義を、さっきのリズム練習を思い出しながら結びつけて譜読み。

同じ八部休符でも、それぞれ意味が違います。

意味が違えば呼吸が変わります。

休符のあり方の違いを考えて練習する宿題を出しました。

次回は、その実践のレッスンです。

やはりミュージカルはリズムの感じ方は大切だと思います。

もちろんクラシックだってそうですけれどね。(^_-)☆

2月8日のLesson日記

2012年02月09日 | Lesson 日記
今日は風邪でお休みの生徒さんが多し。
インフルエンザ蔓延中ですからね~皆さんも気を付けて下さいね。


今日はサラリーマンのA君、いやAさんの事を書きます。

いつも仕事具合を見ながら、レッスンに来れるかどうか?とにらめっこしつつ
はや10年以上になりますかねぇ・・・時代の流れは早いな~・・・

いつも真面目に取り組んでいます。
もちろんプロではなくて趣味なのですが、なかなか上手!

このところ今までのレッスンの積み重ねが功を奏して
実力がついて来ました。

今年からコンコーネ25番を練習曲にしています。

今日のレッスンは「お腹からの息の流れで音楽を運ぶ。」
この一言に尽きます。

何回かに一回は出来るようになりました、すごい!
でも本人ひとりではなかなか。。って当たり前。
だから「先生」という指導者がおるのです。

音の跳躍がどうしても、喉で取ろうとしたり、
身体の上や前半分だけで音を取ろうとするので
とにかく下半身からの息の流れで、体で、という稽古です。

Aさんは頭で考えて把握する能力にたけているので、
身体で考えて体で感じれる回数を増やすことが課題。

でもとても良くなって来ました。
今年の発表会は何を歌えるか、またまた楽しみになって来ました。

ちなみにAさんは、一年に一度、
ロックバンドのライブコンサートでヴォーカルを担当しています。
でも、私にはどこでやるのか教えてくれません。(笑)

ここ数年、ロックのヴォーカルも声が出やすくなり
表現の幅が広がったと仲間から言われているそうです。

2月7日のLesson日記

2012年02月08日 | Lesson 日記
新カテゴリー追加してブログ更新をしよう!・・・と思ったばかりなのに
早くも挫折の予感。。。ではいけないので、まずは昨日のレッスン日記から。


まずは、ミュージカル女優目指して頑張っているAさん。
(このアルファベットはイニシャルではなく便宜上のものです)

今までとにかく「前へ前へ」と身体を乗り出していたので、
ちゃんとまっすぐその場に自分がいて、まず自分の中に音を感じるように
というレッスン開始してだいぶ良くなってきました。

ところが発声(声)とは別の問題が派生。
リズムの感じ方の基本が体に入っていないのです。
前回その問題にぶちあたり、簡単な体を使ったリズム練習
いわゆるソルフェージュも加えてレッスンすることになりました。

右手、左手、口、それぞれを使ってリズムをやったり
指揮をふりながらリズムを読んだり。
それも体をまっずぐ、首を振らない、などを出来るようにするには、
コツがいります。

次に簡単な音符を歌う練習。
音符の音価(長さ)分を音(母音)で満たす。
案外その基本が出来ない生徒は多いです。

全体的に、常に基本リズムを身体で感じながら歌う、
という事も出来ない生徒は実はかなり多いです。
(現役音大生も同様です)

基本リズムをメトロノームで示しながらやると
生徒本人も自分のクセに気が付きます。


次にBさん。
前に習っていた先生のところで
胸に思いきり息を入れて止める、という稽古をやっていたとの事。
それはそれで必要なのでしょうが、まずは息が流れないと・・・
その事を気づかせるのに苦労しています。

歌いだしの呼吸や、歌っている時に息が止まる・・・(*o*)
息と離れたところで喉だけで声を出そうと頑張ってしまう・・・
でも本人はそれしか知らないから必死・・・

その事を理解させるために、根気強く、言葉や図解で説明し、
ホントは自分には良くないけれど、いい見本と悪い見本を歌って見せると
少し解る様子です。

私に習い始めて3か月ほど経ちましたが、
この頃自分でも少し理解できるようになり心も体も少しずつほぐれて来ました。

実は日本人ではなく欧米の方なので、本来歌うには我々日本人より有利なハズ。

とにかく熱心で歌が大好きな方なので、
早く楽に声が出せて自分の思った表現が出来るようにさせてあげたい
と思ってレッスンしています。



レッスン自体はもっとやりましたが、ここに書くのは今日のこれくらいで。
少しずつ書いていきたいと思います。

新カテゴリー「Lesson 日記」

2012年02月06日 | Lesson 日記
サボってばかりのブログ更新。

以前から、生徒のレッスンでいろいろ思う事が多い。

このブログの「Lesson 日記」カテゴリーでつぶやいて行こうかなと思いました。

どれだけつぶやけるか解らないけれど、思い立ったが吉日。
(って、だいぶ前から思っていたんだけどね

しかして、まずは・・・宣伝を!(笑)

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