大阪のまちづくりぶろぐ

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『大阪人』9月号が発売されています。

2011年08月16日 | お知らせ
ご紹介が遅くなりましたが、『大阪人』9月号が発売されています。

(表紙イメージ)

リニューアル第2号となる今回の特集は「旅する24区」です。
各区にゆかりのある豪華な書き手が、小説、エッセイ、紀行文、まんが等それぞれの表現を通じて、大阪24区を語っています。

(紙面サンプル1)

(紙面サンプル2)

豪華な書き手の名前に「へぇ~、こんな人がこの区のことを書いているんだ~」などといちいち感心しつつ、特集ページを読み進めるとどこかで味わったような感覚が…。これは何かと考えて思い当たったのが、「大阪あそ歩」のまち歩きに参加した時の感覚でした。

「大阪あそ歩」のまち歩きでは、地元のガイドさんにまちの歴史や物語を教えてもらうことにより、ただ街並を眺めたり、歩いたりするだけでは読み取ることが難しい、まちの雰囲気を感じ取ることができたのですが、今回の特集記事からも同様の感覚を得ることができました。

『大阪人』9月号で書き手たちが伝えてくれるのは、ほとんどが個人的に体験されたまちでの物語やご興味をお持ちの一面なのですが、読み進めると行ったことのない区のことでも、まちの雰囲気を感じ取ることができます。まさに「旅する24区」のタイトルに相応しい内容だと思います。

もちろん連載物も充実しています。なかでも私が気にいっているのは、「大阪名物製造工程」です。これは「だれもが知っているアレもコレも、実は大阪生まれだった。大阪人が世界に自慢したくなる“名物”のできるまでスケッチ」です。

(紙面サンプル3)

この連載のいいところは、前回は「マジックインキ」、今回はオリオンの「ミニコーラ」と、どれも「大阪で作っていたんや~」とうれしくなるものが紹介されていることです。
製造工程がわかりやすく書かれた文章やスケッチもいいのですが、特に商品を着想した際のエピソードと本家コカ・コーラ社とのパッケージデザインについての係争が描かれたマンガはとても面白く、思わず誰かに話したくなるような内容でした。ご興味のある方は是非とも紙面をご覧ください。

『大阪人』9月号の特集記事を読んで、自分だったら住んでいるところについてどんなことを書くのだろうかと考えてみました。とてもまちの雰囲気が伝わるようなものは書けそうにありませんが、まちと自分の間にあるストーリーを意識するだけでも、まちへの愛着が増すような気がします。みなさんも是非意識してみてはいかがでしょうか。

『大阪人』9月号は雑誌、特に情報誌として書店で手にした時、文字の多さに少々取っ付き難い印象があるかもしれません。しかし、読んでみると大阪24区をガイドさんに付き添ってもらいながら、旅した気分にさせてくれる1冊だと思いますので、是非よろしくお願いいたします。