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超!マリナーズ(仮)

マリナーズのことを応援していきます。

ハニガーの帰還とレイとの別れ

2024-01-06 22:55:00 | マリナーズ全般

Carlos Santana獲得の噂がチラッと出た今日。トレードが2件成立しています。確認していきましょう。

 

まず1件目はSFとのトレードです。

Mitch Haniger, Anthony DeSclafani, $6M ⇔ Robbie Ray

 

Rayはサイヤング賞を受賞したオフにマリナーズと5年$115Mを結び、圧倒的な成績は残せなかったものの1年目にプレイオフ進出へ貢献し、2年目の昨年はトミージョン手術もあり開幕早々リタイア。今年の夏頃復帰予定となっていました。

残りの契約は3年$73Mで、2024年の年俸は$23M。2024シーズン後にオプトアウトも可能という契約になっていました。なおトレードされたことで$1Mのボーナスが出るようです(Hanigerも同じくトレードボーナス$1Mが出るようで、2024シーズン後オプトアウトもあるようです)。

SFとしては2年以上エースポテンシャルの左腕をそれほど高くない額で使えるということで需要があったのでしょう。

せっかくマリナーズを選んでくれたRayとこのようなかたちでサヨウナラとなってしまったのは残念に思いますが、昨年を考えてもローテーションはRayなしで回せることは確認できていますからね。1年目の2022年の成績と年俸を考えるとはっきり言って微妙に感じていたのも事実。故障しているこの期間にトレードをまとめられたのはDipoto/Hollanderを評価したいと思います。

 

さて、マリナーズ側から見ればまずは総年俸の節約という今オフの大きな動きに沿ったものになります。上記の通り$73Mの支払いから逃れることが出来ました。一方で負担がHanigerの残り契約の2年$36.5M、DeSclafaniの1年$12Mの計$48.5MとなりますがSFが$6M負担してくれるようなので$42.5Mになります。つまり金額だけ考えれば$30.5Mを節約できた計算です(オプトアウトしなければ)。

今年の事は抜きにして、2025、2026年にRayがいなくなったのはマイナスなのかそれとも資金的な柔軟性が出たのがプラスとなるのか。現状では単に資金がないのでどうにか節約したかったのか、Rayを見限ったのか何とも言えませんけど前者の可能性が高い気がしますし、そうであればフレキシビリティーなんて言ってる場合ではなく単に金がないっていう話ならどうしようもないですよね。

 

マリナーズにやってくる2人を確認します。

マリナーズファンにはHanigerを説明する必要はないと思いますので戻ってきたことを喜びましょう。

不運も重なり出場数が減少したり、年齢からくる衰えもあるのでしょうがここ数年はARIからマリナーズにやってきたばかりの頃とは少し違うのも事実。2023年は61試合で.209/.266/.365、wRC+は73とデビュー後最低の数字になっています。2022年は.246/.308/.429とで、2024予測では.235/.303/.423となっています。年齢は12月に33歳となったばかりでまだやってくれると期待したいです。COFとしてはOPS.750は欲しいですよね。

DHは基本的にGarverが入るはずでHanigerと同じ右打者なので投手の左右で使い分けることもないでしょうから守備についてもらう必要があります。CanzoneやTrammellとのプラトーンが有力かと思います。Hanigerの通算対左投手wRC+は129、2023年の同成績は94。少し復調できれば平均以上の成績になると期待できます。若手の左打者は多いのであくまでもそれらの選手とプラトーンというスタートになるのかもしれませんが体の調子が良くて結果も出れば出番は増えていくのではないでしょうか。個人的にはCanzoneのブレイクを期待したいですが。

 

DeSclafaniは3年$36Mの最終年となり、年俸は$12M。2023年は19試合の登板で4勝8敗、防御率4.88と苦しみました。あまりよくわからない投手なのであれこれ言えませんが年俸も高いのでいくらか負担して需要があるチームへ再度トレードの可能性もあると思っていますが、現状はスイングマンとしてブルペン待機、ローテ投手に何かあれば先発するという形になりそうです。

 

 

 

2件目はTBとのトレードです。

Luke Raley ⇔ Jose Caballero

 

Raleyは29歳の右投左打でOF3ポジションに加え1Bでも出場していますがマイナーを含めて見るとRF/1Bという感じですね。スピードがあり何気にCFも守れるのは大きいですね。しかし、これでMarloweの立場がなくなってしまったかなという気がします。Marloweはマイナーリーグオプションがありますが、オプション切れのTrammellをどうするか、何かできるのか。Canzoneもオプションは残ってるのでまずはTrammellを使ってみるのか。OFが多くなってしまったので整理するのかどうか気になるところです。ちなみにRaleyはオプション切れです。

