キャップの息子達

結婚式の二次会、打合せを終わらせてスタジオに入ってたよ～ん。
今日は見学者がいました。
キャップの息子と、その友達でバンドを組むらしい。
そして文化祭で演るらしい。
だから、教えてくれとのこと。
よかろう。
そんな流れで彼等は来ました。
まだ中学生。
初のスタジオの音に、耳が痛いと初々しい感想。
バンド＝不良みたいに言われますが、そんな事はない。
音楽は素晴らしいのだよ。
俺たちのようにオッサンになっても出来るし、訳わかんねぇ趣味を持つより、よっぽど健全だと思うけどね。
今夜は保護者付きだったけど、そのうち、チャリンコとか原付で集まるのだろうね。

なんかいいね。

ビートルズも、ピストルズも、エアロスミスも、ニルヴァーナも、皆こうして始まったはず。
可能性は無限遠。

そのキッカケになれたのであれば、親鶏が殻を突つくのと変わらぬ、絶妙なタイミングであったと願ってやまない。
俺達はその後2時間スタジオで遊んで、俺は仕事の納品をして今から寝ます。
彼等は月曜日、学校で自慢するのだろうな。
「スタジオでさぁ…」
と。
いいじゃないか、いいじゃないか。
バレンタインデーが楽しみだね。

続けるにしても、これ限りだとしても、無駄な経験なんてない。
爆音で楽器を掻き鳴らして、大声で歌う。
ムシャクシャしてガラスを割ったりするより全然いい。
この経験の先に何があろうとも、それが人生。
君達はバンドマンだ。
人に夢と愛を与えるロックをお見舞いしてやれ。
バンドをやりたいのであれば、今は親を説得する為に勉強もしなくちゃいかんぜ。
晩飯食うの忘れたなぁ。
腹減ったズィー。