Re:born

津波被災GPZ900R再生記

カーボンフェンダー&タイヤ

2012-02-27 21:20:45 | 作業記






取り付け部がバキバキに割れていたフロントフェンダ。


カーボン製の新品をご購入しました。フォークに合わせ、もちろんXJR用。

カーボンと言えども、ドライカーボンではなく、FRP1プライにカーボン繊維貼り付けたもの。いわゆるウエットカーボンですね。
2プライのペナペナ仕様のおかげで軽量。また嬉しい事に、この手の商品にありがちな表面の波打ちが少ない♪




ふと気になった事が…。


この日に貼り付けたカーボンシート。
どんだけリアルなの??






切れ端を貼ってみた。

本物のカーボンにあまり見劣りしない、なかなかリアルな出来ですね。






そんなフェンダを、フォークへと仮付けし、フィッティング及びライン出しをします。

カーボン製品は塗装せずそのまま使用する人が多いけど、
僕はバイク全体のバランスを考慮して、塗装した上で装着する事にします。


だけど、せっかくなので一部カーボン地は残そうかなぁと。

差し色としての黒。
これからポイントになってくるトコです。



そんなライン取りの後には、鈑金屋さんへ持ち込みます。

実は、タンク以外の外装は既に鈑金屋さんへ入庫済み。
塗装のみではなく、割れ修理等が必要なので、あらかじめ預けていたんです。


で、フェンダを持って鈑金屋さんへ行くが…

シャッター閉まってて、お休みのよう(-ω-;)


事前に連絡してなかった自分が悪いんで、しょうがないんだけど…。



うちから小一時間かけて行ったんだから、このまま帰るのは勿体無い。

なので、鈑金屋さんの近くにある、○イコランドへ冷やかしに。


バイク用品多数在庫してある○イコランド。
見ていて飽きない♪





色々と物欲に駆られる中、ふと目に留まったとある商品…。





リニューアルオープン記念で…安い。。。







考える事、数分。。














予期せぬタイヤ購入!(笑)



 …だって安かったんだもん(´・ω・`)




さて。衝動的にタイヤ購入しても、ホイールに組まないとどうにもならん。

チェンジャー持ってるどこかショップに持ち込むか??







いや、自分で組もう(笑)



これまでにタイヤは何千本も組んだ経験がある。
だけどそのうち手組みしたのはほんの数%、原付やオフ車のチューブタイヤくらいかなぁ…。

ま、タイヤを組むための理屈はよーく分かっているので、何とかなるでしょ。

タイヤ組むのなんて数年ぶりだけど、触り出せば感覚が戻るようで。。






写真じゃ分かりづらいけど、↑はサックリと片側組み込み済み。
ビードクリームさえ塗れば、レバーなんぞ必要なく片側は組み込み可能です。



ここから反対側を組み付けて行く訳だけど…。


ラジアルタイヤはやっぱり堅い。。
手ではやはり厳しい作業だなぁ(苦笑)







何とかここまで来たっ!


ここからはレバー使わず、手やら足やら全身を駆使しての組み込み。








キタ━━l|*´∀`l|o・・ノk|‘-‘)州*´・v・)リ|*‘ヮ‘)|・一・リ・ゥ・从ソ*^o゜)━━!!!!



黄色い軽点もばっちりバルブの位置に!







リヤも、ヒーヒー言いながら何とか組み込んだ!

後はどっかでエアー入れれば完成ですね。






新品ホイールのリムを曲げたり、ビード切ったりする事無く、
無事に組み込みはできましたが。。。




緊張感を伴い、全身の動きを必要とするこの作業。

もう二度とやりまへん (-ω-;)



エンジン塗装作業

2012-02-26 17:56:50 | 作業記



会社で、後輩のs君とよく話す話題。

「バイクに乗れる気温って??」



僕はこれには一貫したポリシーがあって、

「最低気温2ケタ以上!」




はい。皆様お気づきだと思いますが、ただのヘタレです(笑)



昔から寒いのは超苦手なんですよぉ…。

よく「仙台の出身じゃん!」とか言われますが、
仙台の出身でも皮膚の構造は人間皆一緒ですから…(笑)