2016年7巡ドラフト指名を受けたLADでそのまま昇格して2021年デビュー。2023年にブレイクしたかたちで結果を残したといえるのはまだこの1年だけになります。明らかなプルヒッターではありますが打球速度があるため逆方向へHRを打つこともあります。マイナス点は空振りが多く、三振が多いこと。

2023年についに結果を残したRaleyですがそれが本物かどうかは2024年が始まらないと分からないところで、同じように打ってくれれば出番も増えるでしょう。逆に悪ければ最悪シーズン中にいなくなることも考えられますが、右投手だけでも打ってくれればというところですし個人的にはそれ以上は現時点では期待していません。投手の左右関係なく常時出れるような選手になってくれれば最高です。

 

Caballeroは守備面で優れた選手であるというのをユーティリティー選手のまとめで紹介したと思います。彼が抜けたことでSSを守れる選手の不足が気になるところです。Crawfordに何かあればBlissを昇格させることになるのでしょうね。Cabbyは走塁面でも盗塁だけにとどまらず全般的に貢献していた選手だと思いますからその辺がTBの目に留まったのかもしれませんね。パワーレスという大きなマイナス要素がある選手ですが(4本のHRのうちの1本は437ftというなかなかの一発を放っています)、四球を選べるのも大きなポイントですね。右投手をもう少し打てるようになればスタメンで起用され続ける価値のある選手と見ることが出来るのかもしれません。TBで一皮むけてSSのレギュラーを守るような活躍をしてくれる可能性も無きにしも非ずというところでしょうか。当ブログを見ていただいている方であれば私が今オフにこそCaballeroはトレードすべきという気持ちがあったのを知っているかもしれませんが、将来のMVP候補であったWander Francoの代わりにTBのSS候補になるとは思いもしませんでした。

 

 

今日の動きの結果現状のマリナーズを整理すると

C:Raleigh/Zavala

1B:France

2B:Rojas(L)/Moore(R)

SS:Crawford

3B:Urias

LF:Raley(L)/Haggerty(S)

CF:Julio

RF:Canzone(L), Trammell(L), Marlowe(L)/Haniger(R)

DH:Garver

以上のようになったと思います。弱いところはプラトーンでと何度か言っている通りなんですが、結局2B, LF, RFの3ポジションはプラトーンが可能な状況です。

 

 

<対右投手仮想打順とwRC+(キャリア/2023年)>

1. 114/140 Crawford

2. 134/124 Julio

3. 114/127 Garver

4. 120/133 Raley

5. 110/119 Raleigh

6. 117/104 France

7. 93/76 Urias

8. 79/79 Canzone , 105/81Trammell , 101/101 Marlowe (114/64 Haniger)

9. 93/80 Rojas

 

<対左投手仮想打順とwRC+(キャリア/2023年)>

1. 89/120 Crawford

2. 136/131 Julio

3. 139/170 Garver

4. 116/104 France

5. 129/94 Haniger

6. 118/105 Urias

7. 88/74 Raleigh (72/53 Zavala)

8. 113/121 Moore

9. 141/105 Haggerty

 

まずまずのラインアップになったのではないでしょうか。対右のUrias, Canzone, Rojasがどのくらい打てるかで得点力は変わってきそうな気がします。Urias, Rojasの枠にBlissを使ってみることは出来るでしょう。それでもダメなら前半戦はなんとかしのいで、トレード市場で補強するかたちでしょう。

 

 

 

Rayを放出したことで資金的に余裕があるのかと思いきや昨年と同じくらいの総年俸になっているのでこれから驚くような動きはないのではないかと思われます。ペイロールを$10Mくらい増やすのであればまだ余裕はありますけどSnellと契約したり、Bellingerを獲得したりっていう大物の獲得はないでしょうね。みなさんが言ってるように多すぎるOFを整理したり、DeSclafaniをトレードしたり、マイナー契約でデプスを厚くしたり、あるとすればその程度の事だと思います。私としては3B控えにDonaldsonをと言ってましたが、3ポジションでプラトーン起用をするのであればベンチは埋まってしまうのでDonaldsonに限らず野手の控えレベルの選手の獲得はもうないのかなと思っています。あるとすれば2Bや3Bのレギュラークラス、まともな戦力になる選手の獲得ですがそれは金銭的にないと思います。無理してMatt ChapmanやBellingerを今獲るよりもこのまま資金も使わず、プロスペクトを出すことなく開幕して、上でも書きましたが夏の市場でに足りないところ必要なところをトレード補強という形で良いと思います。

結局いつものように動きはたくさんあって選手は入れ替わったマリナーズですが2023年から強くなったんでしょうかね?

