![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a2/6ce0e17348131271ae367e55af4dc3a8.jpg)
アントナン・メルシエのグロリア・ヴィクティス。青山にあるエルメーテ ギャラリーで見ることができます。許可を得て撮らせてもらったのは昨年のこと。本物を間近に観ることができる貴重な機会をいただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/73/6e9a3a6b0686fd08527e39c2733a91de.jpg)
アントナン・メルシエの名前を知らなくても、たいていの人は彼の作品をそれと知らずに目にしているはず。
オルセー美術館を訪れたことのある方には、ゴリアテの首を打ち取ったあと、静かに剣を鞘におさめる少年ダビデの姿に目をとめられた記憶があるかもしれません。あるいは、ルーブルのファサードを飾っている彼の作品の下を気付かずに通り過ぎているかもしれません。アメリカにも彼がたずさわった作品が数多く残されていて、馬上のリー将軍やラファイエットの像などはそれと知らずに何度も目にされている方もいらっしゃると思います。
ジャンヌ・ダルクの像は世にあふれていますが、勇ましい姿であることが多かったりします。僕にはメルシエの甲冑を身にまといながら祈る姿がしっくりするのですが、メルシエの作であったことはあとから知りました。ミシュレのジャンヌ・ダルクを読むと、メルシエが象った「ジャンヌ・ダルク」の原形はミシュレの筆によってもたらされていたのではないか?と思えるのですが、理由のないことではありません。ペール・ラ・シェーズに眠るミシュレの墓にはメルシエがレリーフを施しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/45/3c1c706be28e6c59f76ae63639fc242a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/66/bcf801f78afdc4795d1951dbab476a83.jpg)
(写真はArt and Architectureから)
好きな曲なんだけど曲名も作曲者もわからなくてずっと気になっていることってありませんか?やっと分かった時の説明しづらい満足感って特別で、なんともいえない気分を味わうものですけど、彫刻において、僕の場合はアントナン・メルシエがそういう存在でした。実物とのはじめての出会いはAngeliqueというアンティークショップでしたが、実はそれ以前から名前は識らずとも「すでに知っていた」人の作品であったことに気付かされたのでした。
南青山を訪れるチャンスがある方は、ぜひ一度エルメーテをのぞいてみてください。お店に入るにはかなりの緊張感が伴いますが、それと引き換えにオーナーのすばらしい(。。。そして恐るべき)コレクションに触れることができます。まだ売れていなければ、グロリア・ヴィクティスの本物を見ることができますが、他にもいいものがたくさんあるのです。
場所のヒントは外苑西通り、saraの手前を右に曲がったカーサビアンカのすぐそば、です。
ちなみにエルメーテはヘルメス、エルメスと同義です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/73/6e9a3a6b0686fd08527e39c2733a91de.jpg)
アントナン・メルシエの名前を知らなくても、たいていの人は彼の作品をそれと知らずに目にしているはず。
オルセー美術館を訪れたことのある方には、ゴリアテの首を打ち取ったあと、静かに剣を鞘におさめる少年ダビデの姿に目をとめられた記憶があるかもしれません。あるいは、ルーブルのファサードを飾っている彼の作品の下を気付かずに通り過ぎているかもしれません。アメリカにも彼がたずさわった作品が数多く残されていて、馬上のリー将軍やラファイエットの像などはそれと知らずに何度も目にされている方もいらっしゃると思います。
ジャンヌ・ダルクの像は世にあふれていますが、勇ましい姿であることが多かったりします。僕にはメルシエの甲冑を身にまといながら祈る姿がしっくりするのですが、メルシエの作であったことはあとから知りました。ミシュレのジャンヌ・ダルクを読むと、メルシエが象った「ジャンヌ・ダルク」の原形はミシュレの筆によってもたらされていたのではないか?と思えるのですが、理由のないことではありません。ペール・ラ・シェーズに眠るミシュレの墓にはメルシエがレリーフを施しています。
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(写真はArt and Architectureから)
好きな曲なんだけど曲名も作曲者もわからなくてずっと気になっていることってありませんか?やっと分かった時の説明しづらい満足感って特別で、なんともいえない気分を味わうものですけど、彫刻において、僕の場合はアントナン・メルシエがそういう存在でした。実物とのはじめての出会いはAngeliqueというアンティークショップでしたが、実はそれ以前から名前は識らずとも「すでに知っていた」人の作品であったことに気付かされたのでした。
南青山を訪れるチャンスがある方は、ぜひ一度エルメーテをのぞいてみてください。お店に入るにはかなりの緊張感が伴いますが、それと引き換えにオーナーのすばらしい(。。。そして恐るべき)コレクションに触れることができます。まだ売れていなければ、グロリア・ヴィクティスの本物を見ることができますが、他にもいいものがたくさんあるのです。
場所のヒントは外苑西通り、saraの手前を右に曲がったカーサビアンカのすぐそば、です。
ちなみにエルメーテはヘルメス、エルメスと同義です。