即位の礼が終わりました。
要は、儀式。退屈にきまってます。
でも、さすがに、あの総理大臣が万歳三唱の音頭をとった時には、背中を冷たいものがはしりましたね(**;)
万歳も含め、こんな儀式がなされるようになったのは、明治になってから。富国強兵の日本づくりとセットだったんですね。
そのあと、外国要人に対する歓迎レセプションがもたれました。メインは、日本文化の紹介。三番叟(さんばそう)と石橋が上演されました。
これで、やっと儀式の味気無さが少し中和されました(^^;)
特に三番叟は、能、歌舞伎、文楽のコラボレーションという珍しいものでした。共演は、狂言師の野村萬斎、歌舞伎俳優の市川海老蔵、文楽人形遣いの吉田玉男。
この出し物の中で、囃子のベースとなる旋律をずっと吹いていたのが、私の能管の師匠、竹市師です。
師と狂言、萬斎とは、当然、同じ舞台を何度も踏んでいますが、海老蔵とは、何年か前、カーネギーホールで公演をしました。また、能楽師、梅若玄祥(実)が世界最古の劇場「エピダウロス古代円形劇場(世界遺産)」で、ギリシャ神話を題材とした新作能「冥府行」を上演した時も、師匠の笛が、夜の円形劇場に響きわたりました。
能楽界、特に、囃子方では、押しも押されぬ若手のホープです。私とは、親子ほども歳がちがいますが、不肖の弟子にも、懇切丁寧に指導してくれます。そのおかげで、少しは能管が吹けるようになりました(^^;)
師の笛、その音色の美しさと迫力には出色のものがあります。元来が職人かたぎの一匹狼(一匹子羊の私とはウマがあう?(^^;)。不断の精進をかかさない姿勢には、頭が下がります。そこへさらに円熟味が加われば、後世に語り継がれるような能楽師になるでしょう。
今回の舞台は、その意味で、ひとつの転回点となるかも知れません。
Yutube: 師匠の笛で萬斎、海老蔵が舞う(『三番叟』)(約19分)
なお、師匠は、今週日曜夜のTV番組にも出演します。
古典芸能への招待「第二回 古典芸能を未来へ~能楽・歌舞伎 囃子」10月27日(日)Eテレ午後9時00分~ 午後11時30分
それはともかく、私は、この儀式をよく見ていませんでした。
それで、三番叟(さんばそう)と石橋が上演されたことを知りませんでした。
紹介されたユーチューブで拝見しました。
ご紹介ありがとうございました。
さすが、大舞台での渾身の演義でしたね。見ている方も力が入りました。
ここでず~と笛を吹いていたのが遅生さんの笛の師匠ですか。
凄い方に師事されているんですね。
師匠、いつもあんな調子ですよ,私の小鼓に吹いてくれる時でさえ。もう少し手抜きしてもいいと思うのですが、まあそこが良いところですね、偉ぶらないし。風貌は少しびびるけれど(^^;)
それに、骨董では、私が師匠(^.^)
活躍しておられたのですね。素晴らしいことですね。