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2010年代のドラフト選手でベストメンバーを決めてみた

2024-01-05 17:20:24 | マリナーズ全般

タイトルの通り2011~2020年ドラフトでベストメンバーを決めてみた。という企画をやりたかったんですけど苦戦しました。

ではいってみましょう。名前の後の( )内の数字はドラフト年と指名順位です。2011-2-45なら2011年の2巡全体45番目指名という感じです。

 

C/DH:Mike Zunino (2012-1-3) 892G, 18.3fWAR, 9.2rWAR, .199/.271/.406, 149HR, オールスター×1回

C/DH:Cal Raleigh (2018-3-90) 311G, 9.0fWAR, 6.6rWAR, .217/.287/.448, 59HR

1B:Evan White (2017-1-17) 84G, -0.6fWAR, -0.6rWAR, .165/.235/.308, ゴールドグラブ×1

2B:Brad Miller (2011-2-62) 1055G, 7.5fWAR, 6.4rWAR, .236/.314/.416, 123HR, C以外全ポジションで出場

SS:Chris Taylor (2012-5-161) 978G, 19.0fWAR, 16.9rWAR, .254/.331/.431, 104HR, 2017NLCSMVP, オールスター×1

3B:Patrick Kivlehan (2012-4-131) 137G, -0.1fWAR, 0.2rWAR, .208/.308/.398

OF:Tyler O'Neill (2013-3-85) 477G, 9.5fWAR, 10.0rWAR, .248/.318/.458, ゴールドグラブ×2回、月間最優秀選手×1

OF:Kyle Lewis (2016-1-11) 146G, 2.3fWAR, 1.9rWAR, .235/.317/.414, 新人王

OF:Cade Marlowe (2019-20-606) 34G, 0.9fWAR, 1.0rWAR, .239/.330/.420

 

SP1:Logan Gilbert (2018-1-14) 88G, 8.5fWAR, 7.1rWAR, 32W-18L, 3.76ERA, 月間最優秀投手×1

SP2:George Kirby (2019-1-20) 56G, 7.4fWAR, 5.3rWAR, 21W-15L, 3.37ERA, オールスター×1

SP3:Ryan Yarbrough (2014-4-111)、JP Sears (2017-11-333)、Brandon Williamson (2019-2-59)、Emerson Hancock (2020-1-6)、Connor Phillips (2020-2-64)、Taylor Dollard (2020-5-137)

RP1:Edwin Diaz (2012-3-98) 404G, 12.3fWAR, 10.4rWAR, 16W-29L-205SV, 2.93ERA, オールスター×2、リリーフ投手史上最高額契約

RP2:Dominic Leone (2012-16-491)、Emilio Pagan (2013-10-297)、Isaiah Campbell (2019-2-76)、Penn Murfee (2018-33-988)

 

以上のようになりました。10年のスパンで見てるのに候補者すらいなくてWARがマイナスのポジションが複数あるという厳しいドラフトを続けていたマリナーズなのでした。Cから2人選出してるのでどちらかがDHという感じになります。

高いWARを記録している選手はFA前にトレードした選手ばかりですね。最近やっと自前の選手をトレードせずに結果が出始めた感じでしょうか。

3Bは今も期待のプロスペクトはいませんが(EmersonやPeeteが3Bとしてレギュラーになる可能性はありますが)、この頃からいないんですよね。2013年にD.J. Petersonを1巡指名してますが懐かしいです(MLB出場なし)。ちなみにSeagerがAckleyとともに入ってきたのが2009年ドラフトです。

 

 

 

マリナーズが指名するも入団せず翌年以降に別球団からドラフトされ結果を出している選手(期待されている選手)。

・Adley Rutschman (BAL) 267G, 10.5fWAR, 9.6rWAR, .268/.369/.439, オールスター

・Mike Yastrzemski (BAL) 554G, 11.1fWAR, 11.9rWAR, .241/.327/.462

・Keone Kela (TEX) 243G, 4.0fWAR, 5.1rWAR, 23W-13L-28SV, 3.33ERA

・Christian Encarnacion-Strand (MIN) 63G, 0.5fWAR, 0.6rWAR, .270/.328/.477

・Heston Kjerstad (BAL) 13G, 0.1fWAR, 0.0rWAR, .233/.281/.467

 

 

 

・良かったドラフト

2012年:5巡までにZunino, Diaz, Taylorを指名しオールスター選手となっています。3人ともデビューはマリナーズですがFAになる前にトレードしています。又、16巡でDom Leoneも指名。入団していませんがYastrzemskiを指名したのもこの年です。

