まちづくりはFeel-Do Work!考えるより感じよう、みずから動き、汗をかこう!(旧“まちづくり”便利帳)

まちづくりの支援者から当事者へ。立ち位置の変化に応じて、実践で培った学びの記録。もう一人の自分へのメッセージ。

必要なのは「診断」ではなく、できると思える「実践的な方法」

2008-05-19 00:56:24 | Personal Views
(図はNECが運営するビジネス情報サイト「Wisdom」http://www.blwisdom.com/より)

まちづくりに関する本を読む一方で、全く関係ない本もたくさん読みます。なかば性分のようになってしまいましたが、まったく関係がない内容でも、何かまちづくりに使えるものがあるんじゃないかと、まちづくりとの共通点や違いについてしばしば考えます。
今回とりあげる本もそのような一冊です。本のタイトルは「戦略的グズ克服術―ナウ・ハビット」。この本で目に留まったのは、次のような一節でした。

「人がなぜ優柔不断になるかについて解説した心理学書はたくさんある。そのほとんどはあなたに否定的なレッテルを貼り、あなたが怠惰であることをほのめかす。その結果、自己批判を勧めたり、より厳しい規律と計画性を求めたりするものが多い。
しかし、悪いところを単に診断することと、それを矯正するプログラムを提供することとの間には大きな違いがある。長年、自分のグズの習慣に手を焼いている人たちは、すでに自己批判することには相当長けている。かれらに必要なのは、つまずきの石を乗り越えて、目標に到達するための肯定的な実践テクニックなのである。
なかには、「仕事を小さなブロックに小分けしなさい」とか「優先順位をつけなさい」といった断片的なアドバイスをする本もある。そんなことは、すでにあなたにもわかっている。(中略)そんなにも単純なことだったら、あなたはもうとっくにしているだろう。(中略)グズを完全に直したければ、グズに頼る原因となっている、満たされない基本的な欲求に目を向けなければならない。」

まちづくりの業界でも、地域診断とかアドバイスとか、それこそたくさんあると思うのですが、かえって元気をなくすような診断だったり、枝葉末節のアドバイスだったりということも結構あるんではないでしょうか。成功事例に関する本を読んでも、結局のところ優秀な人材がいたからとか、志や覚悟が大事といった精神論ではないかと読めてしまうものも少なくありません。

「真の原因となっている基本的な欲求に目を向けること」
「目標に到達するための肯定的な実践テクニック」
このことに私自身気を付けながら、特に戦略や具体的に役に立つものを発信していこう、と改めて感じた次第です。まだ書きかけですが、いくつかそのようなものも準備していますので、これからも懲りずにお読みいただければ幸いです。

戦略的グズ克服術―ナウ・ハビット
ネイル A.フィオーレ
河出書房新社

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