さかな

魚屋さんの店先のささやかな素話...。

高崎観音山は『ジブリがいっぱい』。

2005年09月08日 | 店先から
ここは、調理場にある冷蔵庫の中。
昔からある作りつけの冷蔵庫なのでキレイではないですけど・・・。
ここに入ると、とても涼しいです。と、言うより寒いです。

旦那も義母も私も眼鏡をかけていますが、
夏の暑い日・・・
冷蔵庫の中からでてきた旦那は眼鏡が真っ白に曇って笑えます。
義母も同じ。真っ白眼鏡の義母を見て、笑いをこらえる私です。
私も眼鏡ですが、私は平気。
だって、真っ白でなんにも見えないですから(笑)

そして、この氷柱。
天井から雫が落ちて出来ました。
これを見ると、なぜだか鍾乳洞を思い出します。

5年くらい前だったかな、
高崎観音山にある、洞窟観音に家族で行きました。
たしか、8月の最後の日曜日だったと思います。
カッパピアのプールに入った後、帰りがけに立ち寄りました。

そこはひんやりとした鍾乳洞みたいで、
洞窟には33体の石像が置いてあり、400メートルの洞窟を歩くです。
上から雫が落ち、足元はヌルッとしていて、冷気が漂い、観音像があちこちにいてこっちを見ています。
それはそれは、怖かったです。
音と言ったら雫の落ちる「ピチャーン・・・」だけ。
私が怖がると娘たちも怖がると思い、
「わあ~、なんかすごいね~」「涼しくて気持ちいいね~」
「出口はまだかな~」「きっと、もうすぐだよな~」などなど・・・
一人で喋り続けました。
出口から外へ出た時はホッとしました。
中と外の気温の差で、旦那と私の眼鏡は真っ白に曇って、娘たちはケラケラ笑ったのでした。

夏の終わり、夕方で虫の鳴き声もすすり泣きみたい。遠くに夕立の音も聞こえて、
洞窟の外には寂しい(趣のあると普通は言います)庭園もあり、なんともミステリアスでした。(『となりのトトロ』みたいと私は思います)
でも、暑い日には涼しくていいですよ。

今、NHKの朝ドラ『ファイト』に時折出てくる高崎観音山の白衣観音像。
ここにも行ったのですが、やっぱり夕方の閉園間際で、
駐車場から観音像までの坂道は、これまたミステリアス。
まるで、『千と千尋の神隠し』みたいな雰囲気です。(あくまでも私はです)

夕方の高崎観音山は『ジブリがいっぱい』です