『クリムゾンスカイ 朝鮮戦争航空戦 』
光人社NF文庫 2001年12月
J.ブルーニング/著 手島尚/訳
原著1999年とけっこう最近: Crimson-Sky-Air-Battle-Korea
北鮮側の鉄道橋、トンネルやダムなどのインフラを破壊するために頑張りましたという話が多数。考えてみると、それらは日本の統治期間中に作られたものが少なくないわけで…
ダムを破壊するのに魚雷を使いました、と: the torpedo attack on the floodgates of the Hwachon Dam
作った会社の社史にも: kajima/100nen/戦時という異常事態の下、揺れ動く経済社会の中で、工事は軍需関連の工事に大きく推移し、繁忙を極める ~ 漢江水力電気 華川ダム(朝鮮)1939(昭和14)年~1945(昭和20)年
http://www.korea-dmz.com/jp/s/ld/sld200_jp.asp
上記の華川ダム(現在は韓国側)は閘門を破壊できたので、当該部隊はその戦功を記念した「ダムバスターズ」のニックネームを戴き、現在も維持されています、と。
一方、中朝国境のこちらは頑丈だったので、破壊できませんでした、と: wiki/水豊ダム
最終章は示唆するところ大。
レシプロエンジン機からジェット機への移行時期ということで、世代が入り乱れてそりゃもうたいへん…。
ほかにも各種の仕組みの転換期でみなさんご苦労されました等々、と。
第2次大戦では米国内も総動員体制だったので、復員兵士も(社会にすんなり受け入れてもらえて)ソフトランディングできたが、朝鮮戦争では(ベトナム戦争ほどではないにしてもどちらかというとそれに近く)、復員兵士が故国で歓迎されなくて、話を聞いてもらえる機会もなかった由。戦友会の組織率も低い由。
「クリーンな勝利」をもたらさなかった一連の「ダーティな小さな戦争」のひとつだとみなされ、忘れ去られているのだ、と。
米国はその後、ベトナム以外にも多くの「ダーティな小さな戦争」を続けているわけで、うーん、そろそろどうなんでしょうねえ、というのも新大統領の大きな宿題でしょうか。
本書中にも記載があったが、「じつは」その1:
F-86 Sabre: Warrior of MiG Alley
After the war, the US Air Force claimed a kill ratio of around 10 to 1 for MiG-Sabre battles. Recent research has challenged this and suggested that the ratio was much lower.
その2:
なに?ソ連のパイロットが飛ばしていたミグも多数だって。「義勇兵」ということにして。
Soviet Air Aces of the Korean War
エースも多数輩出だってさ。
光人社NF文庫 2001年12月
J.ブルーニング/著 手島尚/訳
原著1999年とけっこう最近: Crimson-Sky-Air-Battle-Korea
北鮮側の鉄道橋、トンネルやダムなどのインフラを破壊するために頑張りましたという話が多数。考えてみると、それらは日本の統治期間中に作られたものが少なくないわけで…
ダムを破壊するのに魚雷を使いました、と: the torpedo attack on the floodgates of the Hwachon Dam
作った会社の社史にも: kajima/100nen/戦時という異常事態の下、揺れ動く経済社会の中で、工事は軍需関連の工事に大きく推移し、繁忙を極める ~ 漢江水力電気 華川ダム(朝鮮)1939(昭和14)年~1945(昭和20)年
http://www.korea-dmz.com/jp/s/ld/sld200_jp.asp
上記の華川ダム(現在は韓国側)は閘門を破壊できたので、当該部隊はその戦功を記念した「ダムバスターズ」のニックネームを戴き、現在も維持されています、と。
一方、中朝国境のこちらは頑丈だったので、破壊できませんでした、と: wiki/水豊ダム
最終章は示唆するところ大。
レシプロエンジン機からジェット機への移行時期ということで、世代が入り乱れてそりゃもうたいへん…。
ほかにも各種の仕組みの転換期でみなさんご苦労されました等々、と。
第2次大戦では米国内も総動員体制だったので、復員兵士も(社会にすんなり受け入れてもらえて)ソフトランディングできたが、朝鮮戦争では(ベトナム戦争ほどではないにしてもどちらかというとそれに近く)、復員兵士が故国で歓迎されなくて、話を聞いてもらえる機会もなかった由。戦友会の組織率も低い由。
「クリーンな勝利」をもたらさなかった一連の「ダーティな小さな戦争」のひとつだとみなされ、忘れ去られているのだ、と。
米国はその後、ベトナム以外にも多くの「ダーティな小さな戦争」を続けているわけで、うーん、そろそろどうなんでしょうねえ、というのも新大統領の大きな宿題でしょうか。
本書中にも記載があったが、「じつは」その1:
F-86 Sabre: Warrior of MiG Alley
After the war, the US Air Force claimed a kill ratio of around 10 to 1 for MiG-Sabre battles. Recent research has challenged this and suggested that the ratio was much lower.
その2:
なに?ソ連のパイロットが飛ばしていたミグも多数だって。「義勇兵」ということにして。
Soviet Air Aces of the Korean War
エースも多数輩出だってさ。