2018年:GilbertとRaleighという主力を同年に2人も指名できたこの年もまた良かったと思いますがこれが普通になってこないと強いチームにならないんでしょうね。

 

・悪かったドラフト

2015年:1WARを超える選手はゼロで2010年代最悪の年です。続く2016年(1巡はKyle Lewis)、2017年(1巡はEvan White)もひどくて失われた3年間という感じです。

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現有戦力を考える

2024-01-04 12:04:28 | マリナーズ全般

オフシーズンに入って、ここまでの動きで現在どのような戦力になっているのか今後まだ動きはあるのか考えてみました。

 

 

まず、強みである投手陣は今季から大きく変わらないので軽くいきます。

SP:Castillo, Kirby, Gilbert, Woo, Miller, Hancock, Ray(IL), Joyce, Dollard(IL)

RP:Munoz, Brash, Topa, Speier, Thornton, Saucedo, Kowar, Berroa, Adcock

ローテは故障者が出なければMLB5位前後の成績は期待できると思います。Castillo, Kirby, Gilbertのタフさ、安定感はMLBトップクラスの3本柱ではないでしょうか。そこにRayが夏以降戻ってくる予定ですが故障明けの回復具合もあるのであまり期待はしないで待ちましょう。2023年がルーキーイヤーとなったMiller, Woo, Hancockがどのくらいやれるのか楽しみであり、不安でもあります。Dollardは戻ってこれるのか情報が見つけられませんでした。AAAの先発投手は誰がいるのか分かりませんがHancockの次に来る若手という事になるとJoyceになるのかな?近い将来ではMcGrawが復帰して好成績をあげれば2025年にもマリナーズで見る可能性もあるのかもしれませんが不透明だし2024年に見ることはないでしょう。VanScoter, Schaeffer, Mercedes, Cleveland, Bowen, PeavyhouseなどA+以上のマイナーにいる選手たちがもしかしたら結果を出してチャンスがあるかもしれませんけどそこまで考えたくないし、ローテ投手が複数離脱なんてことがあればHancockの後がどうなるのかやはり不安な状況です。なのでAAAに良いベテランを置いておきたいものです。ちょっとだけマリナーズにいたLuke Weaverのような投手をまずはマイナー契約で欲しいところですね。

ブルペンは本音を言うともう1人絶対的な投手が欲しい気はします。個人的にはBerroaには期待してますし、毎年ブルペンはどうにかなってるので同じような成績を残してくれることを期待していますがFAのHicksは欲しいです。たぶん無理ですけど。。。

 

 

野手はポジションごとに見ると以下のようになると予想します。

C Raleigh/Zavala

1B France

2B Rojas(L)/Caballero(R)

SS JP

3B Urias(R)

LF Marlowe(L)/Moore(R)

CF Julio

RF Canzone(L)/Haggerty(S)

DH Garver

他にBliss, Deloachなどもいますが開幕MLBを勝ち取れるかどうか楽しみですね。あとはTrammellもいますけどマイナーリーグ・オプションがないみたいなので難しいです。開幕マリナーズに残れるのかどうか。Canzone, Marlowe, Haggertyはオプション残ってるので開幕ではTrammellを優先させる可能性はあるでしょう。そこで結果を残せなければサヨウナラということになってしまうでしょうし、その前にOFの補強があれば押し出される可能性もあるのかもしれません。

捕手はRaleighがいて、Zavalaを残り2割くらいは使っていくのかなと想像します。Zavalaを切ってGarverを2番手捕手にするのも考えられそうですけど、基本DHで捕手としての出番を極力減らして健康体でいてもらうのが大事だという事でね。出場するならCよりも1Bで出れないかなあと思ったりしますけど、Franceと同じ右打者なのでFranceに休養取らせるときだけでも出てくれればというところです。

他は2BやLF、RFをプラトーンで考えて1ポジション2人で考えます。Haggertyはスイッチヒッターですが対左投手(右打席)の方が圧倒的に長打力があり、左打者とのプラトーン要員として考えます。弱いところはプラトーン。この考え方で今後もし補強がなくてもある程度は解決できるのではないでしょうか。

2BのRojas/CaballeroはRojasの対右通算wRC+が93、Caballeroの対左は126。

LFのMarloweは対右101、Mooreの対左は113。

RFのCanzoneの対右は79、Haggertyの対左は141。

といった具合で右打者たちは良いんですけどね。Rojas, Marlowe, Canzoneの左打者たちは心配な数字です。1年目で少ない打席での成績になっているのもあるので同じような対戦成績が出るのか信頼性は低そうですが。

