未開地プロジェクト

2007年03月04日 | ジャカルタ通信
ジャカルタから車で2.5時間ほどのところだが、このようなところであるプロジェクトが動き出している。以前、メダンへ行った話をかいたが、このプロジェクトも同じ企業のもので、原料のある場所に工場を建設するのである。
原料がある場所での工場建設というと、石油、天然ガス、鉱山などといったプラントがイメージされる。水力発電のダムや風力発電などもある意味で、原料のあるところでの建設といえる。しかし、これらはかなり専門的なプロジェクトで特化されたものだが、このプロジェクトは所謂人間が必要とする飲料用水で原料が水である。
最近は飲料用の水を買うことに抵抗感がなくなったが、海外では飲料用の水はお金を払って買うのが当たり前なのだ。インドネシアでもご他聞にもれず。
そして、この飲料水商売が人口の多いインドネシアではビッグビジネスなのである。
原料の水は地下水や山からの湧き水、また海水の深層水など色々だが、この企業は基本的に湧き水を原料としている。


と、いうことでこの場所は湧き水がある。

しかし、このような自然の場所で人工的な施設をつくっていくのには、かなり多くの問題を解決していかなくてはならないのだろう・・・。

インドネシアの土

2007年03月04日 | ジャカルタ通信
1月16日にUPした『ジャカルタの建築模型屋』で紹介したプロジェクトが着工して2ヶ月ほど経過しているが、ご覧のような状況で悪戦苦闘。
ジャワ島は雨季の真っ最中で毎日のように雨が降り、濡れた土は粘り気のあるドロドロの泥濘状態で何も処理していないと、歩くこともままならない。
普段はオフィス街で仕事をしていて靴はビジネスシューズなのだが、現場に行く時にウッカリしてそのまま行くと、靴底には土がこびりついてしまい、車の中は泥だらけ。そのまま事務所に戻ったら事務所の中も足跡べたべた。
そんな訳で、最近は現場に行く時には長靴持参で、必ず履き替えるようにしている。


この土は乾燥するとカチカチに固まり、穴を掘るのも大変になるのだが、一旦雨が降るとご覧の状態。
また、この土は只者ではない。膨張土といって水分を含むと膨張するのである。
日本では殆ど見られないが、海外ではところどころこのような土があるようだ。この土を知らず、何の処理もせずにそのまま建物の床下などに放置すると、地下水や雨が降って周りから床下に雨が侵入したりすると床を持ち上げてしまうのである。この持ち上げる力が何と数トンというから恐るべし。