てんやわんや アメリカ 犬育て

飼育放棄された「ゴールデンレトリバーのチャーリー」&
保護犬だった「雑種ユキ」との犬バカ日誌でございます♪

幹細胞で再生治療だワン♪

2013-04-26 | アメリカ 犬 & 動物事情

日本ではiPS細胞(人工多能性幹細胞)などを使った
「再生医療推進法」が参院本会議で成立した昨今ですが…
とカタイ出だしにしてみる(笑

人間よりも規制や制限がゆるい分、アメリカでは(日本でも?)
数年前からワンコ向け幹細胞の再生治療を行う病院があり
その恩恵を受けているワンコさん達が話題になる事が多くなりました。
特に関節炎に関しては治療の効果などがテレビや他のニュースなどで
取り上げられているのをよく目にします。

以下は2013年4月8日に掲載されていたニュース
New Stem Cell Treatment Heals Arthritic Dogs」から
一部抜粋してみました…ってごっつ長いです

アメリカ、ケンタッキー州にお住まいのブラッド・ペリーさんは
2匹のワンコを飼っています。しかし数年前から
ゴールデンレトリバーのカウボーイ君はひどい関節炎を患っていて、
もう一匹の雑種のミスタージョーンズ君も両膝のじん帯損傷により
2匹はかなりの痛みを抱えていたので、
ペリーさんを玄関まで出迎える事すらできなくなっていました。

悲しみに暮れていたペリーさん、
腎臓や肝臓に副作用が出ることを承知の上で
2匹にあらゆる薬物治療を試みたのですが
どれも効果は得られませんでした。

もう安楽死させようか…とまで考えていたのですが
昨年小耳に挟んだ「幹細胞治療でワンコの関節修復を行っている動物病院」
の事を思い出し治療を試みようと思ったのでした。

まずカウボーイ君が先に、数ヵ月後にミスタージョーンズ君が治療を受けました。
なんと治療を受けてから10日ほどでワンコ達は子犬時代に戻ったように
ペリーさんの子供達とかけっこをしたり、公園を走り回ったり、
湖で泳いだりできるようになったのです! ジャーンッ
(↑なんちゃって商法のような書き方はやめましょう… ハイ

2匹のワンコさん達が受けた幹細胞治療は「MediVet America」という
世界中で動物病院向けに医療器具販売や医療訓練をする会社が開発したものです。
(MediVetグループの本部はオーストラリアにあり、幹細胞治療が専門のようです)
グループに加入している獣医が行った幹細胞治療は1万件以上で
その内の7千件はこの一年間で行われています。

そしてこの2匹が受けた治療時間は約2~3時間。
施術方はテーブルスプーン量の脂肪細胞をお腹、もしくは肩から取り出し
それらを遠心分離機にかけて幹細胞を取り出します。
途中スペシャル酵素を使ったりLEDライトを当てたり等の専門過程を経て濃縮幹細胞を作り、
それを患部に注射する!と言う工程です。

MediVetのCEOジェレミー・デルクさんによると、
幹細胞はそれ自身が体内にある諸細胞に変化し適応できる細胞なので、
関節損傷や悪化した軟骨部位回復には効果大だそうです。
幹細胞は50~1000倍で骨髄よりも脂肪に存在しているので、
脂肪細胞から採取する方法がポピュラーになっているとも言っています。

そして現在では脂肪細胞からの幹細胞採取と使用は
人間に比べて規制の緩いペット達優先です。
治験段階という意味も含め人間より十年ほど動物界が早いんですね。
安全性確立の面からはまだ両手を挙げて称賛できない
と言う人もいるようですが…

とまぁ以下長くなるので(すでに長いっ!)中略です。

上記にも書きましたがこの治療は、
再生治療を行っている病院ならば一日内で処置ができます。
幹細胞を将来に備え保存もできるので、
一回採取すると再採取しなくていいのも利点ですね!

費用の方は症状や住んでいる国の動物病院によって異なりますが、
だいたい一匹$1800~$3000だそうです。
飼い主のペリーさんは2匹が見違えるように元気になり、
治療を受けた価値は大いにあったと満足しているようです。

結局何が言いたいかと言うと
この先チャーリーが関節炎になったら再生治療を受けさせたい!」です。

先代犬のがっちゃんも歳をとってからは関節炎になり、
スイミング&水中トレッドミル治療を受けていました。

幹細胞治療、やはり適合性や再生力など考えると
副作用のある化学的な薬を多用するよりも良い治療方法だと思います。
近い将来、再生医療の研究や技術が進んで
さらなる効果が得られることを期待しています。

上記写真:幹細胞再生治療を受けたミスタージョーンズ君&カウボーイ君


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