このデータから考えれば補強ポイントは2BもしくはOFの左打者もしくは投手の左右関係なく一定以上打てる選手というところです。

 

まず候補にあげたいのが毎度出てくるMINのJorge Polancoです。2Bのスイッチヒッターであり長打力も平均以上。2021年には33本塁打打ったこともあります。ここ2年は計184試合出場にとどまっています。契約は2025年が$12M(0.75Mバイアウト)の球団オプション。個人的にはトレード獲得できれば3年くらいの契約延長もありだと思っていますがそれは今回は置いておきましょう。トレードの交換選手としてはHancock+Rojasくらいで済まないものかと思うんですがどうでしょう。ローテーション№6の投手を出すのはどうかとは思いますが今ならまだ補強はどうにでもなるはずです。Rojasには大きな価値はないかもしれないのでCaballeroやCanzoneの方が釣り合いはとれるのかもしれませんね。いずれにしてもHancock+2B/OF候補で決めてしまえないかというところです。Keplerまで合わせて獲れれば最高ですけどさすがにMINも2人出すことはないでしょうからね。期待のWalker Jenkinsもさすがに2024年デビューはないでしょうし。

ほかにはTim Andersonですけど、彼はとにかく健康状態が気になります。状態が悪ければ打てない守れない選手に成り下がってしまうので見極めは難しいでしょう。

2Bは最悪このままプラトーンでいくのも仕方ないのかなという気もするので優先すべきはOFでしょう。

 

 

OFは誰を獲得しましょうか…という感じ。Santanderは私も候補にあげたりしてますがアウェイでの成績が気になるんですよね。カムデンヤーズだから打ってるのではなくホームだから打ってるのであって、TモバがホームになればTモバで打てるようになるのかもしれませんけども。ホームの雰囲気だから打てるのではなくカムデンヤーズが好きでそこでしか打てないというのであれば思ってるより打てないということになりかねないのではという感じ。

お気に入りのBrantleyはここまでほとんど情報が出てこないので健康状態は良くないのかなあと思っていて、実績でいっても過去2年で79試合しか出場できていませんからね。Pedersonも注目の選手ですがそれはDHとしてなのでOFとしての獲得はないんじゃないかと思います。

となってくるとFAのPhamが有力なのかなと。昨年くらい打てれば良いですけど、そこまでは期待しないので平均くらいはやってくれれば。あとはTeoscarを呼び戻すか。複数年契約で1年目終了時オプトアウトを付けるか、いややっぱり1年契約でのオファーでしょうね。

Arozarenaはトレードになるので費用対効果がどうなのかなと疑問です。まあ実際トレードが決まらないとどの程度のものが必要だったのかというのはわかりませんけどTB相手に上手いことやれるのかというのも気になる点です。FAのBellingerは高すぎて獲得はないでしょうけど3、4年くらいにおさまればありなのかな。

ほかには、Eddie Rosario, Grichuk, Duvall, Meadows, Aaron Hicks, David Peralta, Grossmanなどを候補にあげておきましょう。この辺の選手は戦力になってくれればラッキーという感じな気もしますが、FA市場に残っている選手で安定した選手はほとんどいないし、支払う資金もないという前提だとこうなると思います。どうにかまともなOFを見つけてきてほしいところですけど。

 

 

上では3Bに触れてませんがマリナーズとしてはプロスペクトのEmersonやPeeteなどが将来の3B候補になってくるはずです。昇格は早くても2025年後半か2026年でしょうか。なので1度提案したのがBALのCoby Mayo。しかし、彼は評価が高すぎるかもしれませんね。Baseball Trade Valueで見ると、MLBで短期間とはいえ一定の結果を出しているWooやMillerと1対1では全然釣り合わず、Miller+Cole Youngくらいで釣り合う感じ。まだデビュー前の実力を示せていない選手に高額契約するのと同じように、トレードでそんな支払いをするのもバカげていると思うのでさすがにこの案は厳しいかなと。ただ彼は将来的に2~4番を打てる逸材で30HR、出塁率.360くらいはいく可能性あると思ってるのでね。でもやはり未知数の選手に変わりないので、今回別の提案としてWSHのドラフトされたばかりのYohandy Moralesをあげておきます。2巡目全体40番目の指名を受けている選手でマリナーズの1巡指名候補としてもいくらか取り上げられることもあった選手。WSHはこれからのチームなのでわざわざプロスペクトを出すことはないのでしょうけど、こちらのパッケージ次第で獲得は可能なのかもしれません。WSHは同じ3BにMoralesより高い評価で全体トップ100に入るはずのHouseがいますからね。ドラフト後のMoralesは一気にAAまで駆け上がりしっかり打っています。が期待の長打はHRがゼロ(二塁打は良く出ているので問題ないと思います)。早ければ2024年終盤デビューも考えられるのではと思い候補にあげてみました。Uriasがダメだった時に、もしかしたら昇格させられる可能性もあるかもしれません。いろいろ妄想をぶっちゃけてますがプロスペクトを獲得する可能性はかなり低い、当たり前にあり得ないとは思ってますよ。

