Re:born

津波被災GPZ900R再生記

プロローグ5

2011-11-06 00:44:44 | 再生記




相棒と悲しみの対面を果たした後、無事に家族とも再会し、
帰途についた。


帰り道、ずっとずっと考えていた。

僕のninjaを生かせないか。何とかできないものか。



長い長い帰り道。答えは出なかった。




それから毎日、地元の事、ninjaの事が気になる生活。


形見として持ち帰ってきたナンバープレートとサイドカバー。
部屋に置き、見続けるたびに相棒への想いがつのる…。






震災から約一ヶ月後の4月9日。
悶々とした気持ちのまま、再び地元へ。

今回は工具持参。できるかぎりの思い出の品を、ninjaから外して
こようという目的。


一人で地元地区に入り、ninjaの元へ。

工具を駆使して部品を外そうとするも、足場が悪く倒れたままの状態
では何一つ部品を外す事ができない。。

ninjaの元に寄り添う事、小1時間。自分の無力さを痛感し、友人M宅へ。


何もできなかった事をMとMの弟に話すと、

「だったらクレーンで取りに行きましょうよ!」

思ってもいなかった提案が…。



何もできなかった自分に罪悪感のようなものを感じつつも、
翌日の10日、3人でクレーン付きのトラックにて相棒の元へ。

ninjaが横たわっている場所からクレーンの届く範囲へ人力で移動。

そして、クレーンでの吊り上げ。






この瞬間、夢中で写真を撮りまくった。

嬉しくて、嬉しくてしょうがなく、この気持ちを写真に残そうと思った。
こんなに高まるのは久しぶり…ってくらい(笑)



そうして僕の相棒は、Mの会社の一角に置かせていただく事となりました。








......SpecialThanks......

  庄子機械様
   macha
    hiro






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