どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

思い出しながら話して、耐えて、笑う。

2012-07-17 09:27:17 | Weblog
大学時代の同級生、良太。
今は彼の家を出ました。
良太の奥さんも、同級生だったから知っている。
「了くん、変わらないね。」
「君もな。」
思い出と思い込みのまま人は生きるから、やはり二人ともあの頃のままだと思った。

昨夜は、四人で飲んだ。
手羽先旨かった!!
良太の他に、岐阜にお住いの渡辺先輩。彼は元々仙台。スコップ団を陰ながら応援してくれてました。
サイベイトの西坂さんとも所縁の深い方で、ヨコシンの応援もしとったんだね。
人の繋がりとは不思議なもの。
それと、波照間島で舎弟となったヨッシー。
相変わらず元気そうだったけど、全く懐かしくなかった。(笑)
「よう!三週間ぶりくらい?」
「そうだね、そのぐらいかな?」
「元気そうね!変わらないね!」
「当たり前だよね。」
ま、そりゃそうだ。
嬉しかったのは、
「僕もスコップ団です。スタンバイです。」
って力強く言ってたこと。

たくさん、話をした。
渡辺先輩からは、活動に対してお礼を言われたけど、そんなんじゃないから、いいんす。
「歯痒かった。」
誰もが皆、胸の奥底に満たされないモノを抱いてるもの。
それでいいよとも言えないけれど、それぞれにやれる事を続けましょう。

思い出しながらヨッシーに話して、泣きそうになるから渡辺先輩を見て耐えて、良太の顔を見て笑えた。

それでも、まだ辛いんだなぁと思う自分にね、それでいいよとも思えます。やっとね。
良太の家で少し飲み直しながら、写真を見せて話をした。
過去の記事を追いかけながら。

そんな中で、
「これからのこと」
という記事を今読んだ。
どこで誰と話しても最近はずっと、これからのことばかりを話す。
これまでのことのようで、これからのこと。

中略しながらペーストしよう。

スコップ団は、なにもドロカキだけじゃない。
それは、もう説明するのも面倒くさいので分かってる人だけに。

あの頃、俺達は情報を得る為にはエネルギーが必要でした。
ガソリンと電気。
電気はガソリンがあれば車で充電しながらいけるので、やはりガソリン。
テレビもラジオも車が動けば、偏った情報は得ることができた。
でも、やっぱり市長とか、区長と話をしたり、街の人達に直接話を聞いて回った方が「生の声」だった。

俺は支援活動とか、ボランティアなんて無縁だったから何をしたらいいか分からなくて、毎日、何かしらで泣いてた。
悲しくて、辛くて。

本当にいつもの生活に完全に戻った感があるけれど、毎週末、手を付けてない家を見ると背筋が凍る。
暗い夜を思い出す。

暗い夜道に子どもが寝てた。
手に力が入ったまま、何かをつかむように。
男の子。

それが、この地震の、最初に俺が見た【犠牲者】

この子の未来は奪われた。
なんにもしてねぇのに。

怖くてね。
今も、夢に見るのはこの子のこと。
だから、あまり寝たくない。
暗くしたくない。

Smile for birthdayも本当にいっぱい支援してもらって、応援もしてもらって、俺の息子たちのポスターも有名になったものだ。
「先輩、誕生日ケーキを届けてあげよう。」
「うん。そうしよう。やろう。」
「Smile for birthdayって企画名にします。」
「いいね。やろう。」

ゆきえさんの娘のハルネちゃんがその一人目。
今では何百個届けたのかね?

あの男の子にも届けてやりたいけど、どうしたらいいのかね?
分からないから考えるのはよそう。

そうして要望を得た中で一番多かったのが、
「ボランティアの方々がここには来れないので、なんとか人手が欲しい。」
という話でした。
「じゃあ、友達は来れるの?」
「友達や家族はOKみたいなんですけどね・・・。」

なんだ。簡単じゃないか。
友達のフリしてやりゃいいんだね。

それで結成【ドロカキ隊】
名前がひどすぎるので、【スコップ団】に改名!(一日で!!)

スコップ団は「今やること」をやる。
その先に、未来があるから。
逆を言えばそれしか出来ない。

たくさん文句を言われたりもするけど、いいんだ別に。
考え方は様々で正解なんて、ない方がいい。

これが正解だよ。

と言われたら、俺はやる気無くしちゃう。
力の限り足掻くのみ。

近い未来に、必ず。
彼等と時間を共有する時が来ます。
その時に、堂々とお話を聞いてあげる大人になっていようと思う。

「そういう人達がいたね。」
と子ども達に、あとから気付いてもらえるだけでいいと思う。
ケーキもスコップも、犬の世話も。

「それは、うちの父さんだよ。」
「母さんだよ。」
と自分の息子や娘たちが、堂々と彼等と対峙出来るように。
自分を誇りに思うほど、特別な事なんかじゃない。
そんなことしてない。
ただ、子ども達に恥をかかせないように生きよう。