昨オフはSuarezに何かあった時の為にとJustin Turner獲得を推していた当ブログ。今オフはSuarezを売り払い、Uriasを獲得したものの不安は変わらず。もちろん緊急時にはMooreなどユーティリティー選手で補うことは出来ますが何かしらの対策はしておきたいと思います。しかし資金難という事で本命にJosh Donaldsonが良いのではと思っています。38歳になりましたが少なくとも守備はまだプラスを記録し続けていて打撃では打球速度などパワー系数値は上位。打率は期待できないし三振も多い選手ですが、2023年xwOBAは.325、ハードヒット率51.3%は十分働いてくれる可能性ありなのではという気がします。

BOSのDeversは長期契約したばかりですしCLEのJose Ramirezと同じくらいトレードはないだろうと思っていますが、BOSはSaleまで放出してきたのでワンチャンあるのではということで大きな対価を支払ってでも獲得できればと思います。でもDeversは長期契約して年俸高くなってるので資金のないチームとしてはやっぱりありえないのかと思ったり。

3Bがいないのはわかっていながらドラフトでは即戦力3Bを指名してこないのを考えるとトレードやFAで大物をというのは可能性あると思い続けてるんですけどね。候補者がなかなかいませんよね。

 

 

 

今後のまとめ。希望としてはOF1人と2Bか3Bを獲得できれば最高ですが、資金難を言うのであればOF1人とDonaldsonが良いのではと思います(最低でもOF1人は欲しいです)。そして夏のトレードでPolancoを安く獲得して契約延長というのがシナリオです(もちろんトレード獲得しなくて済むような活躍をする選手が出てきていることを祈ります)。今オフはもうトレードはないんじゃないかと予想します。2BとOFの1つはプラトーンでいきましょう。

もう動かないと予想はしていますが野手を獲るためにトレードを敢行して、ローテに入ってる投手を出してしまった場合、投手の獲得が必要になってくると思います。獲得候補にあげていた投手ではClevinger, Paxton, Ryu, Ceaseなどが残っています(Ceaseはトレード市場に残ってるという意味)。ほかにはManaea, Lorenzen, Domingo German, Alex Wood, Rich HillなどがFA市場に残っています。が、今の感じだとローテ投手を出すような大きな動きはないのではと思っています。

2023年からSuarez, Teo, Kelenicは抜けましたが、現在の戦力でも2023年から大きくダウンしているとは思いません。年齢考えれば投手陣はさらに良くなる可能性の方が高いでしょうし。野手陣もマイナスになっていたDHにまともなDHが入ったし、2BとOFの1つはプラトーンでなんとかなるのではという感じ。

懸念されているポジションと変化があったポジションのwRC+を見ると、

マリナーズ2023年ポジション別wRC+(主な出場選手)と2024年予想wRC+

2B:75(Wong:30, Caballero:99, Rojas:101)→Rojas:92, Caballero:98

3B:101(Suarez:104)→Urias:103

LF:117(Kelenic:124)→Marlowe:88, Moore:90

RF:88(Teoscar:98)→Canzone:108, Haggerty:95

DH:91(Ford:115)→Garver:115

№2C:Murphy:143→Zavala:65

やっぱりOFに1人まともなレギュラーが欲しいですね。そうなれば計算上は2023年と大差ない打線にはなりそうな気がします。今後動きはあるんでしょうか。。。

 

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各GM時代の大きなFA契約を振り返る

2023-12-24 13:09:40 | マリナーズ全般

TV放映権契約がどうなるか不透明になって資金を出すことが出来なくなっているらしいマリナーズ。

少し前にDipotoの契約したFA野手で最大の契約が昨オフのA.J Pollockの1年$7Mだというのが話題になっていたので各GM時代でどんなFA契約があったのかまとめてみたという振り返り記事です。

 

22年オフにHollanderがアシスタントGMからGMに昇格していますが、ここではDipoto時代とまとめさせてもらいDipoto時代とさせてもらいました。

そのDipoto時代からです。(2015オフ~)

 

