まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

個性を見立てブランドに仕立てる-ヤマナシ良品の取組み

2009-09-09 02:43:03 | Personal Views
9月2日(水)のNHK総合「おはよう日本『首都圏』」で山梨の双葉サービスエリアで行っている地域ブランドの取組み事例が紹介されていました。
そこで活躍するのは女性が中心となって活躍する地元のマーケティング会社、株式会社Rolling-C。地元の生産者や製造者等の小さな組織が、ころころ変わる消費者にニーズを汲み取ることは難しく、それぞれが独自にマーケティングを行うのでは、非効率で効果的な商品開発や販売戦略は困難。個々のよいところを束ね、資源やこだわりなどの個性を見立て、ブラッシュアップし、そしてトータルな山梨ブランド『ヤマナシ良品』に仕立て上げる活動をされています。

「良品の基準は消費者が決める。」

同社はこのマーケティングの基本に忠実に、山梨を中心としたライフスタイル関連のデータをコツコツ集め、分析し、経験に裏打ちされた診断によって、その成果を反映させています。
そして首都圏の消費者に届ける入り口として選んだのが、サービスエリアだったというわけです。ここでは地元の有限会社が作る「竹炭ロールケーキ」などが販売されています。

特筆すべきは、マーケットのニーズをダイレクトに把握する仕組みの「クロスオーバーカフェL.B.C.」(山梨県甲府市下石田2-29-14同社1階)。L.B.C.とはリトル・ビーンズ・クラブの略称で、元々は同社が運営する山梨発の地域活性化サイト「リトル・ビーンズ・クラブ」からきています。
「クロスオーバーカフェL.B.C.」は、テストマーケティングショップとなっていて、農商工連携により開発された製品を中心に約30品目を展示販売しており、商品の出展料/月額1万円で商品のPRをするとともに消費者の声を生産者に届ける取組みを行っているそうです。改善を促す仕組みの構築と、これから歩むべき道標の提示は、小さな生産者にとっては大きな助けとなるでしょう。

不況だから商品が売れないと嘆くのではなく、消費者の声を拾ってしっかり活かす。この基本を地道に行うことが如何に重要かを教えてくれます。

<参考>
ヤマナシ良品
http://www.yamanashi-ryohin.com/index.html
株式会社 Rolling-C
http://www.rolling-c.co.jp/index.html
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