今年の冬はとても寒く、外でする作業は非常に苦痛を伴います。僕的に。

やりたかった作業があるんだけど、寒さという重大な障害の前にずっと頓挫してました。


ところが今日。何気に暖かいじゃないですか。
何とか活動できそうな感じの気温なんで、今日は外に出て頓挫していた作業をします。






獲物はコレ。
駐車場に放置状態だった1000RXエンジン。






製造から20年以上も経ち、あちらこちらの塗装が剥げてます。


このままキレイになったフレームに搭載するのは…アリエナイ。
って事で、今日はエンジンの塗装作業です。







外せるものはできるだけ取り外し、シンナー使って汚れ落とし。
数年分の油汚れは…強烈。。。

シンナーを1リッター程使用し、ようやく納得できる程度にキレイになりました(画像ナシ)


洗浄の後はスコッチブライトを使用しての足付け。
下地が仕上がりを左右するから、見える所は念入りに。
見えづらいところはそれなりに…(笑)



地味な下地作業に目処がついてきたら、秘密兵器を取り出します。






アウトドア用のヒーターと、うちのマンションのゴミ捨て場に放置されていたフライパン(笑)


↑で書いたように、寒さは超苦手。
なので外での作業をしのぐ為に、事前にカセットガス式ヒーター購入しておいたんです。




このヒーター、暖を取る以外の便利な機能があって、横にして上に鍋置けば、煮炊きができる。

なので…。





塗料を煮込みます(笑)



寒いときは塗料が霧化しづらいだろうから、温めた方が良いでしょう。きっと。






マスキング作業です。
その横では塗料煮込み中(笑)


塗料が温まったら、垂らさないように吹き付け。

なかなか上手く行った…かな?





ガスヒーターは、煮込み以外にも塗料の乾燥作業で使用します。

火ぶくれしないように慎重に暖めて…






完成!


半ツヤで、なかなかイイ感じに仕上がっていると思われます。






…見えるところは(笑)



タンクその4

2012-02-21 21:32:42 | 作業記




 ※タンクその1はこちら

 ※タンクその2はこちら

 ※タンクその3はこちら







うちの洗面所に二週間程鎮座していた、錆取り液に漬け込んだタンクをいよいよ水揚げ。


一緒に入れた燃料計センサーは、一日くらいでスッキリ錆が取れたから、
二週間もの時間をかけたタンクは、さぞかしキレイになっている事でしょう。






水揚げ直後の写真。

なんか、あんまキレイになってない感じが…。






タンク後部の錆。


錆がご健在なんですけど ((((;゜Д゜)))))))







しかし赤錆部分を手で擦ると、赤錆は取れる。

だけど赤錆取れてもなぁ…。



ってか、今回タンク丸ごと漬け込んだのは、赤錆の奥に存在する黒錆を取ること。

極小の隙間に液体を入り込ませ、錆を根絶やしにする予定だったんだけど、
錆取り液が粗悪品なのか、錆が強力なのか、全然黒錆が落ちていないよ…。









ガッカリしながらタンクをお湯で洗っていると…みるみるうちに赤錆発生!!



↑の写真。知らない人が見たら、ゴミと思い躊躇無く捨てられるレベル(笑)

隣の光り輝く前足との差が何とも。。。



中古品買おうと思ったけど、やはりこの初号機に付いていた外装には思い入れが…。


板金屋さんと相談した結果、タンクはフレーム同様にサンドブラストに出す事にします。
ブラストで錆落としすれば…大丈夫でしょ!




ちなみに、機能的に大きな影響があるタンク内。

錆の程度が軽かったため、錆取り液でスッキリキレイになりました。





ワコーズのタンクライナーでばっちりコーティング済み。

錆でキャブが詰まるという最悪の事態は避けられるでしょう。たぶん…。



ホイールその4 組み付け編

2012-02-19 22:30:14 | 作業記



 ※ホイールその1はこちら

 ※ホイールその2はこちら

 ※ホイールその3はこちら

 ※ホイールベアリングに関してはこちら




ここには書ききれない…いや、書きたくない、紆余曲折が色々とございまして、
ようやくホイール組み付けとなりました。






加工から上がってきたハブとディスタンスカラーがこちら。

ディスタンスカラーは素材にこだわり、トガシエンジニアリングから取り寄せたアルミ♯7075の無垢材を削り出し。

ハブも22パイベアリング圧入できるよう加工してもらいました。




加工の出来は…


そこそこ(苦笑)