1. Robbie Ray (2022-26) 5年$115M

2. Juan Nicasio (2018-19) 2年$17M

3. 岩隈 (2016) 1年$12M

4. Marc Rzepczynski (2017-18) 2年$11M

5. James Paxton (2021) 1年$8.5M

6. Ken Giles (2021-22) 2年$7M

7. A.J. Pollock (2023) 1年$7M

8. Chris Iannetta (2016) 1年$4.25M

9. Sergio Romo (2022) 1年$2M

9. Kendall Graveman (2020) 1年$2M

 

トレードでチームを作ってきたDipotoらしくこうやってまとめてみるとFAで大型補強はほとんどありません。そんな中目立つのはブルペン投手をFAで補強してきたということで、逆に野手はほとんどFAで補強していないのがわかります。PollockとIannettaの2人だけで$10Mの契約すらありません。

一番の大型契約となっているRayと契約した2021オフは前年まで続いていた負け越しのシーズンから90勝で勝ち越した直後であり、ここから勝っていくんだという意思表示にもなる契約だったと思います。現在離脱中で来夏あたりに戻ってくる予定です。

2位のNicasioは1年目の2018年46試合で防御率6.00と期待に応えられず、2018オフにPHIへトレードされました。代わりに加入したのがJ.P. Crawfordですね。

 

 

 

 

 

Dipotoの前任であるJack Zduriencik時代(2008オフ~2015.8)

 

1. Robinson Cano (2014-23) 10年$240M

2. Nelson Cruz (2015-18) 4年$57M

3. Chone Figgins (2010-13) 4年$36M

4. Fernando Rodney (2014-15) 2年$14M

5. Miguel Olivo (2011-12) 2年$7M

 

MILのスカウト部長時代に多くの優秀な野手を発掘したZduriencik。マリナーズにGMとしてやってきたこの時代にマリナーズ最大最長の契約をしたのがCanoで今でも圧倒的に大きな契約となっています。Cruzは珍しく大当たりとなった契約でマリナーズでの4年間でOPS.908を記録しました。逆にFigginsはマリナーズで大きく成績を落とし4年目を迎えることはありませんでした。

 

 

 

 

 

暗黒の象徴Bill Bavasi時代(2003オフ~2008.6)

1. Adrian Beltre (2005-09) 5年$64M

2. Richie Sexon (2005-08) 4年$50M

3. Carlos Silva (2008-11) 4年$48M

4. Jarrod Washburn (2006-09) 4年$37M

5. Miguel Batista (2007-09) 3年$25M

 

とにかく失敗の補強が多く補弱という言葉が飛び交い、マリナーズを出た直後に活躍する選手が多かった暗黒時代。前任のGillick時代に勝利を重ねてきたマリナーズですが、Bavasiにタスキを渡した時点でマイナーは枯渇気味でマイナスになるポイントはあったわけですがそれにしてもひどい時代でした。99敗を喫した就任初年度の2004年オフに大補強を敢行しBeltreとSexonを獲得するも93敗。勝ち越したのは2007年だけで2008年は101敗を喫しますがシーズン途中で解任となりました。

Beltreは守備で貢献するもマリナーズ時代のOPSは5年間で.759。その後3年で.912とマリナーズを出る喜びを見せてくれた代表格です。そのほかの選手には触れないでおきましょう。

 

 

 

 

マリナーズ全期間のFA契約トップ15

1. Robinson Cano (2014-23) 10年$240M

2. Robbie Ray (2022-26) 5年$115M

3. Adrian Beltre (2005-09) 5年$64M

4. Nelson Cruz (2015-18) 4年$57M

5. Richie Sexon (2005-08) 4年$50M

6. Carlos Silva (2008-11) 4年$48M

7. Jarrod Washburn (2006-09) 4年$37M

8. Chone Figgins (2010-13) 4年$36M

9. Miguel Batista (2007-09) 3年$25M

9. Bret Boone (2002-04) 3年25M (Pat Gillick)

11. John Olerud (2000-02) 3年$20M (Pat Gillick)

12. Juan Nicasio (2018-19) 2年$17M

13. Jamie Moyer (2003-05) 3年$15.5M (Pat Gillick)

13. Jay Buhner (1995-97) 3年15.5M (Woody Woodward)

15. John Olerud (2003-04) 2年$15.4M (Pat Gillick)

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トレード成立

2023-12-16 20:43:27 | マリナーズ全般

かなり遅くなってしまったのでまとめ的な感じでいきます。

 

ATLとのトレードが成立しています。

Jarred Kelenic, Marco Gonzales, Evan White ⇔ Jackson Kowar, Cole Phillips

 

 

とにかく金がないマリナーズということで来季年俸がアップするMarcoと故障続きで不良債権化しているWhiteに今季序盤は飛躍したかに見えたKelenicを付けてトレードしたかたち。

 

 

