まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

枠をはみ出す公務員を支える仕組み

2009-08-11 05:34:13 | 国・行政・地域の動き
先月、日経ネットに次のような記事がありました。

地域おこしへ公務員が連携 全国組織、8月に初会合
 地方の非営利組織(NPO)などで活動する公務員の全国組織が発足し、8月に初会合を開く。観光振興や防災、福祉など様々な分野で活動する各地の公務員がネットワークを形成、ノウハウや成功事例を共有する。メンバー同士が協力し特定地域を盛り上げるイベントも検討する。自治体など行政の枠を超えて公務員が連携し、地方を活性化させる狙いがある。
 総務省が中心となって「地域に飛び出す公務員ネットワーク」が発足。6月末までに国家公務員や地方自治体の職員など270人が参加を表明した。1万人を目標にメンバーを募り、全国規模での活動を目指す。メンバーのメーリングリストを作り、定期的に会合を開いて情報を交換する。 (日経ネット7月18日19:06)
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3B04005%2018072009&g=MH&d=20090718

以前に総務省の外郭団体に出向していたこともあり、個人的にも国や地方の公務員と付き合いが多いのですが、働かない公務員がいる一方で熱心に一生懸命働く公務員もいらっしゃいます。そのような志ある方は、陰に陽にNPO活動等に関わっている方も多く、自身の業務の枠を飛び越えて活動をされています。
しかしながら、そのような公務員は、責任感が強いために他の人の分まで仕事をしていることも多く、本業を通じて地域住民と信頼関係ができても数年で異動になったり、本業以外のことをしていることに対して非難を受けたりなど、職場で肩身の狭い思いをしながら何とか地域づくりのための時間を捻出している、という場合が少なくありません。例えば、遠方の地方公務員が、東京の勉強会に自腹で参加するために休暇をとるような場合でも、何か後ろめたいことでもしているかのように職場への迷惑を詫びながらやってくるというのが現状です。

そのような公務員が胸を張って積極的な活動ができるよう、上記のような取組みが広く認知され、地域をよくする取組みとして所属団体・所属部署からも評価されることを願っています。公務員の持つ知識やノウハウは、地域でまちづくりに関わる住民に役立つことは数多く、様々な業務経験で培った能力を是非地域づくりに活かしていただきたいものです。そのためには私たちも、官僚や公務員を一方的に非難するのではなく、むしろ育てるぐらいの心意気が必要なのだと思います。

<参考>
これまでにあった同様の取組みも紹介しておきます。
・経産省の鈴木英敬さんらが取り組んだ「スーパー公務員養成塾」
http://www.etic.or.jp/school/detail/051207x.htm
(私も鈴木さんから直接話を聞きましたが、「共汗力」の重要性を説かれていました。)
・地域力創造応援団(総務省)
http://74.125.153.132/search?q=cache:imfqWUeBHawJ:heartland.geocities.jp/shiikawas/chiikiryoku/chiikiryoku-ouendan.docx+%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%8A%9B%E5%89%B5%E9%80%A0%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E5%9B%A3&cd=3&hl=ja&ct=clnk&gl=jp
(「地域を飛び出す公務員ネットワーク」の母体となった活動と思います。)
・地域力創造有識者会議の資料より
http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/chiho/c-sinko/pdf/081215_1_si1.pdf
(各省の人材派遣事業が紹介されています。)
・NHKの人気番組で紹介されたスーパー公務員/内閣府の木村俊昭さん
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/090519/index.html
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