coconut moon

ぐうたら母のぼやき日記

悲しみの裏の大騒動

2005-07-29 23:29:08 | 学校
一昨日は、久しぶりに不眠の症状が出ていた。
マズイ・・マズイ・・と思っているうちに、夜中の3時をまわってしまい、そんな時間になって眠剤を飲んだ。
上の子は、次の日、出かける予定で、遠足前の幼稚園児よろしく5時前に起き出してもぞもぞやっていて、coconutは寝たか寝ないかわからない状態で朝を迎え、疲れ切っていた。
上の子が出かけ、洗濯機を回しだして、洗濯が終わるまで、1時間くらい横になろうかと思っていたときに、担任の先生から電話があって、校長先生の訃報を聞いた。
連絡網で回してくださいと言われて、お通夜、告別式の詳細と、地図をFAXしていただいた。
coconutのクラスの連絡網は、coconutがまず、委員をやってる3人に電話を掛け、その3人が各々3人に電話を掛ける9列になっているのだが、最初にかけた委員の3人が誰もいなかった。
仕方がないので、全員に共通するような「手紙」を書き、詳細と地図と、計3枚を順番にFAXした。
その後、各々がかけるはずだった3人ずつに順番に電話をしたのだが、夏休み中、しかも平日の午前中、誰もいない・・・
FAXがある家庭にはFAXを送り、ないうちには留守電を入れた。
9番目に、ようやく在宅してる家庭があり、その列は、その方に任せたのだが、そのお宅はFAXがなかったので、口頭で伝えた。
その後も、上から順番に電話をかけ続けたが、いないご家庭が多く、いても子供だけで、連絡後、次の人には結局私がかけることになってしまった。
洗濯はとっくに終わっているのだが、干す暇もない。
FAXも、地図付きの3枚もあると、お互いの電話機の機能にもよるが、3~4分かかってしまい、昼の1時近くなっても、半分の家庭にも連絡ができていない状況で、本当に泣きたくなった。
途中で、委員の一人と連絡が付いたので、彼女の列の残りは彼女に任せたのだが、40人いるクラスの内、30人は私が電話したことになってしまった。
結局、なんとか全員に連絡が付いたのかな?というのは、夜の10時近くなっていた。
昨日一日は、本当に何もできないまま終わってしまった。

連絡をつけるのだけでもひ~ひ~言ってしまい、疲労困憊していたのだが、連絡してるうちに尾ひれがついてしまったクラスが出てきたり、学年によって解釈が違ってきたりということも出てきて、学年委員同士で調整を図ったり、夜中まで、電話やメールの対応におわれてしまった。
今日がお通夜で、明日が告別式なのだが、斎場が駅から遠く、夜は暗くて危ないと言うこともあるのだろうが、学校の方からは、なるべくなら告別式の時に参列してくださいという話があったのだが、1年生のほうは、何回も連絡網が回ってきて、お通夜には行くなとか、断定的な言い方で、うちの下の子のクラスではないが、1年の委員長のいるクラスなどは、
「校長先生は子供がいません。告別式の時に行って、全員で校歌を歌って校長先生を送り出しましょう。」
という連絡網がまわってきたそうで、上の子が電車男と同じクラス、下の子が委員長のいるクラスにいる人は、
「どうしたらいいの?」
と、困惑して電話をかけてきた。
3年生は、夏期講習に行っている子供も多くいるので、土曜日の昼間は行けません、夏期講習を休ませてまで行くべきでしょうか?といった問い合わせの電話もあったりして、昨日一日、本当に振り回されてしまったのであった。
あと、学校から、保護者同伴できてくださいという連絡もあったので、子供だけで行ったら駄目なんですか、とか、制服を着ていくのですか?夏服ですか?冬服ですか?とか、自分で考えるか、学校に問い合わせてくださいよ~、といった問い合わせの電話も、ひっきりなしにかかってきた。
「尾ひれ」の部分では、学年委員が、保護者が行けない子供たちを引率してくれるとかいった、誰が言ったの?って問いつめたいような話まで出ていたのである。
伝言ゲーム、恐るべし!
だから、連絡網って、見直した方がいいって前から言っているんだよぉ~!

実はcoconut、明日は仕事もあるし、ようやく行きだした上の子の塾もあったので、前出の「どうしたらいいの?」と困惑していたママと今日のお通夜に子供たちを連れて行ってきたのだが、子連れできている保護者も多数いたし、先生方も、
「お忙しい中、ありがとうございます。」
と言ってくださった。
何よりビックリしたのは、「子供のいない」はずの校長先生に「娘さん」がお二人いらっしゃったようであるということだ。
誰が、「子供のいない校長先生」なんていう尾ひれを付け加えて、それが堂々と連絡網で流したのだろうと、呆れ果ててしまった。
お香典に関しても、副校長がPTA会長に、
「クラス毎にまとめて・・というのは、大変なので結構ですよ。」
と言っていたらしいのだが、それを立ち聞きした1年の学年委員長が、
「PTAの会則に基づいて、PTAのほうからお香典と花輪が出ます。ですからお香典は不要です。」
と、ご丁寧に連絡網で流してきたので、またまた大騒動になってしまった。
副校長が持ってくるなと言ったようなニュアンスで伝わっていたのだが、「学校葬」ではなく、あくまでも、「校長先生の個人宅」のお葬式である。
香典云々の指図まで、学校側でするべきものではないし、実際、そういったことは言っていないと思うが、話の取りようで、いくらでも曲がってしまうというのを目の当たりにした感じである。
お通夜や告別式への参列や、お香典に関しても、強制するものではなく、個々人の意志で、家庭家庭の方針でやればいいのにと思ったし、3年の学年委員はみんなそう思ったので、お亡くなりになったという連絡網以外は流さなかったし、お香典や参列の方法についても、各人の自由意志でお願いしますと言うことにした。
だから、うちを含めて、複数の子供が通っている親は、混乱したと思う。
1年の方で、香典不要の連絡網が流れたと言うことで、PTA会長も、相当困惑したと思う。
今日も、通夜の席でPTA会長にあったとき、向こうから話しかけてきたのだけど、
「大変だったですね。」
と言ったら、
「いえいえ、みんながよくやってくださったので・・」
と言うから
「いやあ、情報が錯綜して、いろんな話が出ちゃって・・」
と言うと、
「ああ・・・」
と、苦笑していた。

あまりに急にお亡くなりになったので、自殺説まで流れたらしい。
人の口に戸は立てられないとは言うが、本当にそうだなあと思った出来事であった。
明日、校長先生をお見送りしたあと、もう一波乱、二波乱あるだろうねと、同じ学年委員さんと話し合ったし、今回の、1年の委員長の「暴走」は、ちょっと問題にした方がいいんではないかという意見も出た。
もうしばらく、この件は引きずるだろうなあと、覚悟を決めた今日のcoconutであった。

最後に、暑い中、お忙しい中、PTA会長として参列してくださったseraphimの兄貴、Mさん、ありがとうございました。
ドラ校長とはお会いして、挨拶しました。
周辺小学校の校長先生方もみなさんいらっしゃっていましたし、前任の校長先生や、今年度、転出された先生方もいらしていました。
関係者の方々、本当にお疲れさまでした。
先生方も、いろいろと、ありがとうございました。