嫌な事は忘れて、さっさとベアリング入れてしまいます。

騙されて買わされたベアリングをハンマーの当てにしながら…。






無事に22パイのベアリング圧入完了 (`∇´ゞ







キャリパの当たりも確認するため、ローターを仮組みします。




今回使用するキャリパは以前にも写真うpしたコレ↓





センターを紫アルマイト加工したヤマハ純正MOSキャリパ。



元々、FZR1000の純正キャリパをフルポリッシュしたものが付いていたんだけど…。






粉ふき芋か!ってくらい粉吹いて、アルミが腐食してる…。


とどめはコレ↓






ピストンが錆で強烈固着。。。

取り外すときも、ローターにバール掛けて、かなり無理矢理外したっけ…。

こんなのは再生できない…ってか、したくない(笑)
なので、MOSキャリパ購入しましたとさ。



さて。

さくさくホイールを組み付けし、フォークへと合体させます。






ローターのボルトは、削り加工が入ったステンボルト選んでみました。
おしゃれさん♪


新規製作した、ディスタンスカラーの精度も問題ないみたい。





って事で、前足周りの全体像。











↓↓↓






















どうですか、お客さん!!(笑)













健脚復活!!






黒インナーのウェーブディスク、キャリパ、ホイールと良い感じにマッチングしてる…かな。
そしてチラ見えするメーターギアレス仕様のディスタンスカラーがステキ☆



今日は、これをツマミに酒でも飲むことにします。

ずっと飲んでいられる気がする♪( ´θ`)ノ ←バカ


インナーカウル・ダイノックカーボン貼り

2012-02-11 20:18:01 | 作業記








宅急便にて、長い物が届きました。





長い物と一緒に、しょうもない物も受領。
届け主は長い物と相違し、amazon.jp。





箱4つ。



中身は…






プラモデル用塗料。1個105円。
一番デカイ箱に入っている筆なんかは67円(笑)


バイク製作で黒塗り等をするときに使うのですが。


同時注文なんだから、まとめりゃいいのに…
商品より段ボール代や輸送代の方が確実に高いよなぁ。。。


…ってか、これ本当だったんだwww





さてさて、話は戻り、冒頭の長い物。

中身は…





リアルカーボンシート。


昔はカーボンシートなんて貼ったら
「なんちゃってカーボンじゃんwww」
なぁんて笑われたもんですが…。


近年、車のドレスアップシーンでは、ルーフのブラックアウトやら
インテリアへの貼り付けやらで、急にドレスアップ界の市民権を得たこのシート。

昔のカーボンシートよりクォリティは断然上がってるし、
何より飽きたら剥がせるというのはやはり魅力ですな。





試しにシートカウル下の部品に貼ってみた。

このマッドでリアルな質感。アリですね。


って事で…。






数少ない無傷な部品、アッパーカウルのインナー。

無傷と言えども年月が経過し、白ボケしてイケテナイ感じになってます。


気合入れてビシッと仕上げる参号機に、このまま付けるのはアリエナイ。

どうしようかなぁとずっと思ってて、今時のビッグスクーターのインナーカウルみたく、
シボを全部落として、ピアノブラック調に塗ろうかなぁ…と思ってました。



そんな思案をしてたところ、この日行った東京オートサロンに出展してた業者さんに、
シートのクォリティやら貼り方等を説明してもらい、カーボンシート貼り付けもアリかな?と思い、ご購入へと至った訳です。

納期はやたら長かったけど (-ω-;)






まずはプライマー塗布。
シーリング剤用のプライマーだけど…ま、似たようなモンでしょ(笑)


業者さんから教わったんだけど、全部プライマ塗る必要は無いみたい。
熱で折り込む、角の部分が剥がれ易いとの事で、角部及び折り返しの裏側に塗ります。


後はドライヤー片手に難易度高い1枚貼りでの貼り付け作業。
初めての作業が、こんな三次曲面のカウルはツライに決まってる…。

でも、やるしかないんです…。





熱かけながら、やさしくかつ大胆に伸ばしての貼り付け。
エアー噛まないように慎重に…。





曲面が複雑に形成されているトコも何とかクリア!

このフィルム、こんなシワシワになっても、リカバリーが利くんです。







片側完成。

白ボケしたものとはその差歴然!








右側は1時間半はかかったけど、左側は1時間もかからず完了。





かなりクォリティ高し!!

そして超イケてる!!!



塗装じゃなく、フィルム貼り付けに挑んだ自分に拍手したい ♪( ´θ`)ノ






今回の作業でかなりコツ掴んだから、色々と貼り貼りしたくなるなぁ…。



販売単位が1m×1.6mだったから、フィルム余りまくってるんだよなぁ…(笑)