季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

結び目を重ねて螺旋に

2021-07-07 10:54:00 | ハンドワーククラブ HandworkClub
ハンドワーククラブにて。

いつも暮らしの中で使えるものを作るようにしています。
作ってそれを使うことで自信につながると思うから。
でも時々身に付けるものに集中することがある。
今もそれ。

今日は皆んな、ミサンガを作るのに夢中です。
これは本当に美しい。芸術だと思う。




元々、私が友達に習った。
子どもの頃、リリアンでこれの短いのを編むのが流行ったことがあって、止めどなく作った覚えがある。
それを名札の安全ピンにザラザラとぶら下げていた。

友達が引っ越すことになって、子どものクラスメートにミサンガを作って送ったと画像が送られてきた。
それがあまりにも綺麗。あの私が昔作ったリリアン編みの長いバージョン。どうやって作るんだろう?
と思って聞いたら作り方を教えてくれた。
刺繍糸で作ります。
百均がすごいなと思うけれど、10束くらい入ったパックが百円で売っている。それを使っています。
色を混ぜて編み方を工夫すると上のようなカラフルな複雑なものが出来上がる。

これがどうしてハンドワーククラブで良いと思ったかと言うと。
ひたすら結び目を作って重ねることで美しい模様が出来てブレスレットが出来るというところ。
患者さんたちは「1日断酒」を念頭に日々暮らしています。
朝起きて「今日も1日飲まないで過ごせるように」、寝る前に「今日1日飲まないで過ごせた。」と思って
それを繋いで生きています。
それとこの結び目を重ねるところが似ている。
それから結び目が少しずつズレることで螺旋の模様が出てくるところ。
行きつ戻りつそれでも進んでいく、と言うところも回復の過程に似通うところがあります。
いろんな変化って一直線じゃなくて螺旋系になっていることが多いと思う。

そしてこれを身に付けることで、飲酒欲求が起こってきた時にも「飲まない1日」のことを思い出しやすい。
それはアンガーマネジメントで腕に輪ゴムを巻いておくのや、A.A.でコインを貰って財布やポケットに入れておくのと似ている。
単純に美しいから仲間に上げることもできる。

何よりこれを作る過程が楽しい。単純な動作の繰り返し作業は脳内にセロトニンの分泌を促し、幸福感や満足感を促しやすい。
しかも比較的短時間で一つが出来上がるために、切り上げるのも簡単だと言うことも利点です。

友達には「息子さんとクラスメートの方の思い出が一つ一つの結び目になってるね」って言った。
意味の取り方は色々できると思う。そんなシンプルな美しいミサンガです。

実用的でなくても、身に付けるものが思ったよりも役に立つ。意味深くなることがあります。
美しいものを身に付ける喜びそのものだって価値がある。

作り方はここに。ここではセロテープで止めているけど、安全ピンでソファやジーンズに止めると作りやすいです。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 体が変わる意識が変わる。自... | TOP | ターボクッキング »

post a comment

Recent Entries | ハンドワーククラブ HandworkClub