Kelenicは私の中では今オフのトレード候補の目玉のように妄想ロスターではトレードを決行していたわけですが、実際に起こってしまいました。ついに開花したようにみえた4月は本当にうれしかったんですけど、5月以降の成績は例年と大きく変わらない結果でした。

3-4月 101打席、.308/.366/.615、7HR、9BB/28K

5月以降 315打席、.235/.314/.356、4HR、32BB/104K

2021-23MLB通算 974打席、.204/.283/.373、32HR、93BB/299K

まだ24歳で、今後本格的にブレイクしてトップレベルの選手になる可能性はあるのかもしれませんから、トッププロスペクトとして期待されていた時代から知るファンにとっては悲しいトレードになったのかもしれませんが私としては若いとはいえおよそ1000打席という十分なチャンスを与えた結果が5月以降の成績だと考えるとまだ価値があるうちにトレードしてしまうというのは理解できます。

 

MarcoはSTLからトレードでやってきてずっと働いてくれました。チームが勝てない時期も含めて、毎年安定して長期欠場することなく防御率を4に収束させる投手。とにかくチームへの貢献は大きかったと思います。珍しく故障して今季はシーズン途中から投げられませんでしたがそのままさようならとなってしまいました。

4年契約の3年目にあたる今季年俸は$6.5Mでしたが、2024年は$12Mと大きく年俸が上がるタイミングでトレードしたことになります。

 

2017年ドラフト1巡17位指名のWhiteは27歳。2018, 2019年とマイナーで3割前後の打率を記録して期待が高まった2019シーズン後、MLB昇格前に6年$24M(最大で9年55.5M)の長期契約を結びました。2020年の短縮シーズンに1BのゴールドグラバーとなったWhiteですが、打撃は…。その後は故障もあって長期契約は失敗に終わりました。来季年俸は$7M、2025は$8M、バイアウトの$2Mも含めて$17Mの支払いが残る選手。出場できるかどうかわからないような選手に支払う金額としては大きすぎますし、ロスターも1枠使っていたのでこれを処理できたのは大きかったと思います。

 

 

 

一方、ATLからやってくる2投手。

Jackson Kowarは27歳。2018年全体33位の高い評価でKCへ。11月にKCからATLへトレードされ、さらにトレードされてマリナーズへやってきたかたちです。今季平均球速が96.9mphでMunozやBrashほどではないもののかなりの球速です。三振もイニング数より多いですが、四球が多すぎますね。四球を減らせば出番は増えていきそうな気はしますが、簡単なことではないでしょう。

Cole Phillipsは2022年ドラフト2巡全体57位でATLが指名。現在20歳で100mphを投げることが出来る投手ですがトミージョン手術を受けてATLでは1試合も投げることがないままマリナーズへやってきます。マリナーズ内プロスペクトランキングでも投手としてはトップ5に入ってきそうな投手です(野手に比べて投手は現状かなり薄いですが、同じくトミージョンのMcGrawや2022ドラフトで同期となるWalter FordやAshton Izziなどと比較されていくんでしょうけど、能力的には一番高いでしょうね)。

 

 

 

資金難ということもあり、MarcoとWhiteの年俸負担を減らすことが目的だったトレードだと思いますが、そこにKelenicを付けることでトレード自体が成立して、交換で2選手を貰うことも出来た動きとなりました。しかしKelenicを出すなら代わりに確実に戦力になる選手を獲得したかったですね。今回獲得した選手たちがどのくらい活躍できるかはかなり不透明ですし、なによりサラリーダンプの為にKelenicを使ってしまったというのは何とも悲しいです。

ちなみにATLはこのトレード後すぐに年俸75%負担した上でMarcoをPITへ、WhiteはアウトライトしてLAAへトレードしてしまいました。つまりATLの欲しかったのはKelenicのみだったということですね。まあ頂点を目指すチームなのでそうなるのも仕方ないのかなというところでしょうか。ATLがどこまでKelenicに期待しているのかは計りかねますが頂点を目指す強いチームでプレーすれば本格的に開花する可能性もあるでしょうし楽しみではありますね。ぜひレギュラー獲ってパワー爆発で30HRくらい打ってもらいたいです。

 

 

どうにもプラスとなる補強の動きがないマリナーズですがこのまま開幕してしまうのでしょうか。まだ12月中旬でFA市場にも有力選手は残っていますが野手の選択肢は多くないと思います。資金がないことが明らかとなっているだけに補強資金はなく我慢するしかないのでしょうか…。$10-15M程度の野手を複数補強できればいいんですけどそんな資金もあるのか怪しい状況だと思っています。いくつか噂は出てますがどれもなさそうな気がしています。期待せずに待ちましょう。

 

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