真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『星新一 空想工房へようこそ』へようこそ 

2009-12-10 | 読書-歴史
とんぼの本
『星新一 空想工房へようこそ』
最相 葉月【監修】
新潮社 (2007/11/20 出版)

南面堂は、星新一さんには特別の思い入れはない。
時代を超越した古典を多数残した偉人、という評価には同意する。
星新一公式サイト: http://hoshishinichi.com/

あの頃(どの頃だ?)、メディアでは「未来といえばSF作家」という発想で毎度おなじみのセンセイたちが登場した気がする。
その発想に、何とはなしに違和感を覚えていたことも事実。

そういう南面堂にとって本書で最も面白かったのは、次女の星マリナさんが綴った「父の思い出」の中の「万博いまむかし」だ。
大阪万博(1970年)ではSF作家の大御所はプロデュース側に関わったことから、ご家族同伴のご来場に際しては企業パビリオンでは並ぶ必要がなかった由。

万博=特別室でご接待されながらラクチンに。
マリナ女史は当時、小学1年生だった勘定になるかな。

35年後、姉上やそれぞれのお子さんとともに愛知万博に。
このたびは一般人として長蛇の列に並び、落差に愕然・・・。

「バンパクというのはラクチンなものだ」という刷り込みが崩壊。
なぜかこの話が一番印象が深かった。

YouTube - おーいでてこーい

アメリカの教科書にでているという英訳って、こんな感じか?
He-y, come on ou-t! - Shinichi Hoshi

本書に登場される関係者の一部:
談話:「同じ時代に生きた幸せ」(P.82-85)~新井素子
星新一の唯一の弟子 江坂 遊(えさか ゆう、1953年 - )

『星新一 一〇〇一話をつくった人』
夫人公認評伝という感じがした。

星 マリナ (ほし まりな、 1963年10月7日 - )

イキガミ騒動?
イキガミも、参考にされたとマリナさんが主張されていたところの「生活維持省」も読んでいないので、何も言えないというか、言わないでおくね。
「こういうことなんではないの?」と思うところがないでもないが。

マンガ「イキガミ」は盗作? 星新一の娘が筒井康隆に悩みを告白

残念ながら、私としてはまだ納得できていませんが、この文章の掲載をもって私から小学館への問い合わせ及び抗議は終わりにし、判断はそれぞれの読者のみなさまにおまかせしたいと思います…星マリナさん

星マリナさんの『イキガミ』に対するお尋ねについて(小学館 コミック編集局 執行役員氏)
このご指摘に困惑するばかりでした

生活維持省03:28




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