工学部ヒラノ教授 今野 浩(著) 2011.1

今野浩『工学部ヒラノ教授』（新潮社）　　《2011.1.25刊》 - HONZ

今野浩／著 『工学部ヒラノ教授（新潮文庫）』 | 新潮社
2015年には文庫化。電子版もあるという。

工学部ヒラノ教授／今野浩 | 水口理恵子 |【東京イラストレーターズ・ソサエティ（TIS）】Tokyo Illustrators Society

目次
シーラカンス
一般教育担当・二級助教授
大学スゴロク
文系スター教授
大学設置基準の大綱化
研究費獲得競争
論文書きのノウハウ
専門教育担当・一級教授
工学部の教え７ヶ条
講義という名の決闘
後生恐るべし
大学院重点化
ヒラノ教授、部局長となる
独立法人化を逃げ切った男
大学運営（雑務）と社会的貢献
工学部平教授ほど素敵な商売はなかった

著者が東工大を60歳で停年（当時～現在は65歳だとか。国立大学教官は「停年」なのだそう）退職して中央大学に迎えられ、70歳で2度目の「定年」退職を前にした、（もう何も遠慮する物がない）段階で世に問い始めたシリーズ第1作ね。

教授だった著者とコンビを組んで助教授として活躍された故白川浩博士に捧げた
「すべて僕に任せてください　東工大モーレツ天才助教授の悲劇」今野 浩(著) 新潮社
に続く衝撃の快作、だったのだそう。

理系の学者や医師で優れたエッセイストでもある人がそこそこいることは、古くからの伝統でもあるが、著者もその系譜に位置付けられるのだろう・・・と人々に認識させることになった記念碑的1冊、とか？
実は今野博士は若い頃から文学芸術に造詣が深く、また文章力の高さでも知る人ぞ知る存在であったそうな。

エンジニアの教え／工学部ヒラノ教授（今野浩） - 見もの・読みもの日記

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