彼等の心からの笑顔を守ること、与えることが、俺達がしてもらったように俺達でも出来る事じゃないか。

10月22日。(これは昨年のこと。)
泉ヶ岳でイベントをします。

13:00~
馬に乗せる。馬は5頭だってさ。
16:00~
牛タンを食わせる。嫌いな人はどうすっぺし?喜助の牛タン定食。
18:00~
VIXENの星空観望会。当日は流星群のピークだ。
流れ星って、シュバッて音がするって知ってる?
それをスコップ団の皆にも聞かせたい。

馬は、スコップ団のアタロウチーム。
星は、VIXENチーム。
牛タンは・・・スコップ団で焼くか・・・。
山の夜道は暗いので、赤色灯での誘導やテントの設営、準備、片付け、リフトの付添等の雑用をスコップ団。
寒いと思うから、ダウンは必要だと思う。
晩飯は出す。
昼飯は・・・自分で頼む。

参加者は無料。
基本的には、現地集合。
どうしても足のない親子は泉中央まで迎えに行こう。

参加した子供たちは、ただ楽しかったでいい。
今は分からなくてもいい。
後から、
「そういう人達いたっけなぁ。楽しかったなぁ馬。それと星。」
と思ってくれたら良かろう。

怖そうな人達が、なんか楽しそうな事をしてくれた。

そんな思い出を、10年後の仕事仲間になるかもしれない奴にしてやろうぜ。
10年後の子どもの親友になるかもしれない奴にしてやろうぜ。
10年後の息子や娘になるかもしれない奴にしてやろうぜ。

【かもしれない】は可能性。
ゼロじゃねぇなら、それは、俺達の為でもあるのでしょう。
限りなくゼロに近いかもね。
でも、ゼロじゃない。

またアホがアホなことやろうとしてる。

その通りです。

VIXENの社長が言ってた。
「私たちが生きている内に、ギリギリ宇宙に行けるかも。でも、子ども達は絶対に宇宙に行く時代が来ます。」
うらやましいなぁ。

その興味の種を、少しでも撒こう。
宮城の土地は終わってない。
種を撒こう。

未来への種は、無意味じゃねぇって俺は知ってんだ。
彼等に支えてもらう時が、必ず来るからね。

今こそ、ゲリラの出番だよ。
凄そうなことを、もっと企んでるけど、まだ言えない。
それは、もう少しだけ待ってください。

今週末は史上最大のヘビーさです。(これも昨年の話です。)
見た瞬間に、
「・・・。スコップ団を呼ぼう・・・。」
と俺が言っちゃう感じです。
ヨロスコ!

ジュンペイ。
頑張ろうな。

俺はお前の側にいる。
お前は俺の側にいろ。

お前の気の済むまで、付き合うぜ。

がんばろう。

…………

そんな内容だった。
思い出しながら話して、耐えて、笑った昨夜と違い、今は少しだけ切ない。
こんな笑顔がずっと続けばいいのに。
そして、毎日が幸せだと心から思えれば、あんな後悔はないのにね。

なんでもない日が特別だったと、後で思ってもダメなんだ。


俺の旅も、特別なこと。
こんな事が出来るのは、もうないかもしれない。
だから、時間を楽しもう。
だから、しっかりと感じよう。

ウナギ食べたい。

食べたら北上しようか。

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3 コメント

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また泣けた・・・ (miwako )
2012-07-17 09:59:00
この想い抱えたままずっと了さんは旅してる~

男の子の話聞くたびに泣く。。。未来を握ったまま召された・・・

未来ある子達にあの惨状を二度とあじわせないように私たち大人が

今出来ること全てをしょう!!

スコップ団です。スタンバイなう
返信する
ありがとう (千葉支部 野口)
2012-07-17 10:05:11
分かっているはずなのに、分かっていたはずなのに。ぶれてたなぁ…

ありがとう。

今やるべき事。やろう。
誰に何を言われても、私もスコップ団だ。
返信する
Unknown (tomo)
2012-07-17 10:50:40
今 目の前にいる人たち。
そして 
亡くなってしまった人たち。
どちらからも日々成長させてもらっている。

そんな風に最近思います。
亡くなってしまった人たちも、
今と、今の自分とつながっているんだなと。

亡くなってしまった人たちと新しい思い出をつくることはできないけれど、
今ある思い出の中、新しい発見や気づきを自分に与えてくれる。
昔の自分じゃ、気づきもしなかったこと。

だから
“生きていること”も“生きていたこと”も
大切にしたい。

自分とは。
自分にできることとは。

それをみんなと一緒にできたら最高だろうな。

大切なことはいつもシンプル。
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