腎臓結石顛末記

2010年10月30日 | ジャカルタ通信
腎臓に石があることは15年ほど前から知らされていた。その頃、胆石による胆嚢摘出手術をし、胆石と判るまでの何回かの超音波検査で腎臓にも石があると、教えられていた。その後も、定期健康診断で時々指摘されていて、お医者さん曰く「石が悪さをして自覚症状があれば、その時対処すればいいでしょう」と。

しかし、今回こうして画像をみるともっと早くに処置しておいた方が良かったと反省。思い起こせば、強烈な痛みはなかったが色々と症状はあった。背中がごわごわした感じとか、左側背中の鈍痛とか、そして血尿。実は今回で3回目の血尿が出て、その後左脇腹後ろの鈍痛と違和感や倦怠感があり、病院へ行ったことで、やっとどういう状況かが白日のもとに曝されたのだ。
最初の血尿が出た時はびっくりして翌日すぐに病院で検査したのだが、潜血反応が出ておらず、お医者さん曰く「激しい運動などしたときに腎臓が揺らされて、血が出ることもあるけれど、一時的な現象で心配ないですよ。」と。そんなもんかと、2度目に出た時は、やはり走った後で、それもシンガポールマラソンのハーフの後だったので、全然気にもしなかった。でも、思い起こすとこの時も、なんとなく体調が悪かった。

そんなこんなで、今回はJJC医療相談室で尿検査をしたところ潜血反応が出た。それで翌日は超音波による検査。石は見当たらないとのことだが、左の腎臓が肥大してるとのことで、紹介状を書いてもらい専門の医師に診てもらうことにした。更に翌日は別の病院でCTスキャンでの検査した結果がこの画像である。たいした痛みもなっかので、この画像を見たときはちょっとショックだった。こんなになってたのならもっと激しい痛みがあってもおかしくない気がして、医者からすぐにESWL(体外衝撃波による結石破砕術)を勧められた。前の日に入院して翌日施行して夕刻には帰れるとのことで、後進国でのことで不安もあったのだけれど即決でお願いしたのでした。

前の日に入院とのことで、何か処置をするのかと思いきや血圧と体温を測っただけで、後は何もなし。翌朝も何をするでもなく、午前9時ころに看護婦が来てこれからおこないますと。ところが、どこへ行くのかと思ったら、救急車に乗せられ、時々申し訳程度にサイレンを鳴らしながら、ポンドックインダーからクマヨラン方面へ1時間ほど乗せられ、着いたところは場末のビル。一応なんとかクリニックとは書いてあるのだが、とても病院にはみえない。そんなビルの一室に連れられていくと、そこには似つかわしくないマシンが据えられているではありませんか。でも、いくら外科的手術じゃないといっても、もう少し病院の手術室のようなところでやってくれないと心配になります。
事前にネットでどんなものかを一応調べておいたので、それほど気にはしなかったけれど事前知識がなかったら、何をされるかと心配でたまらなかっただろう。小一時間ほど機械の上に寝かされて、衝撃波を受け一応石は破壊されたとのこと。衝撃波を受けてる感じは電気鍼のような感じでたいして痛くはなかったが、やはりなにかしら内臓に衝撃を受けているような感覚はあった。

ということで、2週間後に再度CTスキャンでの検査で石がなくなっていれば終了だが、まだ残っていれば再度体外衝撃波を受けなければならない。